離婚したくない場合の奥の手を紹介しています。
夫・妻から離婚を切り出された場合の対応はどうすればいいのか?
離婚せずに夫婦関係を修復するための夫婦間のコミュニケーション改善方法や夫婦で共有することのポイントなど効果的な話し合いの内容がわかる有資格者の心理カウンセラー(臨床心理士・認定心理士)による夫婦カウンセリングです。
離婚を切り出された後のあなた自身の心理的な不安を解決して感情をコントロールする方法を教えます。
冷静な対応で離婚を避けて高い可能性で修復できる対処法を解説しています。
離婚したくないならどうすればいい?
夫・妻の離婚意志を変えるために関係のこれ以上の悪化を防ぐことが必要です。あなたとパートナーが婚姻関係を継続するために、この先も家族として暮らせると思ってもらうことが大事なのです。

離婚したくない場合の奥の手を解説
離婚したくない場合の奥の手を5つ紹介いたします。今すぐの離婚の合意を迫られた場合は動揺しないことが重要です。
②離婚したいと言われた理由を理解する!
③まだ同居している状態なら別居しない!
④別居後の無視が6カ月以上続いてから親や親族に仲裁をお願いする!
⑤夫婦関係調整(離婚または円満)調停で修復を望んでいる理由を伝えて的確な受け答えをする!
離婚したくないなら夫・妻の話しを聞くことを優先する
離婚したくないなら離婚を切り出された直後にしつこく説得をしないで下さい。
まずは自分の発言は我慢して、相手の発言を言い終わるまでよく聞くようにして下さい。

別居が長期化したら夫・妻の親に相談をして仲裁をお願いする
夫・妻から離婚したいと言われた直後に相手の親や共通の知人に相談をしてしまう行動が関係を拗らせてしまう原因になります。
できる限り離婚危機になった直後は自分から直接、夫・妻の親に仲裁を頼んだり、相談をしないようにして下さい。
別居が長期化している場合、親の仲裁が離婚問題の解決のきっかけとなるケースも少なくありません。
別居した後で音信不通の状況が6カ月以上続いた場合、夫・妻の両親など相手の親族に仲裁をお願いする方向で考えて下さい。
しかし義父母と折り合いが良くない、またはあまり会ったことがない場合は予告なしに突然に「助けて下さい」と電話をかけたり訪問したりすることは控えてください。
自分のタイミングで行動するよりも、まず相談したい相手に直接メールやLINEで「お義母様に相談したいことがあります。」などの事前の連絡をして承諾を得てから相談されるようにしてください。

円満調停で気持ちを確認する
夫・妻から離婚を切り出された後で一方的に家を出られて別居されてからどんなにLINEや電話、手紙で連絡しても無視される状況の場合の解決策を紹介いたします。
どんなに自分が離婚を拒否しても別居してから一定の期間が経過すると裁判所で婚姻破綻による離婚が認められてしまうことがあります。
別居から1年以上が経過して解決に困った場合、実際に弁護士さんに相談をして下さい。
解決策の手段として円満調停(夫婦関係等調整調停)を家庭裁判所に申し立てることで相手の考えを聞くことができます。
同意を得ないままの別居について悪意の遺棄と抗議することも含めて相手の考えを聞き、自分の気持ちを伝える機会を作ることを考えてみてはどうでしょうか?

離婚したくない気持ちを伝えるための相談
結婚生活の改善方法、夫婦としてのパートナーシップの強化、心理カウンセリングの効果による夫婦関係の改善、二人の間にある問題の解決方法と夫婦の絆の再構築する具体的な心構えなど、心理学に基づいたアドバイスで夫婦間の気持ちの問題を解決することができます。修復を目指す場合の具体的な対処法がわかります。
離婚したくない人のための相談は心理分析の提示まで無料
離婚を避けてやり直せる可能性と説得を聞き入れてもらえる見込みについて初回の相談の際の分析(無料)でご提示いたします。
夫婦問題を解決するためのコミュニケーションの回復方法や離婚したくない気持ちの伝え方を担当の心理カウンセラーよりアドバイスをいたしております。
お気軽にご相談ください。
離婚回避方法について詳しく紹介しているページです。関連ページ:弁護士監修!離婚回避方法
離婚したくない人がとるべき行動とは
男女の関係が一度悪くなるとお互いに本音で話せなくなる傾向があります。離婚したくない人がとるべき行動は、夫婦関係を改善することです。そのためには絶対に放置して無視しないことが必要です。
きちんと話しを聞くこと、離婚を切り出した夫・妻の気持ちを受け入れることが重要なのです。
否定したり、言い返さずにちゃんと話しを聞いてもらえると感じさせることで心理的に安心を感じさせることができます。
離婚したいと言われた理由で謝り方が異なる
離婚したいと言われた理由で謝り方が異なります。
同居できている状態、会話ができず無視されて家庭内別居状態、既に一緒に暮らしていないなどのケースで謝る言葉の内容が異なります。
離婚したくない気持ちはLINEでは伝わらない
離婚したくない気持ちから本気で謝ったつもりでも言い訳や嘘と思われたり、もし夫婦だけで解決できずに相手から調停を申し立てられたり長期化して離婚訴訟をされた場合にモラハラなどの自身の過失を認めた証拠に使われるリスクがあります。
LINEを送る場合、文章が長くならないようにわかりやすいことを心掛けて下さい。

離婚したくないならきちんと話しを聞く
夫・妻の話しを聞いていないことが悪化させてしまう原因です。
離婚を切り出された段階で自身の悪い部分を本当にわかっていないケースが多いため、まず話しをきちんと聞くことが必要です。
離婚したくないなら思い込みで責めない
どちらかの不貞行為や浮気を疑ったことが原因で夫婦関係が悪化してしまったケースでは思い込みや決め付けで相手を責めるような言い方は絶対にしないで下さい。
離婚したくない人のための修復方法のポイント
離婚したいと言われた理由を聞いたその後の具体的な対処法と修復のポイントについて紹介いたします。
あなたに対して大切なパートナーから一緒に暮らし続けることが辛くて無理だから離婚して欲しいと言われて離婚に応じる返事を求められているのです。
そのため説得して許してもらうことを焦って自分からたくさん言葉を向けないようにして下さい。
まず結婚生活のことで悩み続けて婚姻関係を終わらせたいと言っている理由と気持ちを理解することを優先して下さい。
「もう無理、離婚すると決めた」という言い分や自身が覚えていない出来事を指摘されても否定する前に「なぜ、教えて」と問い掛けて事実を確かめたり、気持ちを理解することが必要です。
離婚したくないなら知っておきたいこと
離婚したくないなら知っておきたいことがあります。
当然、離婚したいと言われている理由、つまり不仲になってしまった経緯などケースごとに説得する内容や対処法が異なります。
性格の不一致や価値観の違いが離婚したい理由と言われたら
日常的なモラハラを我慢することが辛い、不満を言えない関係性に疲れた、価値観が合わない(夫婦の性格の不一致)、夫婦喧嘩を繰り返してしまうなど気が合わないことで一緒に暮らしたくない理由と言われた場合、そう感じさせた理由をきちんと理解するように話しを聞いて下さい。
謝っても受け入れてもらえない場合は一旦は引いて下さい。

離婚したくないなら夫・妻の気持ちを理解する
離婚したくないなら離婚したいと言っている夫・妻の気持ちを理解して下さい。
絶対に結果を焦らないで下さい。喧嘩の続きで離婚の話しをしないで下さい。
突然離婚を切り出されて動揺したり焦る気持ちはわかりますが、焦ってしまい「愛している」という言葉を向けないようにして下さい。
あなたとの家庭生活での良い出来事の思い出が記憶や意識に残っています。説得する際にあなたとの暮らしで幸せを感じていたことが作用するのです。つまり冷静で優しい話し方が離婚を考え直してもらうためには効果的と言えます。
「早く離婚して欲しい」「どうしても応じたくない」と答えが平行線の状態が続くようであれば今すぐに解決しようとせずにお互いに考える時間が必要と判断して猶予の期間1ヶ月を提案して下さい。
これからの家族、夫婦の幸せについて考える時間が欲しいとお願いをしてしばらく話すことを休止して下さい。

離婚したくないならやってはいけないこと
離婚したくないなら離婚を考え直すようにしつこく説得したり、説得するつもりで駆け引きになるような嘘を言わないで下さい。「すごく反省している」「許してもらうために変わるから」、「結婚したことを後悔させないから」のような謝り方を繰り返すだけでは今すぐに離婚を考え直してもらうことが難しいのです。
本心や事実と異なることを言わないように気を付けて下さい。
解決するために絶対に決め付けや憶測など自己解釈で「だと思う」という言い方をしないように配慮が必要です。
話し合いで感情的になってしまい、離婚しても慰謝料は払わないなど離婚した場合に条件が不利になるような主張をして困らせるような意地の悪いことは言わないで下さい。
①絶対に離婚届に署名をしないで下さい。
②同居が続けられる状態であれば自分から家を出て別居したり、相手に家から出て行けと言わないで下さい。
③離婚の話しになったばかりの段階で夫婦の預貯金など共有財産を分けないで下さい。(離婚協議を済ませたと判断されてしまいます)
絶対に離婚届に署名しない
お互いの気持ちが回復できず、もう自分たち夫婦は破綻していると言い切られることもあります。もう話すことはない、選択肢は離婚以外はないと言われて、今すぐに離婚届けに署名をするように迫られた場合は待って欲しいと保留をお願いして下さい。
離婚調停や離婚裁判であなたに離婚の意思があった証拠にされてしまうケースがあるため絶対に離婚届に署名はしないで下さい。

夫・妻に無断で義理の両親に「助けて下さい」と連絡しない
離婚を切り出された直後に夫・妻の親・親族への無断での連絡は絶対に控えて下さい。
特に親族(義理の両親)に「助けて下さい」と連絡しないで下さい。余計に事態を拗らせてしまうケースが多いのです。
絶対に親族や友達・友人・共通の知人を巻き込まないようにして下さい。

離婚したくないならやるべきことのまとめ
離婚せずに夫婦が円満な関係の戻る修復方法のまとめとして、夫婦が円満な関係になるためにはまずコミュニケーションの回復が必要です。

離婚調停を申し立てられたらどうする?
もし離婚調停を申し立てられたら?離婚を求められる理由がわからなかったり、経済的な負担や支払いについて不明瞭なことがあっても、相手への直接の連絡は控えるべきでしょう。
そのため離婚調停を申し立てられたら弁護士さんに相談することをお勧めしています。
夫婦関係調整(離婚・円満)調停とは?
夫婦関係調整調停とは、夫婦のどちらかが家庭裁判所に書類で提出して申し立てをして開始される法的手続です。
公平な立場の調停委員さんが双方の言い分を聞いてくれます。婚姻関係、結婚生活についてお互いの言い分から双方が歩み寄りができる方法、譲歩や妥協できることを探すことが目的の話し合いの場です。
法律(夫婦問題に関連する民法)の解釈に関する記事については法律の専門家である弁護士さんが監修・記述をいたしております。

離婚届の不受理申出について
もし離婚届を書いてしまった場合、相手が勝手に離婚届を出してしまうリスクを回避する方法として、不受理申出という制度があります。
不受理申出とは、離婚届などが知らない間に役所などに提出された場合に、私が承認するまで受理しないでくださいと事前に役所に申し出ておく制度のことです。
この制度を利用すると一方的に離婚届が提出されて、形式的に離婚が成立してしまうリスクを回避することができます。
不受理申出の手続きをしても直ちにこれが相手にバレることはありませんが、相手が本当に離婚届を提出すれば不受理の申し出が出ているということは伝わります。
相手の弁護士から離婚届への署名を迫られた場合
夫・妻が依頼した弁護士から「離婚に同意して欲しい」、「応じなければ離婚調停を起こす、その後は訴訟になります」などの離婚を迫る連絡が来ることがあります
相手の弁護士から、離婚の協議書を作成したい、離婚届へのサインに応じなければ離婚裁判をすると言われて強く決断を迫られる場合があります。一度時間をもらい、こちらも弁護士に法律相談をする必要があります。

【記事監修・梅澤康二弁護士】
離婚問題に関する法律の疑問については弁護士が答える離婚問題に直面した時の法律の知識に関するQ&Aのページで具体的に解説をしています。

梅澤康二 弁護士
弁護士法人プラム綜合法律事務所
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。
企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。
【 経歴 】
2006年10月:司法試験合格
2007年03月:東京大学法学部 卒業
2008年09月:最高裁判所司法研修所 修了
2008年09月:アンダーソン・毛利・友常法律事務所 入所
2014年08月:プラム綜合法律事務所 設立
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