離婚調停中にやってはいけないこと、不利な発言をしない対処法と無意味にしないための心構えを紹介いたします。
離婚調停の前に絶対に気を付けること
離婚調停前に相手への連絡は控えて下さい。
調停の取り下げて欲しいとお願いをするようなLINEや手紙は修復には逆効果です。
離婚調停前に子どもへの直接のLINE、電話での連絡も好ましくありません。
離婚調停前にブログやSNSに離婚調停をすることになった記事の投稿や書類・書面の内容を投稿しない方が拗れません。
相手の感じる不快感な連絡をしないことが大事なのです。

離婚調停中にやってはいけないこと
夫・妻が弁護士に依頼してから離婚調停を申し立てられたら?
家庭裁判所から通知が届いて焦ってしまい自分で直接相手に連絡をすると調停で精神的苦痛と言われてしまうなど、拗れてしまい、そのまま話しが平行線のまま不成立になってしまいます。
離婚調停中に異性に会うことや交際は避けた方がいい理由
離婚調停中もそうですが夫婦関係が悪くなってから異性と遊ぶ、異性と付き合う、異性と2人で会うなど不貞行為を疑われるような行動は絶対に控えて下さい。
特に別居中の女性が夫以外の男性と休日や週末のに外出する、夜間に街を2人で並んで歩く、車に同乗するような行動は浮気をしていると調停で指摘されてしまうことがあるので控えて下さい。
離婚回避方法について詳しく紹介しているページです。関連ページ:弁護士監修!離婚回避方法
【新着情報】夫婦関係調整調停を申し立てられたら気を付けた方がいいこと
・調停期間中は相手へのlineやメール、電話での引き留めを目的とした連絡は控えて下さい。
(相手や親族への連絡について調停で精神的苦痛などの理由と主張されて調停委員の心象が悪くなってしまった前例がいつくもありました。)
まずは一人で悩まずお気軽にご相談ください。
離婚調停になったらどうすればいい?
別居した後で夫・妻から離婚調停を申し立てられたらどうすればいいのか?離婚調停を経て良い方向に解決したいなら冷静な対応が大事なのです。
離婚調停で意地になって発言しない方がいい?
離婚調停に勝つ、負ける、有利とか不利という考え方ではなく、離婚を引き留めたい気持ちで正直に相手の気持ちを考えながら向き合うことが必要です。
「だと思う」、「だと思った」など確かめていないことを発言しない方がいいはずです。
調停委員に話した言葉が正確に伝わらない
実際の離婚調停の経験者の方々からのご報告では、「夫を愛しています。仕事にも育児にも真面目な夫を尊敬していますので離婚を避けてこれからも尽くしたい気持ちです。」と調停委員さんに話しても実際に調停委員さんはメモに「奥さんは離婚したくないと言っている」とメモに記載して相手側に伝えてしまったそうです。相手側からは「私は離婚以外は考えていない」と返事をされる事態になられるケースもあるそうです。
結婚生活を続けたくないと思わせた不満理由を言ってもらって理解する。これからどう改心ができるか、婚姻の継続を望む意思を伝えて、お互いが歩み寄るために相手の考えを知ることが調停の目的なのです。
夫婦関係調整(円満・離婚)調停ではどのような話しをするのか?
調停はあくまで協議の場であり、自分の言い分もしっかりと聞いてくれますので、必要以上に恐れる必要はありません。
調停ではどんな話しをするのか?調停は離婚裁判とは異なりますので一方的に判決で離婚を決定されるような事態にはなりません。しかし、夫婦関係の調整をはかるうえで調停員に良い心証を持ってもらうことはマイナスにはなりません。
円満(夫婦関係調整)調停で離婚を思いとどまらせることができるのか?どんなに連絡を続けても相手が話し合いに応じてくれない。親や友人・知人の仲裁を受けることも難しい。
こうなると、弁護士さんに相談して円満調停を申し立てるという手段があります。
調停とは第三者(調停委員)がお二人の間に入って家庭裁判所でそれぞれの考え、言い分を聞いて裁判所の判断で婚姻費用や養育費等のお金の請求や親権のことなど離婚に関する双方の主張の調整を試みる法的手続です。
円満調停とは、当事者同士が話し合っても解決に向かわない場合に、調停委員や家庭裁判所の裁判官という仲介者を挟んで復縁に向けて話し合いをする場を設けることです。
中立的な立場の第三者を挟むことで公平な助言や解決策を聞けるというメリットはありますが、弁護士に相談したり、裁判所に申し立てをして事態を荒立てたことで相手を気持ちの面で追い込んでしまうデメリットがあります。
調停委員の印象を良くするためにできることとして、調停では陳述書はわかりやすく事実を大事なこと(要点)から書いて下さい。
嘘は言わずに正直に話すことを心がけましょう。また、不確定なことについて「そうに違いない」などと断定して発言することも控えた方がよいでしょう。
調停委員の印象を悪くしないために
・離婚したくない理由
・離婚せずに修復できたらできる約束
・なぜ離婚したいと言われているのか、自覚できていること
を要点からわかりやすく説明できるように準備をして下さい。

離婚調停中に不利にならないために注意すべきこと
双方に言い分はあるのですがお互いに自分は悪くないという言い分で平行線になる、相手が嘘や誇張をした言い分で事実ではないことを離婚したい理由、婚姻継続が無理と考えている理由と言っている場合など調停での謝罪の聞き入れや歩み寄りが期待できない感情的な状態が続くようでは調停は無意味となってしまいます。
婚姻を継続しがたい重大な理由とは
長期間別居状態が続いている
夫婦の会話が全然ない
暴言や侮辱な発言(日常的なモラハラ)を受けている
相手の浪費癖や借金がひどい
過度な宗教活動をしている
相手が夫婦関係の修復をする意図がない場合

離婚理由の性格の不調和とは
1.価値観が合わない:休日などに家族の時間を大事にしたい場合とひとりの時間を大事にしたいなどの価値観が合わない場合もこれらに該当します。小さなすれ違いがストレスになっていた。
2.金銭感覚が合わない:お金の使い方も性格の不一致に該当します。夫がずぼらなのに対して、妻がとても几帳面でしっかりと計算して貯金をしたいタイプである場合など。
3.子供の教育方針が違う:子供はのびのびと育てたい派や幼少期からしっかりと受験をさせて勉強させたいなどの意見の違いも性格の不一致に該当します。
4.趣味や好きなものが合わない:趣味や好きなものが合わないことも性格の不一致と言われてしまいます。
5.喧嘩が多い:価値観が違うと些細な言い合いから喧嘩になってしまうことが多くなってしまったのです。

離婚調停でスムーズに話すために『夫婦の歩みの年表』を用意する
調停委員にこれまでの夫婦の問題を正確に伝えるために、結婚をしてから現在までの【夫婦の歩みの年表】を作ってから弁護士さんに相談に行ってください。
『夫婦の歩みの年表』があれば調停委員に夫婦の問題の事情の詳細や経緯をわかりやすく伝えることができます。
相手の言い分に事実と異なることや誇張がある場合
相手から提出された陳述書において、自分では自覚のなかった理由を具体的に婚姻を続けたくない理由として指摘されることもあるでしょう。例えば、モラハラや性格の不一致などが強い非難とともに指摘されることもあるかもしれません。
また、自分では全く覚えのないDVや不貞行為などの主張がされることもあるかもしれません。
しかしこのような場合も、一時的な怒りの感情に流されず、冷静に対応することが大切です。
事実でないことを認める必要は全くありませんが、相手に誤解をさせるような言動があったのであれば、その点を説明しつつ、配慮が足りなかったのであればその点は真摯に反省する姿勢を示すなどの対応が望ましいでしょう。
また、相手の主張に誇張や嘘があるのであれば、その点については自分の認識と異なることを丁寧に説明しましょう。
修復を望む場合でも婚姻費用・月額の養育費・財産分与などの経済的なことの取り決めや面会交流を求める交渉になることがあります。

離婚調停が不成立と言われても焦らない方がいい
調停不成立の後ですぐに裁判になることはありません。
話し合いを目的に連絡をする場合、相手の弁護士宛または直接相手に連絡を続けることが必要です。
どうやって話し合いを提案するかなど対処がわかります。
離婚調停不成立後も直接連絡しない
調停で関係の修復を期待していたのに不成立になってしまっても話すチャンスはあります。
手紙でこれから話し合いをしたいことを伝える方法があります。
ただし、既に弁護士が介入しているのであればこのような連絡は弁護士を通じて行うべきであり、相手に対してLINE、メール、電話で直接連絡することはやめましょう。
調停が不成立になっても離婚裁判に至るケースは0.3%以下
実際に夫婦関係調整(離婚)調停が不成立になってもその後の離婚協議は行える夫婦がほとんどです。
訴訟の手続きについての弁護士費用のことや決着までの長期化を考えて本当に裁判になってしまう夫婦は少ないようです。
離婚裁判にまで至るのは全体の0.3%以下という統計があります。
よほどのケース(DVや子供への虐待が理由)でない限り裁判の判決で強制的に離婚させられることはありません。
離婚調停で不利になる発言とは
離婚調停が不利な発言が原因で無意味になる場合があります。相手に対する家庭生活での不満を何度もループして調停委員に話してしまうと愚痴を言っていると思われてしまいます。
憶測やだと思うという言葉も不利になります。きちんと確かめたことを話すようにして下さい。不利な発言が調停を無意味にする理由とは?離婚について夫婦で話し合いを続けていたがやっぱり平行線になってしまう場合でも円満調停はしない方がいいケースがあります。
絶対に嘘を言わない、正直に事実を正しくわかりやすく調停委員に話すようにして下さい。絶対に言い訳をしない、不利・有利や損・得という発言はしないで下さい。家事や育児、家計のことについての愚痴は調停委員から良く思ってもらえなくなるリスクがあります。愚痴や悪口になるような自分の悔しい気持ちを調停委員に話し過ぎないで下さい。
つまり調停委員に自分は悪くないとアピールする進め方は逆効果なのです。調停委員には聞かれた質問について正直に伝えることが大事です。ただし相手の悪口を言ったり、愚痴や言い訳と受け取られてしまう弁解も無意味になるのです。つまり自分は悪くないとアピールしても無意味です。
別居後に拗れた夫婦が離婚調停に至り不成立後に修復する方法とは?両家の問題をどう解決するか、誠心誠意のコンタクト、あなたとの和解に向けた話し合いを展開いたします。
離婚調停で不利にならないために家計簿を提示する?
夫から離婚調停を起こされた場合、主婦として家計・生活費の管理をきちんと行っていたことを示すことも大事です。

夫婦の信頼関係があったら調停になっていない
離婚したいと言われた心理を理解してやり直したい自分の気持ちを正直に伝える、夫婦関係の調整(離婚かやり直すか)を協議することが調停の目的です。
夫婦2人で話し合って解決できる可能性があるのなら調停になっていないはずです。
調停で解決できなった場合、親族の輪を上手に活用した修復方法があります。

離婚調停でモラハラを指摘されたら
不貞や暴力、精神的虐待、モラハラを指摘された場合でも嘘と言い訳、弁解は信用を失いますので事実を否定するような発言は控えて下さい。
夫・妻の浮気の疑いは事実をきちんと確かめてから調停で話す
夫・妻の浮気が疑わしい場合は、きちんと根拠、理由が説明できる状態で決め付けて話さないように配慮して下さい。

離婚調停で嘘を言ってはいけない理由
離婚調停では誠実な自分であること?離婚調停でお互いの主張が平行線で不成立、調停委員に譲れないと主張する妻と困惑する夫、財産分与や慰謝料の話しで拗れてしまう、調停で謝罪を聞き入れない妻、別居から離婚調停不成立後の夫婦の和解、両家の和解、正直な誓いなど3つのポイントがあります。
①正直であること
②離婚問題について自身の非を自覚すること
③離婚せずに婚姻の継続をすることが相手の幸せになると言い切れる誓いを考えること
離婚調停に弁護士なしの場合の対処法
婚姻関係を継続するために事実を正しく説明できるように準備が必要です。弁護士なしで調停に出席される場合は、せっかく誠実な返事を用意しても長い言い方で調停委員さんに離婚したくない理由説明を伝えても正確に伝えてもらえないことがあります。きちんとメモにして言い分を整理して下さい。
弁護士さんなど専門家への法律相談で疑問や不安をきちんと事前に解決できるようにして下さい。
調停の書類はその先でもし不成立になって離婚裁判に至った場合も想定した不利にならない書き方があるようです。
相手方からの連絡が来た後でも間に合いますので法律の専門家にきちんと相談をされることをお薦めいたしております。

離婚調停でやってはいけないことのまとめ
調停を拗らせないポイントとして別居された後でしつこくLINEや手紙、電話で謝り続けないで下さい。
離婚調停では離婚したいと言っている理由を聞き取り理解する姿勢が重要です。
離婚調停では嘘を言ったり言い訳を繰り返す、何を伝えたいのか不明瞭な長い発言がマイナスになります。
離婚調停で嘘を言う、
言い訳をする、
事実を話さない、
自分が悪いと認めない、
など、夫婦喧嘩の延長戦のような受け答えではすぐに不成立になってしまいます。
離婚調停中や別居後に夫婦の共有財産を処分しない
離婚調停中に自動車、家、家財など夫婦の共有財産を無断で処分しないように気を付けて下さい。
子供との面会交流を求めるなら
子供に会いたい、子供に会わせて欲しいなどの面会交流についての希望について離婚(夫婦関係調整)調停では言い過ぎないで下さい。別途、面会交流調停を申し立てて子供との面会のことだけを話し合う機会を作るようにして下さい。

離婚調停が無意味と言われる理由
別居中の夫・妻に何度LINEや電話で連絡しても無視されて話し合いができずに困ってしまい円満調停を申し立てるケースがありますが、実際の調停では、相手側から離婚調停を起こされてしまい自分が申し立てた円満調停と統合されてしまうため、平行線になり何も解決できないまま不成立になってしまうケースが多いようです。
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