熟年夫婦の別居が離婚前提になる理由とは?婚姻年数が長いご夫婦の別居状態からの修復にはお互いの性格がわかっているため正直な向き合い方が必要です。
熟年別居した場合の離婚するリスク
熟年夫婦が別居したらその後、離婚になってしまうケースが多いのです。
お互いの言い分が平行線のままの場合は話し合いのために会う約束を得る連絡以外では手紙は送らないで下さい。もちろん電話や子供親族への仲介の相談は控えて下さい。。

熟年別居になった夫婦の対応の間違え
長期的な不仲でお互いに無関心だった熟年夫婦の離婚の危機回避ではお互いに性格が見抜かれている、愛想が尽かされている状態ですので、言葉の駆け引きが危険です。家庭内離婚の状態で離婚要求をされた場合の初期の対処の悪い例として解説いたします。

熟年別居は離婚する前提?
売り言葉に買い言葉で離婚する、一緒に暮らせないという言葉を向けてしまうことよりも長期的に会話を避けたり、これくらいのことを言っても現実的に離婚はされないだろうと嫌悪を言動で示し続けた過信が失言の原因になったのです。
心無い失言が原因で取り返しのつかない夫婦の溝ができている状態になってしまいます。
離婚要求をされた時に悔しさから本心ではない威嚇する上から目線の言葉を向けてしまうなど悪い例では多数の相手への見下し行為が存在していました。

熟年別居するまでの無視が許せない妻の理由とは?
老後の年金の分割や財産分与のことなど金銭面の条件を考えて家庭内で離婚夫婦のような関わりでは損をすると画策をされ老後のことを視野に入れて離婚の要求が起きるケースが多い様です。
夫婦関係の修復成功事例で熟年離婚の上手な回避方法を解説しています。

熟年夫婦の別居?お互いに無視を続けたことが原因
依頼者:C子さん50代前半(主婦・会社員)
結婚23年目の夫Lさん(50代後半)。子供は大学生、高校生
家庭内別居状態から別居、会話を回復し、関係修復を希望。
修復期間:1年3ヶ月
難易度: E(相談時は話し合いが困難、同居再開までの話し合いが難しい状態)
C子さんの意思により、他に悩まれている方に勇気を与えられるのであればとのことで、この熟年離婚回避の悪い例、エピソードを事例紹介に掲載いたします 。
C子さんはご主人と数年はお互いに避けて無視をされ、会話をせず家庭内別居状態であったそうである。
家計のことで言い合いになられて、ご主人の過去の浮気などの問題を許したがそのことから常に愛情を疑う癖がついていたようである。家庭では無視でもlineやメールで激しいやり取りをされていたそうである。
夫婦の共依存状態、つまり妻の感情的な態度に同調して夫もヒートアップする状態のことである。
C子さんは20代後半の頃、結婚をきっかけに(すぐに子供が欲しいというご主人の意向とC子さんも子供を産むつ もりでいたため)正社員で就労していた会社を辞めて、家事に重点を置いた生活をされるようになったそうである。
お子さんが2人生まれてから、ご主人は朝が早く帰宅も遅い状態が普通となられ、日頃の会話の少なさや、夕飯の支度をしても深夜の帰宅が続き、職場の同僚と食事を済ませて帰られることが続き、そのことでご 主人の態度や冷たさについて愛情を疑う言葉も含めて激しく責めてしまわれたそうである。
離婚回避で対処の間違えの悪い例と同じようにご主人の浮気が発覚してから夕飯の支度も含めて家事を放棄され、会話も一切されなくなり、下のお子さんが小学校入学時期からC子さんも普通に働きたいと決心されて 正社員の仕事を探し就労されたそうである。
その後、お仕事が忙しく、その頃からご主人のお世話が疎かになられたとのこと。
在宅時の会話がなく、育児の話なども出 なくなるくらい冷め切ってしまわれ、家事も相当に疎かな状態であったそうである。いくらC子さんが話をしてもご主人の聞き流しが増え、休日もC子さんとお子さんがご主人と別行動という状態が普通と感じるようになられたそうである。
そのような生活で10年くらいが経過した頃、家族で一緒 にご主人の実家(地方)に 挨拶を兼ねて一緒に行きたいと提案をして来たご主人に対して、今までお願いなども無碍に拒んだご主人への拗ねた気持ちもあり、離婚するんだからあなたの親には会いません、などのような言葉で冷たく断ってしまったそうである。
ご主人から行きたくない理由を執拗に問われて、理由は一緒に暮していても将来が見えないから離婚も考えている、とご主人の愛情を試すつもりで発言されたところ、ご主人が機嫌を損ね、家庭内での完全無視が始まったそうである。
5月の連休はご主人は一人で帰省をされたそうである。(実は帰省されておらず、外泊であったことが後々判明する)C子さんは友人と行楽に出かけたり、コンサートなど遊興で過ごしたそうである。連休が終った直後にご主人から別居をしたいと言い出されてしまったそうである。
C子さんはご主人から一緒に暮らせないと言われて初めて離婚の危機を感じて、ご主人に謝罪や引き留めの話しいを持ちかけるがご主人から怖い表情で別れを切り出されてしまう。C子さ んはご主人の無責任さや冷め切った関係になったのはご主人が冷たいから悪いなど決め付けで激しく責めてしまわれ、ご主人が話を聞いてくれない状態に陥られる。
慌てたC子さんは複数の機関に相談をされたそうであるが、C子さんが信頼できると思った夫婦の悩み相談の事務所に申し込むがご主人に受けることを拒まれたために、自身1人で有料のアドバイスを受けるようになられ、そこの担当者からの進言で「あなたはもっと家庭で明るく可愛く振舞うべきです」とアドバイ スを受けて、帰宅されたご主人に明るく声掛けをされたそうであるが、激怒したご主人が住まいを飛び出してしまわれたそうである。
数日外泊が続き、line、メールにも返答のない状態が続いたそうであるが、ワンルームのアパートを借りたとメールで伝えられ、反論も聞き入れてもらえないままご主人の行き先を教えてくれないまま転居をされてしまい別居状態となられたそうである。
ご主人から離婚届に署名捺印を迫るメールが頻繁に来るようになり、何度か話し合いをされたそうであるが、その際の激しい口論になられ、決裂。その後、メールも返答が得られない状態になられてから当方にメールにてご相談いただく。
14項目のチェックシートと40項目のご主人の人格分析のシートにお 答えいただき、経緯の分析の結果を提示する。
ご主人がC子さんとの生活で妻としてC子さんの気の強い面、心配性な面、自己中心的な決め付けの強い性格、思いやりに欠ける面、家事を含めた生活習慣、 ご主人を疑う言葉を向ける傾向が続いたことに不満が強い状態と推察できる状態であった。
ご主人の休日の過ごし方や自分を妻として見てくれない冷たい態度や発言に不満と感じており、その不満を常に言葉にして責めていたこと、厳しい家計管理や育児のことについて言ってもわかってくれないと思い込み、会話不足の不満とその不満が理由で夫婦でいる意義を見失われていることなどご主人が失望し別居を決めた気持ちを推測し提示する。
ご主人がどなたか違う女性と交際を始めており、それが強引な別居実行の理由である可能性があることも提示するがC子さんはその浮気の疑いは心配していない、との回答に至る。
お2人の共通知人が少なく、両家の親とも面識 が浅い。関係の修復において人の輪を重んじる当方が多く活用する手法が使えない案件である。
ご主人はC子さんとの結婚生活で安心して仕事に集中できる家庭にした いなどの願望が強く、その期待に応えてあげなかったことが離婚要求の原因と推測でき、愛情も未練も僅かに残っているがそれ以上に失望感が大きい問題点をを提示する。
ご主人の離婚要求直前からの言動の理分析により、ご主人は今はC子さんへの大きな不満がありC子さんと話し合いたくない気持ちで、C子さんの身勝手で自己中心的な振る舞い や考え方が変わるまでは離婚という結論しか考えていないとの推測を提示する。
特にご主人の冷たい態度に人間性を疑う発言など口論の際の発言が相当に今は突 き刺さった状態でそのことの謝罪が急がれることを指示する。謝罪メールが余計に嫌悪感 が強くなることを指摘し、改心を整理して説明するよう指示をする。
ここで今後、引き留めのお願いでご主人と向き合うに当たっての注意事項の提示と非の自覚の課題 からの謝罪の言葉のマニュアルの作成に入る。非の課題の回答を基にまずは[ご主人への謝罪のために謝罪についての課題に取り組んでいただく。共有共通の価 値観など引き止める言葉についてご自身が与えた嫌悪感など嫌な面を見せた、与えたことについて夫婦の問題の原因と向かい合って考えていただく。
ご主人に対して、発言についての理由の説明、結婚した理由の説明。自覚した非の謝罪についての課題に取り組んでいただく。
話し合いにてご主人に謝罪を伝えていただくが、ご主人からは、「離婚したいと言っていたでしょ。離婚すれば好きなだけ仕事に集中できるんじゃないの?一緒に暮す意味が無いし愛情は持てないよ」という離婚しか結論は無いと思い 込んでいる状態の突き放すような返答に至り、「離婚はそんなに急いでないから押す(捺印)気になってくれてから連絡してくれ、養育費は二人とも大学を卒業するまで払うと言っただろう、言い訳なら聞きたくない、メールは送らないでくれ。」と言われてしまう。
夜間や土日のメールや着信を極端に嫌がる返答から考え、既に女性と同居をしている可能性があることを提示するが、C子さんはその ことについては主人を信じていると聞き入れる様子がない。(当方は浮気の可能性も含めた慎重な指示を継続する)
3ヶ月の冷却の期間を指示する。最低限、ご主人の健康や近況を尋ねたり自身の近況を伝える連絡 を入れるよう指示し、放置にならないよう伝達継続をアドバイスする。
話し合いでのご主人の言い分からC子さんに課題として、相手の視点から見た妻としての自分、反省・非の自覚、思いやり、結婚前にお互いが相手に求めていた愛情について実際の長期の同居期間でC子さんの勝気な面からの自己中心的な振る舞いが原因でご主人の期待に応えられなかったことを理由から考えながら反省をしていただく。
育児のことでも常にC子さんが主導権を持ちたいと威圧していたことがご主人の気持ちを冷めさせて投げやりにさせてしまった原因と指摘をする。
先々で話し合いが再度実現した場合に伝える謝罪と理由説明による意思の伝達、この先で修復できた場合に、できる約束・誓いなど(安心の伝達)を考えていただく。愛情伝達、家庭でのご主人の居心地について課題の形式でレポートにまとめていただく。
C 子さんの認識が浅いことから、ご主人に対しての非の自覚50項目の課題に取り組んでいただく。回答にご主人の心理分析を基にした心の声を提示し、ご主人の 気持ちをきちんと理解できるまで非の自覚課題を継続する。自覚課題の回答のやり取りをしながら次回の話し合いでの論点を中心とした謝罪のマニュアルを作成する。
3ヵ月程度が経過した週末にご主人にメールを入れていただき、アポを得て話し合っていただく。 課題を基にして非について謝罪頂き、離婚したくない理由、身勝手な振る舞いの謝罪と理由説明、離婚の意思がないことを伝えていただく。しかしご主人は離婚 以外の結論が考えられないとの返答に終る。
困り果てたC子さんがご主人の両親に会いに言って話して、助けてもら いたいと言い出す。(当方の成功事例を読まれて)面識がなく、ご主人が帰省した連休に同行を拒んでいる経緯から悪化を招く為、勧められないことを提示。
ご主人との共通知人の元ご主人の同僚に相談をする。しかしそのことがご主人の耳に入りご主人か ら激しい内容でクレームの電話が来てしまう。知人経由の仲裁も不可能となる。
仲裁を試みたことが原因でご主人からの離婚催促が激しくなる。メールがあるため、ご主人に離婚した くない理由を伝える、ご主人から、「一緒に暮していて結婚した実感が感じられなかった。謝られても遅い」などの離婚し考えていないとの返答内容に至る。 会って話したいことを伝え、マニュアルに沿って離婚の決断まで6ヶ月の猶予が欲しい提案をされるが、離婚に合意して離婚届への署名・捺印を強い口調で懇願 されてしまう。
ご主人から、「時間を置いても無駄。僕の結論は絶対に変わらない、お前は意地になっているだけだ」や「別れて、お互いに人生をやり直すこと を考えよう」「泣いているのは私が可哀相といいたいようにしか見えない。泣くならあんな偉そうな態度はできなかったはずだ」などの今までに言えずに我慢し ていた不満を含んだ主張に至り、離婚について気持ちが変わらないことを言われる。(言えずにいた不満を声にしてもらうことは、警戒心がかなり緩和している、言うことによりご主人が楽になる話し合いとなり好転への兆しが見える前兆の場合も多い。)
1ヶ月の冷却期間を置く。メールにて話し合いを求めるが、離婚同意の返事でないなら会いたくな い、などを理由に断られてしまう。
1ヶ月の冷却期間を置く。この間で復縁のための対話マニュアルを再度訂正し、相手に言えずにいる不満や離婚 以外の結論を考えていない理由を問う設問などを考えていく。
仲裁を頼もうとした元同僚からご主人がこの何ヶ月か様子がおかしく、 心配になり聞いたら本人の 話からかなり若い女性(20代前半)とお付き合いし、一緒に住んでいるようだ、という情報が入る。尋ねた理由はC子さんから連絡が来たことをご主人に話し ただけで異常なくらい動揺したので不審に感じていた、とのこと。元同僚を交えて話し合おうとしたがご主人が話し合いを拒んで膠着してしまう。メールの返答も滞るようになる。
再度、きちんと話したいことを伝え、話し合いが実現する。この話し合 いで、ご主人が再婚を考え ていること、交際相手から離婚を急かされて参っている、ここ最近はうまく行っていないこと、などを聞かされる。
対話マニュアルに従って話をしていただき、 離婚についてしたくない理由説明や修復と改心の意思があることなどを明朗に理由説明から伝達していただく。浮気を嫉妬する発言は控え、話を聞いて理由や気 持ちを理解する姿勢を示し、責めたり動揺したりせず、話しを聞いていただく。冷却ではなく離婚も含めたお互いの再出発のための準備期間としての時間を3ヶ 月程度置くことに合意してはもらえた。
ご主人との日常メールのやり取りで、また一人暮しになった、疲れた、 との連絡をもらう。ご主人の暮しているマンションで会って話し合いに至るが、話し合いに 料理を持参していただくな ど、改心していることを示すよう指示をする。この話し合いの後で何回かの話し合い・面会が適う。しかしご主人の離婚したい気持ちが動かない状態。月に何日かでも同居再開の提案については籍を抜くのだから考えられないとの返答となる。
その後、当方のアドバイスで月に一度、離婚前提で週末を一緒に話し合いを含めて会う提案を向けて応じてもらえる状態 になる。ご主人の気持ちを確認し、離婚についての要求の撤回の合意は得られないが離婚以外の結論も考えても良いという返答に至る。
その後、お互いの心の温度差 について話し合う方法で関係修復する。ご主人が転居先を引き払い、C子さんとお子さんで暮らしているマンションへの転居をされて再び同居が始まる。家族で一緒にご主人の実家に挨拶に行かれ、離婚要求を撤回していただけ修復が完了する。
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