
妻に浮気がバレたけど離婚したくない?自分の不倫が発覚した後の修復方法
結婚生活を続けたいにもかかわらず、自分の浮気がバレてしまったとき、どうすれば妻との関係を修復できるのか悩む方は少なくありません。離婚を回避するためには、まず妻への誠意ある謝罪や真摯な態度が欠かせません。さらに再発防止に向けて行動を見直し、信頼を取り戻す工夫が必要です。離婚回避事例と離婚を避けるための具体的な対処法や法的知識、再構築に役立つ手段をご紹介します。
妻に浮気がバレた後で離婚を回避する対処法
浮気の事実が妻に知られてしまったとき、まず何をすべきか迷うことは多いものです。感情的になってしまうと、どんなに後悔していても冷静な話し合いが進まず、さらに妻の心を傷つけてしまう可能性があります。離婚に発展させたくないのであれば、最初の行動がとても大切です。
以下では、不倫発覚後の初動行動と、嘘を言わないことの重要性について解説します。

妻に自分の不倫が発覚した後の初動行動
浮気がバレた後は、できるだけ早く妻と向き合い、誠実に対応することが大切です。特に「時間を置いたほうが落ち着くはず」と過度に距離を置いてしまうと、妻の不安や怒りが膨らみ、溝が一気に深まる危険性があります。妻が取り乱している場合は、まず相手の気持ちを受け止めようとする姿勢が必要です。大きな声で責められたり感情的な言葉を浴びせられたりするかもしれませんが、それに対して動揺して自分の言い分だけを通そうとすると逆効果になります。
- 相手の言い分を最後まで否定せずに聞く
- 空返事や適当に謝罪しない
- まずは自分の非を認めることを優先する
こうした初動が適切であるほど、その後の話し合いで建設的な方向に進める可能性が高まります。不倫行為が妻に与えたショックを軽視せず、相手の心情をくみ取りながら進めることが大事です。
妻に嘘を言わないことが重要
不倫がバレたあと、嘘で取り繕うのは危険です。一時的に取り繕えたとしても、後で事実がさらに発覚した場合、妻は「まだ隠していた」と感じ、あなたに対する怒りや不信感を一層強めるでしょう。「本当は離婚したくない」と考えているならなおさら、言い訳や偽りの説明をしないほうが関係修復の近道になります。浮気に至った事情を正直に伝えることで、妻としては「あえて真実を聞けた」という安心感を得やすくなります。
- 隠し事を減らして妻が安心できる状況を作る
- 妻が知りたい事実をあいまいにしない
- 自分の気持ちを具体的な言葉で誠意をもって説明する
妻の怒りや悲しみの背景には、「自分を裏切られた」という深い悲痛があります。
嘘を重ねるほど、その感情が増幅してしまうため、ここでの正直な態度は後々の信頼回復にとって大変重要です。
妻に浮気がバレたケースでよくある質問
浮気がバレた後、「いったいどうすればいいのか」「妻の怒りがおさまらないけれど時間が解決するのか」など、さまざまな疑問や不安が頭をよぎるものです。ここでは一般的によくある質問をまとめ、解説します。すべてのケースにあてはまるわけではありませんが、参考にすることで落ち着いて行動を考えられるようになるでしょう。
離婚を避けたい気持ちと同時に、妻への罪悪感や今後の夫婦関係への不安も重くのしかかるでしょう。しかし、誠意ある謝罪と行動によって、傷ついた妻の心が時間とともに少しずつ回復する道は残されています。妻の気持ちを尊重しながら、あなた自身も学びや反省を続けていく心構えを持ち続けましょう。
よくある質問
- 妻に浮気がバレました。怒っていて帰宅しても無視される状態が続いています。どうすればいいですか?
- 無視されても朝晩の声掛けは続けて下さい。奥様は嫌悪感やショックで今はあなたと直接話せる心境ではないはずです。LINEやメールで正直な気持ちを短くわかりやすく伝えて、ちゃんと話し合いができるようにお願いをして下さい。
- 自分の浮気が原因で子供を連れて妻が実家に帰ってしまいました。このままでは離婚になってしまうと感じています。どうすればいいですか?
- 浮気発覚後に逆ギレしたり、素直に認めたり謝っていないこと、言い逃れをしようとしたり言い訳をしてしまったことが原因で嫌悪感が強くなっています。実際にこのまま弁護士を入れられたり離婚調停を申し立てられたら言い逃れができなくなります。
実際に浮気が原因で離婚になってしまうケースの典型として浮気発覚後の嘘や言い訳が原因になっています。
嘘とその場しのぎの謝罪は壊れた夫婦関係をさらに悪化させてしまいます。
- 妻がまったく話を聞いてくれないけれど、手紙やLINEで謝罪してもいい?
- 直接会話できない状況なら、手紙やLINEなどで思いを伝えるのも一つの手段です。ただし、あまりに長文になると読む気力を失わせる可能性もあります。短い文章で要点をまとめ、誠意を込めた言葉で伝えましょう。直接話せるタイミングがあるなら、できるだけ対面で話すほうが誠意を示しやすくなります。
- 妻が離婚を口にしないということは、許す気があるの?
- 必ずしもそうとは言い切れません。怒りや悲しみが強くて、まだ離婚を検討する余裕がない可能性もあります。時間を置いてから離婚を求めるケースもあるため、「何も言ってこない = 離婚を考えていない」という安易な思い込みは危険です。むしろ話し合いの場を設けて、どう考えているかを確かめるようにしましょう。
- 妻に浮気がバレた後で修復するにはどれくらいの期間が必要?
- 夫婦の性格や結婚年数、浮気の内容・期間などによって異なります。数週間から数カ月で落ち着く場合もあれば、数年単位で信頼回復に取り組む必要がある場合もあります。焦らずに妻のペースを考慮しながら進めることが大切です。
妻に浮気がバレても離婚したくないなら
妻が浮気を知って激しい怒りや悲しみに駆られているとしても、自分自身は離婚を望まないというケースは多々あります。この段階では、「どうすれば妻から許してもらえるか」「信頼を取り戻すには何をすべきか」が大きな課題となります。ここでは、妻への謝罪の仕方、信頼回復のための行動計画、そして夫婦カウンセリングの活用法を紹介します。

妻への謝罪の仕方とその効果
真っ先に頭を下げて謝ればいい、というわけではありません。浮気によって傷ついた妻の心を思いやり、丁寧かつ真摯に謝罪することが極めて重要です。謝る際には、具体的にどのような点で傷つけたのか、どれほど反省しているのかを言葉にして伝えましょう。誤解を恐れずに、自分の弱さや過ちを認める姿勢を見せることがポイントです。
- 言葉だけでなく表情や声のトーンでも真剣さを伝える
- 「ごめん」の一言で終わらずに、具体的な反省点を述べる
- 妻への感謝と、今後どのように変わりたいかを合わせて話す
こうした謝罪の仕方をすることで、あなたの責任感や今後に向けた姿勢が妻にも伝わりやすくなります。その結果、ほんの少しでも「修復しても良いかもしれない」という気持ちを生み出すきっかけになりやすいのです。
信頼回復のための行動計画
謝罪を伝えただけでは、妻の中に根付いた不信感はそう簡単に消えません。浮気という裏切り行為によって既に傷ついているため、信頼を再構築するには具体的な行動の積み重ねが欠かせません。以下のような計画を立てて実行に移すことが効果的です。
- 帰宅時間や外出先をこまめに連絡する
- スマートフォンやSNSの使い方に透明性をもたせる
- 休日は家族のための時間を優先する
これらを継続することで、妻に「もう嘘をつかない」「家族を大切にしようとしている」という印象を与えられます。特に、スマートフォンのロック解除やSNSのオープン化は「隠し事をしていない」証として説得力があり、妻の安心感につながりやすい行動です。
夫婦カウンセリングの活用法
話し合いや謝罪を重ねても、どうしても妻の怒りや不安が解消されず、ふたりだけでは解決しづらいと感じる場合には、夫婦カウンセリングを検討するのも一つの方法です。第三者である専門家が客観的に状況を捉え、夫婦双方の気持ちを整理し、コミュニケーションを円滑にする手段も提示してくれます。
- カウンセリングを通じて互いが本音を言いやすくなる
- 問題の根源を見つけ、再発防止策を一緒に考えられる
- 自分の至らなさに気づき、改善すべき点を指摘してもらえる
夫婦カウンセリングはあくまで「ふたりで新たな一歩を踏み出すための場」です。浮気問題で生じた不信感や怒り、悲しみを冷静に言葉で表現し合い、専門家とともに乗り越えることで、離婚を回避し得る道が開けてくるでしょう。
不倫相手との関係を終結させる方法
妻との関係修復を目指すうえで重要なのが、不倫相手との関係を完全に断ち切ることです。どれほど謝罪や話し合いを重ねても、相手との縁が残っている限り、妻の不安は拭い切れません。ここでは、不倫相手との連絡を断つ具体的手段や、再発防止の心構えをご説明します。
不倫相手との連絡を断つ具体的手段
正直に言って、不倫相手との関係を一瞬で消し去るのは簡単ではありません。相手も感情を持ち、状況によっては仕事上の繋がりがあるかもしれません。ですが、妻への信頼回復を最優先に考えるならば、以下のような具体策の実行が必要になります。
- 電話番号・SNS・メールアドレスなど全ての連絡先を消去する
- 共通のSNSアカウントから関係を明確に断つ
- どうしても仕事で必要な場合は最小限の連絡手段だけを残す
ここで重要なのは、妻に「完全に断ち切った」という証を示すことです。相手がしつこく連絡してくる場合でも毅然とした態度で関わりを絶つ努力を続け、妻の前で自分の行動が明確になるように心がけましょう。
再発防止のための心構え
浮気は一度でも発生すると、その後の夫婦生活に大きな影を落とします。再発を防ぐためには、単に不倫相手と別れただけでは不十分です。自分自身が「なぜ浮気をしてしまったのか」を冷静に振り返り、根本的な原因を探る必要があります。
- 自分の不満やストレスの原因を洗い出す
- 妻とコミュニケーション不足だった点を再確認する
- 家族との時間を増やし、必要なときに気持ちを共有する
妻にも浮気の背景を知ってもらい、お互い理解を深めることができると再発防止に大きく近づきます。日常的に感情を伝え合い、意見のすれ違いを早期に修正することで「また浮気されるのでは」といった不安を拭っていく気構えが大切です。
不倫が妻にバレた後の心理的な影響
浮気が明るみに出ると、妻はもちろんのこと、浮気をした当事者であるあなた自身にも心理的な変化が生じます。後悔や罪悪感に押しつぶされがちですが、そこからどのように未来を考えていくかが重要です。ここでは、妻の心理状態と、その対処法について触れます。

妻の心理状態の理解
妻は、パートナーからの裏切り行為を知ったとき、激しいショックと悲しみに襲われることが多いです。自尊心を傷つけられたと感じたり、自分ではなく他の女性が選ばれたように思うため、一時的に精神的バランスを崩してしまうことも珍しくありません。
- 怒りや悲しみが交互に湧き上がる
- 自分は愛されていないのではと自信を失う
- 夫の言動すべてが信じられなくなる
こうした妻の心理を理解しようとしないまま、自分の立場ばかりを弁解すると、さらにこじれてしまいます。まずは、そのつらい気持ちに寄り添うのが大切です。
妻への対処法
妻が感情的になると、どう対応するのが正解か分からなくなることがあります。しかし、その場しのぎで事態を乗り切るのではなく、妻の傷ついた心をケアしようと努めることが修復への第一歩です。
- 「怒りや悲しみをぶつけても良い」と受け止める姿勢を示す
- 妻の感情に反発せず、「気持ちを理解しようとしている」ことを言葉で伝える
- 話したくない様子であれば無理に迫らず、適度に時間を置いて再度アプローチする
注意すべきなのは、自分に不都合な話題をスルーしないこと。浮気という深刻な問題をないがしろにするような態度を見せると、妻は「また隠し事をされるのでは」と警戒感を強めるでしょう。誠実に向き合い、無理のない範囲でコミュニケーションを続けながら、妻のペースに合わせることが大切です。
妻と離婚しない選択肢のメリットとデメリット
浮気が発覚しても離婚したくないという気持ちがある一方で、その選択に伴うメリットとデメリットがあります。感情的に離婚は避けたいと思うだけでなく、長期的にみても幸せな生活を送るために、メリットとデメリットの両方を冷静に検討しておくことは重要です。

妻と離婚回避するための行動とその効果
離婚を回避するためには、まず自分がどれほど真剣に家庭を守りたいかを行動で示す必要があります。単なる口約束ではなく、具体的に変わった姿を妻に見せることが重要です。たとえば、家事をできる範囲で手伝う、子どもがいるなら育児に積極的に関わるなど、以前よりも夫婦や家族の時間を意識する姿勢を見せると効果的です。
- 誠意を行動で示すことで妻の態度が軟化しやすい
- 同じ屋根の下で生活を続けながら、少しずつ信頼を再構築できる
- 将来について話し合う機会が増え、改めて絆を強めるチャンスがある
妻と一緒に過ごす時間を以前より増やし、お互いの気持ちを共有できれば、「またやり直してもいいかもしれない」と考えてもらえる可能性が高まります。
離婚しないことのリスクと注意点
一方で、離婚をしないと決断したからといって、すべてが解決するわけではありません。浮気という傷は深く、完全に修復するには長い時間と労力が必要です。また、妻からの信頼を失った状態で暮らし続けることは、精神的なストレスが大きくなることも考えられます。
- 修復途中で妻の感情的な爆発が再発する可能性
- 不倫発覚前のような平穏な関係には戻れない場合がある
- 細かな言動にも疑いをかけられ、自由を感じにくくなる
こうしたリスクを踏まえたうえで、今後どのように妻と向き合うのかをよく考える必要があります。離婚しない代わりに「夫として何をすべきか」を具体的に行動で示し続ける努力が、生活の安定と心の平穏を取り戻す鍵となるでしょう。

不倫問題に関する法律的知識
浮気が原因で離婚に発展するかどうかは、双方の気持ちと話し合いの内容によって左右されます。しかし、万一のときに備えて制度や法律の基本を押さえておくことでトラブルを最小限に抑えることにつながります。
妻に浮気がバレても離婚したくないという希望があるならば、最低限の法律的知識は不可欠でしょう。
妻との離婚に関する法律の基礎知識
離婚にはいくつかの方法がありますが、多くの場合はまず協議離婚を検討します。協議で折り合いがつかなければ調停、それでも決まらなければ裁判という流れになるのが一般的です。協議離婚で合意にいたれば、夫婦の話し合いで離婚条件を調整できますが、納得済みとされた内容が後になって覆るケースもあるため、慎重に話し合う必要があります。
- 協議離婚では夫婦の合意があれば成立
- 調停は家庭裁判所で第三者を介して話し合う
- 裁判離婚は裁判所が最終的に判断を下す
浮気があった場合、妻側からの離婚請求が認められやすくなる可能性がありますが、必ずしも裁判所が離婚を認めるとは限りません。夫婦関係修復のための努力具合などが認められ、和解という選択肢に至ることもあり得ます。
妻から慰謝料請求される可能性とその条件
浮気が発覚して妻が感情的になった場合、慰謝料の請求を検討されるかもしれません。実際に慰謝料請求が認められるケースや、どの程度の金額を支払うことになるのかは法律上の知識が絡んできます。ここでは、慰謝料請求の一般的な条件と、その支払いがもたらす影響について整理します。
慰謝料請求に関する法律知識
法律的には、配偶者の不貞行為は民法上の「不法行為」に該当する可能性があります。浮気によって夫婦間の信頼関係が損なわれ、精神的な苦痛に対して損害賠償が請求できるという考え方です。ただし、すべてのケースで慰謝料が無制限に認められるわけではなく、次のような要件が考慮されます。
- 不貞行為の明確な証拠があるか
- 浮気の期間や頻度
- 婚姻関係が既に破綻していなかったか
- 夫婦双方の経済力や事情
これらの要素を踏まえ、裁判所などでは慰謝料の金額を判断します。証拠が揃っていれば、不倫相手に対しても慰謝料を請求できる場合がありますが、配偶者本人の責任と合わせて検討されることが多いです。
慰謝料の支払いとその影響
離婚するしないに関わらず、慰謝料を支払わなければならない場合もあります。支払う金額はケースバイケースですが、数十万円から数百万円にわたることも考えられます。特に、不倫の程度や妻の精神的苦痛の大きさで金額が変動します。
- 家計に大きな負担がかかり、再スタートに影響が出る
- 夫婦関係修復の際に、経済的問題が新たな火種になる可能性
- 支払いを通して自分の非を改めて認識し、反省材料とできる
金銭的な負担は、再構築を目指す夫婦にとってマイナス面もありますが、「責任をとった」という面では、妻が「そこまでして償おうとしているんだ」と感じるきっかけになる場合もあります。
弁護士への相談のタイミングと方法
もし妻から慰謝料や離婚を強く求められ、話し合いが平行線をたどるような場合は、弁護士への相談を検討してみてください。弁護士は法的な視点からの客観的なアドバイスをしてくれます。妻の主張が正当かどうかの判断材料を示してくれるだけでなく、あなたの言い分を整理し、必要な手続きを円滑に進めるサポートも期待できます。
- 調停や裁判の手続きの流れや見通しを聞ける
- 慰謝料の算定基準や減額の可能性を探ってもらえる
- 夫婦関係を修復したい意思をどう示すべきか助言が得られる
弁護士への相談は、妻とのコミュニケーションを断ち切るという意味ではありません。むしろ感情的なやりとりを避け、冷静に解決策を模索するための手段と考えるとよいでしょう。
妻に浮気がバレた後の離婚回避事例
Kさんの意思により、他の妻が家出をされたケースに悩まれている方に勇気を与えられるのであればとのことで、このエピソードを事例紹介に掲載いたします
Kさんと妻Sさんは職場の友人を通じて知り合われ、良いお 友達としてお付き合いされてから1年近い交際を経て入籍され、結婚 1年7ヶ月とのこと。お子さんなし。賃貸のマンションに居住されていた。
お2人とも会社に勤務され共に帰宅時間が遅かったそうである。数ヶ月前から帰宅し ても奥様が無口な状態で、週末もKさんが居心地が良くないと感じる程、雰囲気が良くなかったとのこと。
この異変の2ヶ月ほど前から会話が少なくなったとのことである。
Kさんから奥様に対して、こちらも仕事で疲れている、険悪な雰囲気の理由がわからない、など奥様の最近の家庭での態度のことについて抗議をされて から、奥様の様子が更に悪い方へ変化したとのこと。
実はKさんは結婚前に付き合っていた元カノから連絡が来て会うようになっていた、浮気をして隠していたそうである。
週末に突然、妻が荷物をまとめて家出状態で引っ越しをされてしまい、電話で理由を尋ねたら離婚を前提に別居したい、だから家出をした、本気で悩みを相談しても聞いてくれないと思ったから勝手に転居したことや、親が離婚に賛成していること、苦痛だから一緒に暮らす意味がないなどと言われ、浮気のことを知っている、浮気は許せないから離婚して欲しいと離婚を要求された。浮気を隠していたKさんについて信用できない、考え方が違う、自分が女として必要とされている実感がない、愛情を持てないという嫌悪感について告げられてしまわれたそうである。
Kさんから妻が離婚宣言をして家出をしたとのことで当方に相談。事情をお聞きする。奥様の発言や行動から心理の分析を行い、非の自覚に ついてお話しをさせていただく。
LINEでの伝達を控える指示と過去のデーターからの傾向を提示し、今まで自覚できていなかった非について課題の形式 で考えていただく。事実を相手の親に伝え、謝罪していただくが、離婚については本人の意思に任せてあることなどを言われてしまう。
電話で奥様に浮気を認めて元カノときちんと別れる、もう会わない、連絡しないと誓って謝罪を伝える。家出をやめるようにお願いして対話を申し入れるが、話し合おうという提案は聞き入れてもらえず、慰謝料はいらないから離婚に応じて欲しい、嫌だからマンションに戻る意思がないこと、無駄だから話し合いたくないなどの強い拒絶の返事に至られてしまう。
奥様は教育関係のお仕事に従事されていて、帰宅は遅いが家事はきちん とされていた。異変が起きるまで結婚当初から夫婦関係は円満であったとKさんは思われていた。チェックシートによる判定を実施し、奥様からの言葉の原文などから離婚したい意思が強 く、これまでのKさんの傲慢な態度が原因で聞き入れてもらえないとの思い込みが強く、話し合う意思がないこと、自分は悪くない意識が強く被害者意識がある ことが推測できる状態。対話に向けたマニュアルの作成と奥様から見たKさんの短所や嫌いな面について分析から提示し、自覚していただく。非についてきちん と整理をしていただき、奥様の親と会っていただき離婚したくない理由や謝罪、今後の提案についてお話をしていただく。奥様の転居先が実家であることが判明 する。話し合いは平行線の状態となる。家出の敬意も考え2週間の冷却期間を置くことになる。
2週間後、電話にて奥様に謝罪・非の自覚、一緒に暮らす提案をお話していただくが、離婚について相当に考えた結論だ、二度と 一緒に暮らしたくない、いつ書類にサインして自由にしてくれるの?などの要求の返答に至る。この返答に対して、作成したマニュアルと対話の注意事項を厳守で聞き上手の姿勢で通話していただく。特に気持ちの理解の姿勢を示していただき、話しても無駄と思わせない配慮をしていただく。
夫婦としての気持ちの温度差、結婚前にお互いがどういう気持ちだった のかを確認し、お互いの愛情について自分に問題があった部分を思い返していただき、離婚についての話し合いを2ヶ月くらい保留して欲しいこと、この問題についての話し合いを求める 内容を電話で伝えていただき、奥様にも気持ちの冷却と猶予が欲しいことを伝えていただく。しかし奥様からは離婚を急ぐ言葉と敵意=不満の言葉しか返答を得 られない状態。2ヶ月が経過してから、電話を入れるが離婚に応じて自由にしてくれる話し以外は気分が滅入るので聞きたくないと拒まれてしまう。奥様宛に提案したいことなどを記載した手紙を送付していただく。送付から数日が経過し義父から電話があり、本人はしかるべきところ、法律の専門家に相談し離婚調停を考えているようだ、 手紙は読ませてもらったが聞き入れてくれないと思うので離婚に応じてはどうか、※という内容であった。
2週間の冷却の期間を置いて、相手の親をどう安心させられるか、の提案について考えていただ き、現状では相手が望む答えが合意の返答以外にない状態であるため、相手の放棄したい気持ちを理解し、聞く姿勢を示すことについて考えていただくこと と、この状態で相手に離婚したくない理由説明について、どう伝えたいのかについて課題形式で考えていただく。しかし、相手が言う信用できないの発言に該当 する非が出ていないことが相手の心理分析の結果と課題の回答の差から見えてしまい、何度か思い出しの作業を繰り返していただく。奥様が同居中に占いに凝っ ており、その余波で出勤時にピンクの傘※を持たされそうになり、激しく拒まれ傘を奥様が差し出した物と違う黒い傘で出勤され数日は雰囲気が良くなかったこ となどを思い出される。聞き入れてくれない、という発言にはこの占いに関することも含めれていることを義父に伝えていただくことになる。課題の回答を基に 対話のマニュアルを作成し、義父と外で面会頂き、対話をしていただく。義父には理解をしてもらえて義父の提案で6ヶ月程度、そっとしておいて、冷静に考え てみてはどうかとの話に至る。実家で顔を合わせていただくが会話が少なく重苦しい状態であった。
猶予として義父から6ヶ月の時間を貰えたが、その時間で、いかに思い やりや気持ちの理解など相手の視点から見て欠けていると思えた点や自身の非について再度考えていただく。特に信用できない、と相手に言われたことについて、課題形式の取り組みにて 思い出していただいて、非についてどう変わりたいのか、どう行動で反省を示すのかについて取り組んでいただく。随時、月に1,2回、近況を電話で義父に伝えたり、奥様宛に手紙を送付していただきながら様子を見ていただく。
手紙に対して奥様から短文の返事がLINEで来る状態になる。
6ヶ月が経過し、今後についての話し合いがしたいことを電話で奥様に 伝えていただく、実家での話し合いを提案し実現するが、謝罪は聞いてはもらえたが離婚したい気持ちは変わらない、信用できないと言われてしまい、奥様から「LINEを見た。元カノと会っていることが許せない、最低、信用しろと言われても信用できない」などと、これまでの非の自覚回答に出て来ていな い事項が出てしまう。信用したくないとの主張になり、離婚についての話は平行線のままとなる。義父はかなり呆れた様子で許してあげるよう奥様を説得してくれたが聞き入れてもらえない。
対話から1ヶ月の冷却の期間を置く。
Kさんから奥様に謝罪と約束を明記で話し合いに応じるようLINEを入 れていただく。
奥様から 「話し合う意味を感じない、離婚に応じて」との返答であったが、話し合いに応じてもらえ、実家での話し合いとなる。離婚合意を拒んで留意する 理由、一緒に暮らしたい理由、与えたい愛情、できる約束、気持ちを察していることなど冷却期間中に行った課題で作成したマニュアルに従い相手への気持ちに ついて伝達をする。奥様から「愛情を感じない理由は信用ができなくなったから。元カノと連絡していたことや会っていたことを隠せるということはこの先も浮気をしても隠せると思う。不潔で気持 ち悪い。将来について不安を感じた。自分が本当に愛されていない気がした」など、生理的に嫌悪感を感じていて離婚しか結論を望めない理由を伝えられてしま う。マニュアルに従い、同居期間に不安にさせたこと、占いを信じなかった謝罪、気持ちを察しなかったことの謝罪、離婚を要求されてから気がついたこと、後悔、この先でできる約束などを話していただき、奥様も考えてみるとの返答に至られ再度2~3ヶ月くらいの冷却の期間を置くことで話が終わる。
奥様の心の領域を理解し、刺激を避けるためにLINE・手紙を控えていただく。この間に安心をさ せる約束・提案について検討し、対話のマニュアルの作成を行う。
奥様の心にあるKさんへの不安や不満について問題点を自覚していただ く。謝罪すべきこと、約束 として提案することなど、この先の対話内容について向き合い方を考えていただく。この先、両親を交えて再度話し合っていただき、しばらくは問題を話し合うことを保留し、共有の時間を少しでも持つことなどの提案について考えていただく。冷却期間を置いてから、マンションに週に1度で良いから帰宅して欲し いことを伝え、お願いをしていただく。義父の応援もあり、離婚に応じる、応じないに関係なく、ちゃんと2人で決めなさい、とのアドバイスに奥様が従い週末 にマンションにての面会に応じる返答に至り、2人で向き合っての話し合いができることになる。作成したマニュアルに従って聞き上手を前提に話し合いをして いただく。謝罪と今後のことについての気持ちの伝達、浮気をしない誓い、やり直したい理由の説明など先々の浮気を切り返される不安を払拭できるようきちんとした対話をしていただく。
保留にする提案について話を聞いていただく。その話し合い以降、約5ヵ月程度、奥様が週に1回のペースでのマンションへの帰宅での面会が継続し、撤回の方向になる。かなり会話も異変前の状態まで回復する。
クリスマス以降、新年を一緒に過ごされ、奥様から引っ越しについて (修復に向けて)の話し合い をされ、離婚についての要求を撤回していただくに至る。1月の上旬に奥様の引越しが完了し、同居での生活が始まり完了する。