離婚したくない場合の奥の手?離婚を思いとどまらせる修復方法【弁護士監修】

離婚したくないのに突然、離婚を切り出された場合の対応はどうすればいいのか?心理学に基づいて離婚したいと言っている妻・夫の気持ちが理解できるようになります。夫婦間の話し合いを積み重ねて関係の修復を目指す場合の具体的な対処法について解説しています。

修復できる可能性と説得を聞き入れてもらえる見込みについて心理学に基づいて初回の相談の際の分析(無料)にてご提示いたします。

あなたとパートナーが婚姻関係を継続するために、この先も家族として暮らせると思ってもらうことが大事なのです。

夫・妻の離婚意志を変えるために関係のこれ以上の悪化を防ぐことが必要です。

離婚したくない気持ちの伝え方を担当の心理カウンセラーよりアドバイスをいたしております。

離婚調停・裁判のことなど法律(関連する民法)の解釈に関する記事については法律の専門家である弁護士さんが監修・記述をいたしております。

目次 表示

離婚したくない人がとるべき行動は?

男女の関係が一度悪くなるとお互いに本音で話せなくなる傾向があります。離婚したくない人がとるべき行動は、無視をせずに話しを続けることです。

言い返す前にきちんと話しを聞くこと、離婚を切り出した夫・妻の気持ちを受け入れることが重要なのです。

否定したり、言い返さずにちゃんと話しを聞いてもらえると感じさせることで心理的に安心を感じさせることができます。

離婚したくない人がとるべき行動
夫・妻の話しを聞いていないことが悪化させてしまう原因です。離婚を切り出された段階で自身の悪い部分を本当にわかっていないケースが多いため、まず話しをきちんと聞くことが必要です。

まずは一人で悩まずお気軽にご相談ください。

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あなたのお悩みをお聞きします。

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離婚したくない場合の奥の手を解説

離婚したくない場合の奥の手を5つ紹介いたします。今すぐの離婚の合意を迫られた場合は動揺しないことが重要です。

離婚したくない場合の奥の手とは
①夫婦の話し合いで説得せずに相手の言い分を聞く!
②離婚したいと言われた理由を理解する!
③まだ同居している状態なら別居しない!
④別居後の無視が6カ月以上続いてから親や親族に仲裁をお願いする!
⑤離婚または円満調停で修復を望んでいる理由を伝えて的確な受け答えをする!

離婚したくないなら話し合いの最初から説得しない方がいい

離婚したくないなら離婚を切り出された直後に説得しなで下さい。

まずは自分の発言は我慢して、相手の発言を言い終わるまでよく聞くようにして下さい。

その後の具体的な対処法と修復のポイントについて紹介いたします。

あなたに対して大切なパートナーから一緒に暮らし続けることが辛くて無理だから離婚して欲しいと言われて離婚に応じる返事を求められているのです。そのため説得して許してもらうことを焦って自分からたくさん言葉を向けないようにして下さい。

まず結婚生活のことで悩み続けて婚姻関係を終わらせたいと言っている理由と気持ちを理解することを優先して下さい。

別居した妻と離婚したくない

離婚したいと言われた理由を知ってから謝る

離婚したいと言われた理由で謝り方が異なります。同居できている状態、会話ができず無視されて家庭内別居状態、既に一緒に暮らしていないなどのケースで謝る言葉の内容が異なります。

離婚したくない気持ちから本気で謝ったつもりでも言い訳や嘘と思われたり、もし話し合いで解決できずに相手から調停を申し立てられたり長期化して離婚訴訟をされた場合にモラハラなどの自身の過失を認めた証拠に使われるリスクがあります。

LINEを送る場合、文章が長くならないようにわかりやすいことを心掛けて下さい。

離婚を説得する

離婚したくないなら別居はしない方がいい

別居しても話し合いをすることで離婚せずにやり直せた夫婦はこれまでに多数いますが、離婚寸前の状態まで夫婦関係が悪化して別居に至ったケースでは再同居することが難しくなります。

実際に別居前と別居後では関係修復のための対応が異なります。

別居後は話し合いをするために何度も連絡をして会うことに承諾してもらうことから修復を始めなければならないからです。

別居をしてしまうと自分が家に帰る、相手に帰って来てもらうことが難しくなり、連絡しても無視される、行き先がわからなくなるなど話しをする機会が少なくなってしまいます。

同居を続けることで話し合う機会を増やすことができます。

そのため離婚したくない理由を伝える機会を失わないためになるべく別居はしないことをお勧めしています。

話せるチャンスを静かに待つ

離婚しないために別居を選択した場合のメリットとデメリット

夫婦関係が悪化した後で離婚したくないから別居を選択した場合のメリットとデメリットと別居期間で関係を修復するための対処法を解説しています。

離婚しないで別居するメリットは言い合いを避けたり、傷付け合うような冷めた態度を見せないで済むことです。心にも無い失言を悔しさから向けてしまうリスクを軽減できるなど夫婦喧嘩のエスカレートを抑止できる効果があります。

離婚を保留にして別居を選択するメリットは性格の不一致が原因の夫婦喧嘩を繰り返すなど関係悪化を避けられる、離れて暮らすことでお互いに気持ちを落ち着かせることができるなどです。

別居するデメリットは離婚前提の別居と捉えられて完全に気持ちの整理をされてしまったり、別居が数年等長期化して調停や裁判で婚姻が破綻していると言われてしまうことがあるなど、離婚の準備で離れて暮らす選択をしたという既成事実になってしまうケースがあります。

離婚しないために別居を選択した場合のデメリットは別々に暮らして話しをしないことで離婚を考えるようになってしまうことです。

夫婦としての同居継続が辛かった、一緒に暮らすことがお互いのストレスになって別居を選択するメリットは別々に暮らすことで顔を合わせる機会が減り、喧嘩を未然に防ぐことや生理的な嫌悪を軽減できる効果があることです。

別居がきっかけで離婚を考えるようになるケースが多いのです。夫婦である意味を感じられなくなるのです。

別居しても離婚したくないなら別居した原因を自覚してきちんと連絡を続けて再同居・復縁の意思があることを伝える必要があります。別居しても離婚を考え直して欲しいなど、正直な言葉で伝えて下さい。

ただし、別居をしてせっかく距離を置いても別居後のLINEで意地になって相手を責め続けるなど夫婦喧嘩の続きをしないで下さい。夫婦関係を終わらせずに続けるために別居を選択したのであればしばらくはお互いの気持ちを落ち着かせる時間を置いて下さい。

言い分を絶対に変えずに根気良く時間をかけて説得できるタイミングを待って下さい。

妻の気持ちがわからない

一方的に家を出られて別居になった場合の対処法

絶対に離婚すると決めたらちゃんと話しをする前に家を出てしまう女性は多い傾向があります。妻が事前に何も相談してくれずに家を出て別居になっても夫に責任があります。特に熟年離婚では事前に何も異変に気付けずに奥様が家を出てしまうケースが多いのです。

そのため別居について本当に自身が同居の義務を無視したことになって先々で奥様が解決の手段として離婚調停を起こした場合に生活費の未払いなどで不利になってしまうことがあります。

ただし家を出るまで専業主婦だった妻が離婚しても簡単に仕事が見つからないだろうと思い込まないことが大事です。夫婦の会話が無かったなどコミュニケーション不足が別居や離婚の理由と思われてしまいます。

別居後の話し合いを拒否されてしまい、婚姻関係を別居した時点で終わらせたいと言われる可能性があります。別居後の連絡は無視せずに返事をする必要があります。どちらが悪いという議論にならないよう配慮が必要です。

別居しても離婚しないつもりなら気をつけること

別居になるまで無言だった妻から離婚を切り出されるケースが多いのです。価値観や性格が合わないこと、日常的なモラハラを理由に妻が家を出てから離婚すると言われた場合は、LINEや電話で会って話し合いをお願いして下さい。

妻から今すぐに離婚したいと言い出われた場合、絶対に「君が悪い」「君に原因がある、おかしい」「君は異常だ」「性格が合わない」「俺は悪くない」「俺が見放したら母子家庭になるぞ」「不倫を疑っている」など。相手を否定したり、疑う言葉はすべて控えて下さい。

別居した後で離婚調停になった場合に同居時に妻を責めたり否定した言葉が原因でモラハラの証拠になる場合があります。

妻の気持ちがわからない

別居になってしまった場合のLINEの送り方

数ヶ月以内の別居ならお互いに冷静になれるメリットはありますが、心が離れてしまい再び一緒に暮らす意味がないと感じてしまうデメリットがあるのです。そのため別居半年以内で解決できるように話し合いを提案する目的の連絡を続けて下さい。

もし、話し合いができずに夫・妻が一方的に家を出て別居になってしまった場合、LINEを何通送っても返事がもらえず無視されることがあります。無視されないためにLINEの言葉には配慮が必要です。

私は別居前に不満を言いたくても言えなかった、言葉の暴力もDVだと別居後のLINEで一方的に責められたら素直にLINEの返信で謝って下さい。なぜ別居されても離婚を考え直して欲しいという言葉をきちんと伝えるようにして下さい。

妻が自分の強い支配欲に耐えられず別居をした、婚姻継続の意思は示してくれている場合の対処法があります。

妻が別居を決めた理由を聞くことが重要です。もしLINEを無視されるようになって1カ月が経過したら離婚を考え直してもらう目的で謝る手紙を書くことも考えて下さい。もし妻が実家に別居しているなら事前にLINEで手紙を送ることをきちんと予告してから郵便で送って下さい。

妻の転居先がわからない、妻が弁護士に交渉を依頼している場合は、手紙は妻と会えるまで郵送せずに保留して下さい。

別居後のLINEを無視されない3つの言葉

・「教えて」

・「わかりたい」

・「聞きたい」

問い掛ける言葉をひとつ必ず入れて下さい。

別居後のLINEで離婚を迫られたら?

別居後に話し合いが実現してから離婚を切り出された場合はLINEが重要なツールになります。別居した妻への連絡頻度は毎日では嫌われますが1週間以上の放置も悪化の原因になってしまいます。

平行線のまま話し合いが終わって事後で別居した妻にlineやメールで連絡しても離婚を迫る返信が予想されます。

離婚について話しが進まないことで焦らせてしまい激しいlineでの離婚催促をされてしまうことになります。別居後のline、メールでの連絡については別居状態が長く続くことも想定してスムーズに行われて下さい。

夫婦がメール、lineに記載する歩み寄りのきっかけの言葉について別居前の出来事やこれまでの経緯から自身の非、短所について冷静に考える必要があります。

別居した妻、夫から無視されて生活費のことを相談できないなら?離婚を切り出された、前々から不仲だったなど離婚の危機に至った経緯は様々ですが、離婚を引き留めるための妻、夫との向き合い方、別居後の話し合いの実現のためのline、メールの使い方を解説しています。

離婚を拒否したこと嫌がらせと思われない、離婚届を書くことを拒んだことが意地と思われない言葉の選び方とは?別居した後で妻が弁護士に相談をするなど離婚調停を準備している可能性があります。

別居後に会いたくないと言われたら

妻が専業主婦の場合では別居した後の生活について精神的にも不安で心配なはずです。

別居後の生活費のことで少ない、多い等の要望は会って話すことです。

いくら支払うという安心を感じさせる約束をきちんとされて恩着せ発言はしないように用心が必要です。

別居してから会うことを希望しても受け入れてもらえず「離婚が成立するまで会いたくない」と言われて会うことを拒まれることがあります。話しを続けても無意味と思わせたのです。

妻との話し合いでは毎日の家事への感謝を伝え、結局は重大な気持ちの問題を聞き流していたことを謝って下さい。気持ちを理解できるよう言い分を聞くことを優先して下さい。

夫婦としてやり直したい想いを伝えるための心掛けとして、修復を望んでいるのであれば別居してからの生活費の支払いについてもちろん相場以下の金額にならないように慎重に考えてから約束して下さい。

教育費、住宅ローンのことなど大事なお金のことについて今後はどうするのか、トラブルにならないようきちんと誠実に話し合う必要があります。

別居した後の夫婦の話し合いは恋愛同士の別れ話の引き留めや失恋した後の復縁とは違います。夫婦が離婚を避けることを目的とした話しです。つまり別居した夫婦には「愛している」「好きだから」が通用しないのです。

話し合いでの発言について責任が重視されますので絶対に言い分を変えないことが信頼を維持する方法となります。

離婚を迫られた後で

離婚届を書いてしまった場合の不受理申出について

もし離婚届を書いてしまった場合、相手が勝手に離婚届を出してしまうリスクを回避する方法として、不受理申出という制度があります。

不受理申出とは

不受理申出とは、離婚届などが知らない間に役所などに提出された場合に、私が承認するまで受理しないでくださいと事前に役所に申し出ておく制度のことです。

この制度を利用すると一方的に離婚届が提出されて、形式的に離婚が成立してしまうリスクを回避することができます。

不受理申出の手続きをしても直ちにこれが相手にバレることはありませんが、相手が本当に離婚届を提出すれば不受理の申し出が出ているということは伝わります。ただ、この段階では相手に発覚するかどうかはあまり問題ではないかもしれませんね。

離婚届を勝手に提出された場合

相手が離婚届を勝手に記入し、役所の受付に提出してしまう場合もあります。

役所は書類が真正なものか、偽造されたものかの判断はしませんので、書類に形式的な不備がなければそのまま受理されてしまいます。一旦離婚届が受理されてしまうと後々これを取り消すのは非常に大変なので、相手が勝手に離婚届を出すおそれがある場合、早めに弁護士に相談することを検討しましょう。【記事・梅澤康二弁護士】

妻を無視する夫の気持ち

夫・妻の親に仲裁をお願いする

夫・妻から離婚したいと言われた直後に相手の親や共通の知人に相談をしてしまう行動が関係を拗らせてしまう原因になります。できる限り自分から直接、夫・妻の親に仲裁を頼んだり、相談をしないようにして下さい。

別居した後で音信不通の状況が6カ月以上続いた場合、夫・妻との共通の知人や義父母など相手の親族に仲裁をお願いする方向で考えて下さい。親の仲裁が別居が長期化している場合、解決へのきっかけとなるケースも少なくありません。

しかし義父母と折り合いが良くない、またはあまり会ったことがない場合は予告なしに突然に「助けて下さい」と電話をかけたり訪問したりすることは控えてください。

自分のタイミングで行動するよりも、まず相談したい相手に直接メールやLINEで「お義母様に相談したいことがあります。」などの事前の連絡をして承諾を得てから相談されるようにしてください。

夫が譲らないから平行線

別居が長期化して無視が続いたら弁護士さんに相談する

どんなに自分が離婚を拒否しても別居してから一定の期間が経過すると裁判所で婚姻破綻による離婚が認められてしまうことがあります。夫・妻から離婚を切り出された後で一方的に家を出られて別居されてからどんなにLINEや電話、手紙で連絡しても無視される状況の場合の解決策を紹介いたします。

会うことができず、別居から1年以上が経過して解決に困った場合、実際に弁護士さんに相談をして下さい。解決策の手段として円満調停(夫婦関係等調整調停)を家庭裁判所に申し立てることで相手の考えを聞くことができます。同意を得ないままの別居について悪意の遺棄と抗議することも含めて相手の考えを聞き、当事者としての自分の気持ちを伝える機会を作ることを考えてみてはどうでしょうか?

離婚を引き留めたい

円満調停で本当に離婚を思いとどまらせることができるのか?

どんなに連絡を続けても相手が話し合いに応じてくれない。親や第三者の仲裁を受けることも難しい。こうなると、弁護士さんに相談して円満調停を申し立てるという手段があります。

調停とは第三者(調停委員)がお二人の間に入って家庭裁判所でそれぞれの考え、言い分を聞いて裁判所の判断で婚姻費用や養育費等のお金の請求や親権のことなど離婚に関する双方の主張の調整を試みる法的手続です。

ただしお互いの離婚についての考え方が平行線のままでは不成立で終わってしまうケースが多いため実際に調停で復縁することは難しいようです。

円満調停とは

円満調停とは、当事者同士が話し合っても解決に向かわない場合に、調停委員や家庭裁判所の裁判官という仲介者を挟んで復縁に向けて話し合いをする場を設けることです。

中立的な立場の第三者を挟むことで公平な助言や解決策を聞けるというメリットはありますが、弁護士に相談したり、裁判所に申し立てをして事態を荒立てたことで相手を気持ちの面で追い込んでしまうデメリットがあります。

実際には自分から円満調停を申し立てる前に相手から離婚調停(夫婦関係調整調停)を申し立てられてしまうケースがあります。

離婚調停を申し立てられたらどうする?

離婚に同意して離婚届を書かないのであれば、すぐに弁護士に離婚調停の手続きを進めるように依頼すると言われることがあります。

もしも弁護士が介入するような事態となった場合、離婚を求められる理由がわからなかったり、経済的な負担や支払いについて不明瞭なことがあっても、極力、相手に対して直接の連絡をすることは控えるべきでしょう。

このような場合は、まずは弁護士に対して自身の疑問や不安を伝え、相手に伝えてもらうという方法を取るべきでしょう。弁護士の介入があったのに、これを無視して相手に直接不満をぶつけるようなことをすると、余計関係が悪化する可能性が高いからです。

離婚調停とは
離婚調停とは、夫婦のどちらかが家庭裁判所に書類で提出して申し立てをして開始される法的手続です。公平な立場の調停委員さんが双方の言い分を聞いてくれます。婚姻関係、結婚生活についてお互いの言い分から双方が歩み寄りができる方法、譲歩や妥協できることを探すことが目的の話し合いの場です。

ただし、調停での双方の言い分によっても夫婦関係の溝が埋まらず、夫婦関係の再構築が困難と判断される場合には、調停が不調になった後に訴訟になる可能性が高いです。

そのため離婚調停を申し立てられたら弁護士さんに相談することをお勧めしています。

調停は怖くない

離婚調停ではどのような話しをするのか?

調停はあくまで協議の場であり、自分の言い分もしっかりと聞いてくれますので、必要以上に恐れる必要はありません。

調停ではどんな話しをするのか?調停は離婚裁判とは異なりますので一方的に判決で離婚を決定されるような事態にはなりません。しかし、夫婦関係の調整をはかるうえで調停員に良い心証を持ってもらうことはマイナスにはなりません。嘘や誇張ばかり言っていると、相手だけでなく調停員の心証も悪くなりますので、気をつけましょう。

離婚調停で修復するために『夫婦の歩みの年表』を用意する

調停を無意味にしないために、結婚をしてから現在までの【夫婦の歩みの年表】を作ってから弁護士さんに相談に行ってください。今後の復縁が前提の調停の進行のために夫婦が出会い、結婚して一緒に暮らした歩みをエピソードごとに記載して下さい。『夫婦の歩みの年表』があれば調停委員に夫婦の問題の事情の詳細や経緯をわかりやすく伝えることができます。

調停委員の印象を良くするためにできること

調停では陳述書はわかりやすく事実を大事なこと(要点)から書いて下さい。嘘は言わずに正直に話すことを心がけましょう。また、不確定なことについて「そうに違いない」などと断定して発言することも控えた方がよいでしょう。

特に夫婦間の円満調停の場合は相手との信頼関係をいかに回復するかがポイントとなりますが、自分の都合で事実を決めつけたり、相手の内心を決めつけたりということは、相手の信頼を害する可能性が高いと思われます。

調停委員の印象を悪くしないために

・離婚したくない理由

・離婚せずに修復できたらできる約束

・なぜ離婚したいと言われているのか、自覚できていること

を要点からわかりやすく説明できるように準備をして下さい。

相手の言い分に事実と異なることや誇張がある場合

相手から提出された陳述書において、自分では自覚のなかった理由を具体的に婚姻を続けたくない理由として指摘されることもあるでしょう。例えば、モラハラや性格の不一致などが強い非難とともに指摘されることもあるかもしれません。

また、自分では全く覚えのないDVや不貞行為などの主張がされることもあるかもしれません。しかしこのような場合も、一時的な怒りの感情に流されず、冷静に対応することが大切です。事実でないことを認める必要は全くありませんが、相手に誤解をさせるような言動があったのであれば、その点を説明しつつ、配慮が足りなかったのであればその点は真摯に反省する姿勢を示すなどの対応が望ましいでしょう。

また、相手の主張に誇張や嘘があるのであれば、その点については自分の認識と異なることを丁寧に説明しましょう。

修復を望む場合でも調停や離婚訴訟の裁判では婚姻費用・月額の養育費・財産分与などの経済的なことの取り決めや面会交流を求める交渉になることがあります。

子どもの親権、法定の年金分割など民法に関する法的な見解での判断が必要になります。

離婚したくないなら調停不成立後に連絡しない

調停での修復を期待していたのに不成立になってしまっても話すチャンスはあります。

手紙でこれから話し合いをしたいことを伝える方法があります。

ただし、既に弁護士が介入しているのであればこのような連絡は弁護士を通じて行うべきであり、相手に対してLINE、メール、電話で直接連絡することはやめましょう。また、弁護士の介入のあるなしに拘らず、相手の居宅や実家に突然訪問するなどは事態を悪化させますので絶対に控えて下さい。

(記事・梅澤康二弁護士)

妻が話しを聞いてくれない

離婚したくないならやってはいけないこと

離婚したくないなら離婚を考え直すようにしつこく説得したり、説得するつもりで駆け引きになるような嘘を言わないで下さい。

本心や事実と異なることを言わないように気を付けて下さい。

解決するために絶対に決め付けや憶測など自己解釈で「だと思う」という話しをしないように配慮が必要です。

夫・妻を困らせる言葉を向けないで下さい。話し合いで感情的になってしまい、離婚しても慰謝料は払わないなど離婚した場合に条件が不利になるような主張をして困らせるような意地の悪いことは言わないで下さい。

話し合いでは絶対に嘘を言ったり意図的に無視をすることは信頼が崩れてしまいます。離婚せずにもう一度やり直すことを考え直してもらう、説得する方法として気持ちをわかろうとする姿勢をみせて下さい。

離婚したくないならやってはいけないこと(裁判では離婚の意思があった証拠にされます)

①離婚したくないなら絶対に離婚届に署名をしないで下さい。

②同居が続けられる状態であれば自分から家を出て別居したり、相手に家から出て行けと言わないで下さい。

③離婚の話しの段階で夫婦の預貯金など共有財産を分けないで下さい。(離婚協議を済ませたと判断されてしまいます)

絶対に離婚届に署名しない

離婚を切り出されても一緒に暮らしている状態なら別居せずに同居が続けられることを優先して下さい。お互いの言い分が平行線でも感情的になって言い返したり、責めたりせずに冷静に夫・妻との話し合いを積み重ねて下さい。

夫婦で話し合ってもお互いの気持ちが回復できず、もう自分たち夫婦は破綻していると言い切られることもあります。もう話すことはない、選択肢は離婚以外はないと言われて、今すぐに離婚届けに署名をするように迫られた場合は待って欲しいと保留をお願いして下さい。離婚に応じたくない理由をきちんと声にして伝えて下さい。離婚調停や離婚裁判であなたに離婚の意思があった証拠にされてしまうケースがあるため絶対に離婚届に署名はしないで下さい。

夫・妻に無断で義理の両親に「助けて下さい」と連絡しない

離婚を切り出された直後に夫・妻の親・親族への無断での連絡は絶対に控えて下さい。特に親族(義理の両親)に「助けて下さい」と連絡しないで下さい。余計に事態を拗らせてしまうケースが多いのです。絶対に親族や友達・友人・共通の知人を巻き込まないようにして下さい。

離婚したくないなら法律の知識の話さない

夫婦喧嘩でつい離婚すると言ってしまうことがあります。夫婦喧嘩で離婚の話しになった場合、「慰謝料はいくらになる」などの高圧的な言い方や義務・権利などの法律の知識に関する発言をしないで下さい。既にあなたが弁護士に相談をしている可能性があると思われてしまいます。相手をとても不安にさせてしまうので自分からは法律の話しをしないで下さい。

離婚したら後悔する

離婚を思いとどまらせる言葉の伝え方

離婚したくない理由を話し合いで伝えるには、離婚を切り出された直後のタイミングで行うことが理想です。離婚したいと言われたらすぐに「話しを聞かせて欲しい」「理由を教えて欲しい」と問い掛けて話し合いを求めて下さい。

離婚を避けるためにはネガティブな記憶が悪化を招かないように配慮が必要です。あなたに離婚を迫っている相手に対して、反省したからこれから自分は変わる、変える、本当に考え方が変わっていない状態で譲歩を求めるつもりで後悔や誓いの言葉を一方的に伝えないようにして下さい。

話し合いをしたい

MEMO
離婚したくない人が今すぐにすべきことは、喧嘩など原因がかわるなら話し合いをするために謝って下さい。もし理由がわからない場合は、冷静に話し合いをお願いしてきちんと気持ちを確かめて下さい。
冷静に話し合う

離婚回避の話し合いで気を付けること

平日の深夜の話し合いは避けて下さい。休日でも1回の話し合いの時間が2時時間以上にならないように心掛けて下さい。

お互いの言い分が異なり平行線になってしまう状態であれば心理的な負担を軽減して冷静に考えられるように配慮が必要です。2時間を超える長時間の話し合いを避けて下さい。

話し合いで無言が続く場合はどうする?

無言で沈黙が続いても答えてもらえていないことは同じ言い方で問い掛け続けて下さい。

実際には夫・妻から離婚を切り出されたケースの半数以上が本当の理由を言ってもらえないようです。

無言が5分続いたら「また話そう」と伝えて一旦引いて下さい。

離婚に応じられない理由を効果的に伝えるために離婚を切り出されて感情的に理由を問い詰める前に家族の今後の生活のことを理由に冷静に考え直して欲しいとお願いをして下さい。短時間の話し合いで離婚に応じられない理由を話すことで心理的に関わりやすい、話しやすいと感じさせる効果があります。

注意
離婚したいと言われた理由が妊活・不妊の悩みのことなどデリケートな事情が関係する場合は1時間の中で60%以上の時間を聞く側になれるように自身の発言を控えて下さい。相手の話しを良く聞いてから引き留めるようにして下さい。

本当に離婚をしてしまった場合、離婚後にお互いに経済的に困ることになるなど現実的な視点で婚姻生活について考えることが大事です。夫婦二人での話し合いを続けるために言い分をきちんと確認して疑問に感じることを尋ねて理解できるまで聞き取ることが必要です。

夫婦関係が悪くなったケースでは今すぐに修復することは難しいことですが、「自分は離婚を避けたいと思っている」という意思を伝える前に夫婦の溝について原因を理解してどう自分自身の努力で改善できるかを考えることが必要です。

離婚せずにやり直せたら誓えることを伝える

自身の思い当たるこれまでの自分が悪かったことと思っていることを謝る前に

【離婚せずにやり直せたら約束できること】を中心に実行できる誓いを伝えて下さい。

①どんなに夫婦関係が悪化していても2人で話すことができる。

②50歳未満または結婚から20年以内の夫婦(婚姻期間の長い夫婦の場合は相当な覚悟で離婚を求められるため)

③金銭問題やDV・モラハラが夫婦の危機の原因ではないこと。

④離婚問題に親族が介入していない夫婦。

⑤別居中でも音信不通になっていない夫婦。

離婚したくない理由を伝えるタイミング

離婚したくない理由を伝えるタイミングは相手の言い分を理解してから伝えて下さい。

離婚を引き留めるなら言葉の信憑性が重要です。言いたいことがまとまらない状態で無理に長時間の説得は事態を悪化させてしまいます。絶対に嘘を言わずに事実と認めて、正直に誠実な言葉を向けて下さい。言いたいことの要点からわかりやすく話して、言葉を聞くことを優先するようにして下さい。

離婚すること以外に結論はないと言われるなど平行線になっても苛立ったり焦らないで下さい。

家族(両家の親)に話し合いに同席してもらうなら

離婚の話しが平行線のまま別居になった後で妻・夫にLINEや電話で連絡しても返事がもらえない、音信不通になってしまった場合などは夫婦で話し合う場を作るのは難しいです。

実際に別居してからLINEやメールで連絡しても無視されるなど音信不通の状態が6ヵ月以上続いた場合のみ、夫・妻との共通の知人や義父母など相手の親族に最初は仲裁ではなく相手への連絡をお願いする方向で相談することを考えて下さい。親の仲裁が拗らせてしまうケースも少なくありません。

夫婦だけの話し合いで解決しない場合は、親や共通の知人など第三者に仲裁を頼みたくなる人が多いと思いますが、夫婦で話しができない状態で仲裁を目的で親や第三者を入れることが関係修復には逆効果になることが想定されます。

注意するポイント

相手の親や親族に予告なしに突然電話をかけたり、訪問したりすることは控えてください。

まずは相談したい相手にメールやLINEで「お義母様に相談したいことがあります。」などの事前の連絡で予告をしてから相談されるようにしてください。

冷めた夫婦

離婚したくないなら夫・妻の心理を理解する

離婚したくないなら離婚したいと言っている夫・妻の心理を理解して下さい。

絶対に結果を焦らないで下さい。喧嘩の続きで離婚の話しをしないで下さい。突然離婚を切り出されて動揺したり焦る気持ちはわかりますが、焦ってしまい「愛している」という言葉を向けないようにして下さい。

あなたとの家庭生活での良い出来事の思い出が記憶や意識に残っています。説得する際にあなたとの暮らしで幸せを感じていたことが作用するのです。つまり冷静で優しい話し方が離婚を考え直してもらうためには効果的と言えます。

「早く離婚して欲しい」「どうしても応じたくない」と答えが平行線の状態が続くようであれば今すぐに解決しようとせずにお互いに考える時間が必要と判断して猶予の期間1ヶ月を提案して下さい。

これからの家族、夫婦の幸せについて考える時間が欲しいとお願いをしてしばらく話すことを休止して下さい。

MEMO
実際に結婚生活を過ごされ、勝手な振る舞いを続けた夫に対する被害者意識の強い女性心理には離婚危機になった時点で初めて「愛していると」言われることが理由で自分の人生を支配されている気持ちにさせてしまいます。言葉の信憑性を感じてもらえません。自分が夫から見下されて悔しい、取り繕われていると感じてしまうのです。
離婚したい妻は謝罪を聞かない

子供のことをきちんと考える

子供の気持ちを最優先にした修復の方針を考えて下さい。話し合いでは悔しさや負けん気から本心ではない言葉は信頼の維持の意味で絶対に発言を控えて下さい。離婚してシングルマザーとして生きていくと言われても引き留める言葉を向けるようにして下さい。

お子さんがいるご夫婦の多くは別居した後で子供の将来を考慮して離婚について考え直して再び家族として暮らすことを選ばれています。

妻から離婚を迫られた

離婚したくないなら知っておきたいこと

離婚したくないなら知っておきたいことがあります。離婚したいと言われている理由、つまり不仲になってしまった経緯などケースごとに説得する内容や対処法が異なります。

離婚を決意した妻の女性心理・夫の男性心理を理解することが必要です。本気で離婚の交渉をしたいのか、愛情を試そうとして駆け引きで本音ではないことを言っているのか慎重に見極めることが大事です。

言い争いで売り言葉に買い言葉になってしまうなどお互いに譲らない、勝気な性格で意地になってしまうなど性格の類似点が原因になってしまうケースが多いのです。

日常的なモラハラを我慢することが辛い、不満を言えない関係性に疲れた、価値観が合わない、夫婦喧嘩を繰り返してしまうなど気が合わないことで一緒に暮らしたくない理由と言われた場合、そう感じさせた理由をきちんと理解するように話しを聞いて下さい。

謝っても受け入れてもらえない場合は一旦は引いて下さい。「もう無理、離婚すると決めた」という言い分や自身が覚えていない出来事を指摘されても否定する前に「なぜ、教えて」と問い掛けて事実を確かめたり、気持ちを理解することが必要です。お仕事への影響防止のために2時間以上の話しは控える。生活の時間帯、お子さんとの家族生活の事情を考慮されて下さい。

話し合いで対立してしまう

性格の不一致が理由で離婚したくないなら

近年、一番多い離婚理由は夫婦の性格の不一致です。実際に価値観の違いなどで離婚を切り出されてしまうと話しを避けられることがあります。根気よく話しかけて冷静に話し合える機会を得られるようにして下さい。

ただし無視が続いた場合でも夫婦間のLINEで離婚を引き留めようとして説得しないで下さい。

夫婦の性格の不一致の理由として、

・休日の過ごし方について夫婦で考え方が違う(夫は一人で過ごしたい、妻は外出したい)

・子供の教育について考え方が合わない(夫は家計の出費を抑えたい、妻は教育費を多く使いたい)

・夫婦の時間よりも友達付き合いを優先する

・親戚付き合いなど親族との関わり方の相違

・家計の管理のことで意見が合わない

・夫婦で会話がしたい夫と話したくない妻

など、夫婦の考え方に大きな違いがあり、喧嘩を繰り返したり、離婚の原因になってしまうケースが多いのです。

夫婦といえど性格がすべて一致するということはあり得ません。では、離婚理由にもなる性格の不一致とはどのようなことを指すのか一例を紹介します。

離婚理由になってしまう夫婦の性格の不一致とは

1.価値観が合わない:

休日などに家族の時間を大事にしたい場合とひとりの時間を大事にしたいなどの価値観が合わない場合もこれらに該当します。また、食事のとり方やマナーなどが違うという小さなすれ違いがストレスにつながります。

2.金銭感覚が合わない:

お金の使い方も性格の不一致に該当します。夫がずぼらなのに対して、妻がとても几帳面でしっかりと計算して貯金をしたいタイプである場合など。日々のお金の使い方などで意見が分かれる場合などもちゃんと話し合う必要があります。

3.子供の教育方針が違う:

子供はのびのびと育てたい派や幼少期からしっかりと受験をさせて勉強させたいなどの意見の違いも性格の不一致に該当します。

4.趣味や好きなものが合わない:

趣味や好きなものが合わないことも性格の不一致につながります。これらは喜怒哀楽を共有でできないことが重なりストレスにつながります。

5.喧嘩が多い:

価値観が違うと些細な言い合いで譲れない気持ちが強くなり、喧嘩が多くなってしまうことがあります。素直に謝ることが出来なくなるなど、これらも性格の不一致に該当されます。

基本的に性格の不調和が理由による離婚は夫婦の同意が必要です。

しかし離婚調停や離婚裁判の手続きによって、性格の不一致が原因でも婚姻を継続しがたい重大な理由があると認められた場合は一方的な場合も離婚が成立してしまいます。

婚姻を継続しがたい重大な理由に明確なものはありませんが、具体的に一例を挙げると以下のようなものになります。

婚姻を継続しがたい重大な理由とは

長期間別居状態が続いている

会話が全然ない

暴言や侮辱な発言を受けている

相手の浪費癖や借金がひどい

過度な宗教活動をしている

相手が夫婦関係の修復をする意図がない場合

夫婦の性格の不一致でも関係を修復するためのポイントがあります。

夫婦の性格の不一致から修復するポイント

・離婚する意志は無いことを伝える

・相手の離婚したい理由を理解する

・冷静になり、言い返さない姿勢

・共感できるものを探す

・コミュニケーションを改善する

・夫婦カウンセリングを受ける

妻を責め過ぎた

モラハラや暴力(DV)が原因で離婚したくない場合の対処法

日常的な妻へのモラハラ発言や言い合いを繰り返していたことや暴力(DV)が原因で妻から一緒に暮らすのが怖いと言われてしまったら?結婚生活での自身の振る舞いについてモラハラ行為と言われることがあります。

妻への人格否定の言葉や潜在的な軽視なども含めた配偶者への言葉の暴力や家庭内で物に当たるなど怖いと感じさせるような感情を乱した態度はモラハラ行為なのです。家庭生活での配偶者・妻へのモラハラは本人に悪いことをしている自覚がないケースが多い様です。

自分では覚えていない日常的なモラハラを指摘された場合の対策として、言い分を理解できるまで聞いて下さい。絶対に自分からは無視をしないで下さい。

離婚は避けたい

浮気が原因で離婚したくない場合の対処法

浮気・不倫に関するブログ記事を読んで離婚したいと言われた理由が浮気と決め付けて疑わないで下さい。ネットに書いてある他人の情報を読んで浮気を疑ってしまうケースが多いのですが、無断で見た携帯・スマホの内容で浮気・不貞行為と決め付けた問い詰めや議論は避けて下さい。

浮気を許して離婚しない意思を伝える必要があるのです。絶対に最初から浮気を責めるような話しをしないように配慮が必要です。確かな証拠や根拠があると言えない状態で浮気が理由と言わないで下さい。

最近、深夜帰宅が多かったなどを根拠に浮気と決め付けて不貞行為をしていたと思い込みで責めてしまうと信頼関係が悪化してしまいます。土日の行き先がわからない、突然の休日出勤や出張での不在や無断での外泊があったなど怪しいと感じた行動についても浮気と決め付けないで下さい。

不貞をしたから有責配偶者と決め付けて話しをすると関係が悪化してしまうだけです。私たち夫婦がどうすればまた一緒に暮らし続けられるのか、という論点で話すようにして下さい。どちらが悪い、悔しいという言い方で話しをしないように配慮が必要です。

自分の浮気が発覚しても離婚したくない場合の対処法

自分の浮気が発覚した後でもう夫婦として信頼できないから離婚すると言われたら正直な言葉で事実を打ち明けて謝って下さい。浮気発覚後のあなたの態度を指摘されるケースがあります。嘘を言ったり言い訳をすると信用できないと言われてしまう結果になってしまいます。

熟年離婚を避けるにはどうすればいい?

熟年夫婦が離婚寸前の状態に陥られたケースでは謝罪と説得の繰り返しが逆効果になってしまいます。お互いの考え方や性格がわかっている分、お互いにすぐに歩み寄ることが難しくなります。

結婚して20年を越えた熟年夫婦と結婚したばかりの結婚3年以内の新婚夫婦では不仲になった理由が大きく異なります。熟年離婚を避けるためには謝る前に離婚を決意した理由を聞くことを優先して下さい。自分の意思・考えを今すぐに伝えて謝って下さい。

話し合いでは言い返さないことが大事です。離婚したくない理由の説明が必要ですが、ご自分の反論など発言はしばらく待って下さい。相手の言い分を先にじっくり聞いてあげて下さい。

妻から離婚を切り出された

離婚したくない場合の修復方法のまとめ

離婚したくない人の修復方法と話し合いの内容のまとめとして、気持ちについて理解する方法を解説します。

離婚を切り出された時に簡単にこれから自分が変わるから、これからは思いやるからこうしようと説得しても解決はできません。実際に行動を伴わせ、一緒に暮らしながら信頼関係を再構築することが重要になります。

離婚せずにやり直すことができた夫婦は家庭内で会話ができるようになります。つまり夫婦の問題を解決するために話し合ったことでしっかりコミュニケーションが回復できたのです。『それぞれの結婚生活の理想のイメージ』の相違が関連しています。執着や困らせようとして意地でNOを言っていると思わせないためにきちんと愛情や大切に想う気持ち、やっぱり離婚したくない、仲直りがしたい理由を声で伝えることが必要なのです。

記事監修の弁護士プロフィール
梅澤康二 弁護士

梅澤康二 弁護士
弁護士法人プラム綜合法律事務所
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。
企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。

【 経歴 】
2006年10月:司法試験合格
2007年03月:東京大学法学部 卒業
2008年09月:最高裁判所司法研修所 修了
2008年09月:アンダーソン・毛利・友常法律事務所 入所
2014年08月:プラム綜合法律事務所 設立

この記事の著者プロフィール
復縁専科運営事務局・横山美咲
復縁専科運営事務局・横山美咲

日本心理学会認定・認定心理士。1991年東京都生まれ。血液型A型。大学・大学院の人間科学心理学科にて心理学を履修。 2016年より復縁専科のメール相談の分析と回答を担当。月間50件以上の夫婦問題と恋愛の復縁カウンセリングの業務に携わる。