離婚したくない場合の奥の手とは?離婚せずに修復する方法【弁護士監修】

離婚したくない場合の奥の手を紹介しています。夫・妻から一方的に離婚を切り出された場合は焦らずに冷静に言い分を聞いて下さい。

心理学に基づいた離婚したくない理由の上手な伝え方と夫婦関係を修復するためにすべき対処法について解説しています。

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離婚したくない場合の奥の手を解説

離婚したくない場合の奥の手を紹介いたします。今すぐの離婚の合意を迫られた場合は話しをすることから逃げないで下さい。動揺しないことと曖昧な返事をせずにハッキリとどうしても離婚はしたくないことを声にして伝えるようにして下さい。

離婚したくないならまずはお互いの気持ちをしっかりと伝え合うことが大切です。

妻が話しを聞いてくれない

結論を保留して離婚を考え直してもらう

離婚したくないなら話し合いできちんと夫・妻の気持ちを理解して離婚について結論の保留をお願いして下さい。

心理学のタイムアウト、つまり冷却期間を置く考え方に基づいた交渉のテクニックです。

結論を保留してもらうことから時間の猶予を得ることで夫・妻が離婚を考え直すチャンスを得ることができるのです。

結論ついてある程度の猶予の期間を得られたら同居を継続できるように家庭内である程度の距離を置いて慎重に接して下さい。

離婚したくない場合の奥の手とは
①説得する前に夫・妻の言い分を聞く!
②夫・妻から離婚したいと言われた理由を理解する!
③まだ同居している状態なら別居しない!
④離婚の結論を保留してもらえるようにお願いする!
ちゃんと話し合い

別居が長期化したら夫・妻の親に相談をして仲裁をお願いする

別居が長期化して夫・妻の離婚決意が固い場合は親の仲裁が離婚問題の解決のきっかけとなるケースも少なくありません。

別居した後で音信不通の状況が長期間(6カ月以上)続いた場合、夫・妻の両親など相手の親族に仲裁をお願いする方向で考えて下さい。

自分のタイミングで行動するよりも、まず相談したい相手に直接メールやLINEで簡単にわかりやすく「お義母様に相談したいことがあります。」などの事前の連絡をして下さい。基本的に相手の承諾を得てから具体的な相談をするようにして下さい。

話し合いで対立してしまう

夫婦関係等調整(離婚)調停を申し立てられたらどうすればいい?

あなたが離婚せずに修復を望んでいる場合はあなたから調停で離婚に応じる(離婚に同意する)と言わない限り、その場で離婚の手続きを迫られたり、すぐに離婚が成立してしまうことはありません。あなたが離婚を拒否する返事を続けて相手側が離婚をする考えを変えない場合は調停が不成立になって終わることになります。

離婚調停は家庭裁判所で行われます。

夫婦間の争いごとに調停委員が仲介し、双方の合意による解決を目指す場であるため、まずは調停委員に「夫・妻との婚姻関係を続けたいです。離婚したくないです」という意志をしっかりと伝えましょう。

調停を無意味にしないために夫・妻の悪口を言い続けたり、自分は悪くないとアピールしないように配慮が必要です。

調停において、もっとも重要なことは調停委員の心象です。調停委員は中立の立場でどちらの味方でもありません。

調停を無意味にしない

夫婦関係等調整(円満)調停をする

別居されてしまい連絡をしても返事をもらえず無視されている、夫婦で話し合っても平行線のまま解決する手段が見当たらず困ってしまった場合、離婚をしたくない側から離婚を求めている配偶者に対して「円満調停」を申し立てることができます。

夫婦間の問題について第三者(調停委員や家庭裁判所の裁判官)に入ってもらい関係性をどのようにすれば修復できるか話し合うことができます。

調停は怖くない

離婚せずにやり直したい理由を手紙で伝える

離婚を切り出された後で夫・妻への謝罪文として離婚したくない理由を伝える手紙を書いて渡して下さい。自分自身でも経緯がきちんと整理もできます。

妻の気持ちがわからない

離婚届不受理申出書を提出する

相手が離婚届を勝手に記入して提出してしまう場合もあります。役所の窓口では書類に形式的な不備がなければそのまま受理されてしまいます。

離婚を迫る妻
離婚届の不受理申出書とは

不受理申出とは、離婚届などが知らない間に市役所・区役所に提出された場合に、私が承認するまで受理しないでくださいと事前に役所に申し出ておく制度のことです。

妻から離婚を迫られた

離婚回避相談に心理カウンセラーが対応

離婚を回避するためのご相談に心理学の観点でお答えします

ご相談について

・14問の質問にお答えいただくことで、離婚を回避できる可能性と修復に必要な期間の目安がわかります。

・夫・妻の言い分から本当の理由(浮気を見抜くなど)を心理分析いたします。

・夫・妻との関係を修復するために話し合いで伝えるべきこと、謝罪するべきことを理解できるようになります。

・これからの夫婦の話し合いに備えた注意点と修復するために重要なポイントを提示いたします。

離婚を回避できる見込みと可能性について、心理を考察した分析(初回無料)をメールにて提示いたします。

離婚せずに夫婦関係の修復に向けてのご相談やお問い合わせは受付フォームか電話にてご連絡ください。

お気軽にご相談ください。

ご相談の流れ

メール・電話・オンライン面談でのご相談(無料)

  • メール、電話でのご相談
  • メールでチェックシート設問をご掲示・ご回答
  • 離婚問題の経緯から相手の心理、結婚生活の不満、結婚観や対人形勢を読み取り、問題点・離婚を回避できる可能性を分析
  • 心理分析とお見積りの提示
  • クラウドサインによるご契約
  • 取り組みを開始

復縁専科では創業の1993年(平成5年)から2024年6月末までの期間の夫婦問題の解決に関するご相談で18000組中12100組(その後の結果をお知らせいただけた方の統計67%)を修復に導いた経験と実績がございます。

ご自身でどうしたらいいかわからない場合もあると思います。有資格者の心理カウンセラーがあなたの悩みに寄り添って相談を受けさせていただきます。

離婚を避けるための夫婦の会話(コミュニケーション)の回復について具体的にアドバイスをいたします。


有資格者の心理カウンセラー(臨床心理士の高橋純代、日本心理学会認定心理士の横山美咲)があなたの悩みに寄り添って相談を受けさせていただきます。

心理カウンセラーのプロフィールを紹介

法律(夫婦問題に関連する民法)の知識に関連した記事は弁護士法人プラム綜合法律事務所の梅澤康二弁護士が監修していますのでご安心ください。

夫婦喧嘩が離婚の原因

離婚したくないなら今やるべきこと

離婚したくないなら今すぐにやるべきことがあります。

これ以上の夫婦関係の悪化を防ぐ謝り方を考えることが必要です。

夫・妻の離婚意志を変えてあなたとパートナーの結婚生活を継続するために、この先も家族として暮らせると思ってもらうことが大事なのです。

男女の関係が一度悪くなるとお互いに本音で話せなくなる傾向があります。離婚したくない場合の説得をするために夫婦関係を改善したいという意思を明確に伝えることが必要です。

離婚を切り出された後で夫婦関係を修復するためには、夫・妻の本当の気持ちを知ることが必要なのです。

  • 夫・妻がまだ言葉にはしていない結婚生活でのあなたへの不満を聞き取るために話し合う
  • 自分は離婚せずに夫婦仲を修復してやり直したいと思っていることを伝える
  • 離婚せずにやり直してもらうために自分がこれから何ができるかを約束する
離婚届を書くことは拒むべき

離婚したくない人がとるべき5つの行動

離婚を避けるために具体的にどのような行動をすべきなのか?離婚を避けるためには、とにかく落ち着いて冷静に行動すべきです。具体的には以下のような行動をとることをおすすめします。

離婚を避けるためにとるべき心理学に基づいた5つの行動があります。

浮気が原因で離婚危機

1:感情を落ち着かせる

いきなり離婚したいと言われて動揺してしまいますが、もちろん離婚を切り出した夫・妻も冷静な状態であるとは限りません。そこで感情的になってしまっては、より一層事態が悪化してしまうでしょう。

まずは少し考える時間をとるなど、双方とも冷静になる必要があります。話し合いでは絶対に最後まで夫・妻の言い分を聞くことを優先して、途中で言い返さないことが大事です。相手の言い分を先にじっくり聞いてあげて下さい。

夫婦関係が悪化した直後

2:離婚したいと言われた理由を理解する

夫・妻の気持ちを理解することが重要なのです。否定せずにちゃんと話しを聞いてもらえると感じさせることで心理的に安心を感じさせることができます。

本気で離婚の交渉をしたいのか、愛情を試そうとして駆け引きで本音ではないことを言っているのか慎重に見極めることが大事です。

3:なぜ自分が離婚したくないのかを考え直す

相手が離婚を提案してきた理由がわかれば、自身が離婚したくない理由を改めて考え、ストレートに気持ちを伝えることも重要です。愛情が残っているのであれば、日頃の感謝の気持ちを伝えつつストレートに感情をぶつけることも一つの手です。

離婚を避けるためにはネガティブな記憶が悪化を招かないように配慮が必要です。

「もう無理、離婚すると決めた」という言い分や自身が覚えていない出来事を指摘されても否定する前に「なぜ、教えて」と問い掛けて事実を確かめるつもりで問い掛けて下さい。

離婚を引き留めるつもりなら夫・妻の本当の気持ちを理解することが必要です。

妻が離婚を決意した

4:離婚したくない理由を話し合いで伝える

離婚をしたくないのであれば冷静に話し合う必要がありますが、「なぜ離婚をしたいのか」その理由を知る必要があります。理由を知り、自身に非があるのであれば改善することも可能です。

離婚したいと言われた理由が分からないまま話し合うだけでは根本的な解決に至らないため、感情的にならないように相手に尋ねてみましょう。

無言で沈黙が続き、答えてもらえない場合も「話しを聞かせて欲しい」「理由を教えて欲しい」と問い掛けて話し合いを求めて下さい。

その際に自身が覚えていない出来事(不倫の疑いやモラハラなど精神的な苦痛)が原因と指摘されても否定する前に「なぜ、教えて」と問い掛けて事実を確かめたり、今後、離婚を引き留めるつもりなら夫・妻の本当の気持ちを理解することが必要です。

妻から離婚を切り出された

5:性格の不一致が理由で離婚したくないなら

性格の不一致が理由で離婚したくないなら相手の気持ちを変えるのではなく自分が変わることが求められます。

言い争いで売り言葉に買い言葉になってしまうなどお互いに譲らない、勝気な性格で意地になってしまうなどお互いの性格の類似点が原因で性格の不一致と感じてしまうケースが多いのです。

離婚したくないのであれば、相手に譲歩を求めるのではなく、相手の不安や不満を解決できるように自分自身を変えることが必要です。

夫に苛立ちを向けてしまう

離婚したくない理由を伝える修復方法

離婚したいと言い出した夫・妻の気持ちを受け入れることが必要です。気持ちを受け入れたことが伝われば「今すぐに離婚して欲しい」と結論を迫られる状態から少し変化が起きます。

結論を迫られなくなればお互いに気持ちの面でゆとりが持て話し合いを継続することができます。

修復できた夫婦は話し合いを何度も行い、信頼を回復させています。

そのために絶対に離婚に応じると言わないように気を付けて下さい。

妻が離婚を決意した理由

離婚したくないならやってはいけないこと

離婚したくないなら夫・妻を心理的に追い込まないで下さい。手遅れにならないために夫・妻を心理的に追い込んでしまうようなNG行動を避けることが、夫婦関係の修復には重要なポイントです。

相手を責めるような言い方は絶対にやってはいけないことです。過去のことを蒸し返して引き合いに出すことは、問題解決には好ましくありません。相手を非難することで、性格の不一致を実感させてしまい、関係がより悪化してしまうリスクが高まります。

夫・妻の話しを聞いていないことも悪化させてしまう原因です。自身の悪い部分を本当にわかっていないケースが多いため、まず話しをきちんと聞くことが必要です。

無視や沈黙も心理的に相手を追い込んでしまうNG行動です。自分勝手な行動もNGです。自分の意見や感情だけを主張し、相手の立場や気持ちを考えない態度は、夫婦関係をより悪化させることになります。

急に離婚を告げられたとき、感情的になってしまうことがあるかもしれませんが、なかでも以下で紹介する感情的な行動はかえって離婚の決定打となってしまう場合があるため、注意しましょう。

別居した妻と離婚したくない

離婚したくないなら無理に話し合いをお願いしない

離婚についての話し合いは平日の深夜は避けましょう。

休日でも、長時間にわたる話し合いは心理的に追い込んでしまうリスクがあるため長くても2時間以内に抑えるよう心がけましょう。

離婚を説得する

取り乱して相手にすがってしまう

突然離婚を提案されれば、ついつい取り乱して相手にすがってしまうケースは多い傾向にありますが、現状相手の愛情は薄れてしまっているため、この行為は逆効果です。まずは、冷静に相手の言い分を聞き、話し合うことが重要です。

妻から離婚を迫られた

離婚したいと言われた直後に夫・妻の親に「助けて下さい」と連絡しない

離婚を切り出された直後に夫・妻の親・親族への無断での連絡は絶対に控えて下さい。

夫・妻の親や共通の知人に相談をしてしまう行動が関係を拗らせてしまう原因になります。親族(義理の両親)に「助けて下さい」と連絡しないで下さい。

できる限り自分から直接、夫・妻の親や友人に仲裁を頼んだり、相談をしないようにして下さい。

親族や友達・友人・共通の知人を巻き込まないようにして下さい。

離婚したい妻が指輪をはずす

感情に任せて相手を責める

離婚を切り出されて、感情的に相手を責めてしまうと、話し合いが全く進みません。加えて、興奮して暴言や暴力に発展すれば、その行為が法定離婚事由とみなされ離婚が認められてしまうでしょう。

感情的になってしまい、離婚しても慰謝料は払わないなど離婚した場合に条件が不利になるような主張をして困らせるような意地の悪いことは言わないで下さい。

離婚に関する話し合いはとにかく冷静に、自分の気持ちばかりを優先せず相手の話も聞き入れながら行う必要があります。

冷めた夫婦

離婚回避できた体験談事例を紹介

新婚なのに喧嘩が多い
相談者・K代さん(30代女性・会社員)

【会話がなく喧嘩の多い夫婦の離婚回避事例】

喧嘩が多い夫婦、会話のない夫婦の離婚率が高いと言われています。喧嘩の多い夫婦が修復するためにできることを心理学の観点で具体的に解説している離婚回避の体験談事例です。

離婚したくないなら知っておきたい法律の知識

話し合いで解決しない場合には、離婚調停・婚姻費用の取り決めの審判を経て裁判に移行する流れが一般的です。

しかし、調停や裁判になったからと言って、必ず離婚に至るわけではありません。

調停や裁判で離婚を回避するための方法をご紹介します。

もしも離婚裁判になってしまったら

離婚裁判に至るのは全体の0,3%以下と言われいます。裁判をしてまで離婚を望んでいる人は少ないのです。

裁判には証拠など書類の準備が大変なこと、弁護士さんの費用でお金がかかってしまうこと、いつまで続くかわからない不安などがあり、実際に裁判を起こすことを悩んで調停が不成立になってもしばらく何もせずに放置されてしまう人もいるのです。

実際に裁判に至るのは離婚に伴う大きな金額の慰謝料請求や財産分与が伴う熟年離婚のケースや子どもの養育費や親権・監護権のことで夫婦間の話し合い(協議)ではそれぞれの言い分が異なり平行線になってしまうなど、夫婦の話し合いでは折り合いがつけられない理由がある場合となっています。

裁判では民法の法定離婚事由が争点になります。自身の健康上の理由・経済的な理由(借金問題)、自身にDV(言葉の暴力を含む)、不貞行為などの法定離婚事由がある場合、裁判所に提出する書類の作成(法的知識に基づいた反論)が必要であるため、弁護士にあらかじめ相談しておく必要があります。

離婚したい妻は謝罪を聞かない

別居が長期化すると夫婦関係が破綻していると判断される

感情的になってつい家を飛び出してしまったり、反対に冷静になるために別居してしまう方がいますが、その期間には注意が必要です。長期間の別居は夫婦間の交流がないとみなされ、裁判で離婚が認められたケースもあるため、再同居の予定はしっかりと決めておきましょう。

離婚したくない場合の対処法のまとめ

夫・妻から突然、離婚したいと告げられた場合、まずは冷静に言い分を聞いて下さい。今すぐに離婚を考え直してもらうことは難しいケースが多いため、修復を焦らないで下さい。週末までなど少し時間をおいて対処することが重要です。

感情的になると、離婚を回避できる場合であっても関係性の修復が難しくなるため、冷静に話し合いましょう。

夫が譲らないから平行線

夫婦の問題に関する法律の疑問について弁護士が答える離婚問題に直面した時の法律の知識に関するQ&Aのページの記事を参考にして下さい。

記事監修弁護士

梅澤康二 弁護士

【記事監修】弁護士法人プラム綜合法律事務所・梅澤康二弁護士

この記事の著者プロフィール
復縁専科運営事務局・横山美咲
復縁専科運営事務局・横山美咲

1991年東京都生まれ。血液型A型。2016年より復縁専科のメール相談を担当。月間50件以上のご夫婦の離婚問題と恋愛の復縁カウンセリングの業務に携わる。 日本心理学会認定・認定心理士。