夫婦関係を修復できたきっかけとは?離婚を避ける方法とやってはいけないことを解説

夫婦関係修復のきっかけと問題を解消する心構えについて認定心理カウンセラーが心理学の観点から解説しています。

夫婦関係が悪化してしまう原因や離婚を要求された後の不安を解決する方法、離婚を避けるためにやるべき事とやってはいけないことについて紹介しています。

夫婦関係修復のために知っておきたいこと

夫婦関係が悪化する原因はさまざまですが、主なものとして以下が考えられます。

3つ以上該当する夫婦の場合、離婚危機に至る可能性が高いパートナーとしての信頼関係が崩れ、愛情が冷めた状態なのです。

  • 夫婦間で会話ができない。
  • お互いの友達を夫・妻に会わせたことがない。
  • 夫婦喧嘩の仲裁を頼める人がいない。
  • 夫・妻の休日の過ごし方がわからない。
  • この数年、夫・妻からありがとうと言われた記憶がない。
  • 夫婦で共通する目標や趣味がない。

このように、基本的に夫婦関係が悪化する原因は、小さな不満の積み重ねです。夫婦喧嘩の原因はすべて相手(夫・妻)にあると考えてしまい、自分を擁護したり正当化したりすることもあります。喧嘩の後でギクシャクした状態が続くと、関係が悪化する原因になってしまうのです。

妻が拒否する気持ち

夫婦関係修復は焦らない方がいい

夫婦関係修復のためにはまずは、焦らないで下さい。冷静に話し合えるタイミングを待って下さい。焦らずに夫・妻の言い分を聞いて下さい。焦らずに向き合うことで信頼を回復することができます。

信頼してもらうことは夫婦関係を修復するために大事なことであり、悪化した関係を修復するために焦らずに少しずつ信頼を築いていくことが求められるのです。

別居後に離婚する率

離婚を考え直してもらうための説得を焦らない!

早く仲直りをして安心したいなど、修復を急ぎすぎると、結果的に返事を強要するかたちになります。

モラハラに近い状態になることも多く、復縁どころか離婚に至る可能性も否定できません。

特に、気持ちに温度差がある場合、話し合いで過去の思い出が蘇り、話しを続けることすら困難になるおそれがあります。修復したいという前向きな気持ちであっても、悔しい気持ちをぶつけられ続けるとモラハラに感じるのです。

温度差をなくすには、自分の気持ちはなるべく小さくし、相手の気持ちを大きくする必要があります。同じ物事でも感じ方は人それぞれで異なるため、修復を前提で話し合いを進めず、夫婦関係がより良くなるような意識で話し合いに臨みましょう。

話し合いの際は、二人で話すことです。相手に要求しないことも大切なポイントです。自分の悪いところも直すから、あなたも直して欲しい、といった改善を要求すると逆効果になります。修復に必要なのは要求ではなく、自分の悪い部分に自分自身で気がついてもらうことです。

また、相手の意見や言葉、考え方、行動などを否定する行為も止めましょう。自分の考えを一方的に押しつけると関係は悪化の一途をたどるため、自分と異なる意見でも尊重することが大切です。

以下の記事で離婚を避ける具体的な方法について詳しく紹介しています。

離婚したくない場合の奥の手?離婚しないためにすべき事【弁護士監修】

夫婦喧嘩が原因で離婚危機

夫婦関係修復のきっかけは会話の回復

夫婦関係が悪化して離婚の危機に直面すると、直接、夫・妻と話しをすることが難しくなってしまいます。

しかし、悪化した夫婦関係を修復するきっかけは会話を回復することです。

会話を通じて、お互いの本当の気持ちや結婚生活への不満を冷静に伝え合うことが重要です。

夫婦関係の修復がしたい

夫婦の会話の重要性

夫婦間の会話は円満な夫婦関係を維持するためにスキンシップ以上に重要なことです。

お互いが素直な気持ちを伝え、理解することで夫婦としての信頼関係が維持できるのです。

夫婦関係が良好になる

会話が無いことが原因で夫婦関係が冷めた後で修復のためにできること

冷めた夫婦関係を修復するためには、心理学に基づいたアプローチが効果的です。具体的なテクニックとして、次のことが挙げられます。

まず、現況をしっかりと理解することが重要です。夫婦関係が悪化した原因やお互いの感情を自覚しましょう。

夫・妻の言い分を否定せずに聞くことが大切です。相手の気持ちを受け入れる姿勢を示しましょう。

その際に、自分の意見を押し付けるのではなく、お互いに対等な関係で接することが重要です。

日常生活の中では、お互いへの感謝の気持ちを意識的に伝えることから始めましょう。感謝の気持ちを表すことで、関係が改善される可能性があります。そのうえで改善のための目標を設定することが重要です。

妻が話し合いを親がる

夫婦関係を修復するための心構えとは

日常生活の中での些細な工夫や配慮が夫婦仲を深める大きなきっかけとなります。声掛けを大切にしましょう。

朝食時や夕食時など、一日の中で過ごす時間を大切にすることで、お互いの日々の出来事や感情をシェアしやすくなります。

お互いの興味や趣味に対する理解を深めるために、一緒に趣味を楽しむ時間を作ることも大切です。次に、些細な気遣いが大切です。

相手の好みや気持ちを考えたサプライズや小さなプレゼントは、日常生活に彩りを与え、お互いに対する思いやりを感じさせます

家事や育児の負担を分担することも夫婦仲を深めるポイントです。

お互いに負担を分かち合い、助け合う姿勢が夫婦関係において重要です。

日常生活の中での些細な工夫や努力が、夫婦仲を深め、関係を修復するための大きな一歩となります。

離婚直前から復縁する方法

性格の不一致でも夫婦関係は修復できる

性格の不一致も夫婦関係が悪くなる原因です。性格が合わないと感じるのは、お互いに意見が合わない、相手の考え方や行動が理解できないと感じさせたことが原因です。

夫婦関係修復のために相手の話しを良く聞いて下さい。家庭内の生活環境でお互いの気まずさが原因の無視を解決することが必要です。夫婦の話し合いで今まで以上に自分の考えを知って欲しい、伝えたいという意欲が必要です。お互いの存在について言葉の面でも認めることが必要なのです。

壊れた夫婦関係を修復して再構築するには、心構えが必要です。円満な関係を維持するためには、無視せずに夫婦でちゃんと話そうとする強い意思が必要です。

夫から結婚生活に疲れたと言われた

夫婦関係を修復する具体的な方法

ここからは、夫婦関係を修復するための具体的な方法を紹介します。

まずは、夫婦関係を修復するためには、何が原因で関係が悪くなったのかを自覚することが重要です。

夫婦関係が悪化したら

夫婦関係を修復するための心理的アプローチ

夫婦関係で喧嘩は避けられないものですが、どうやって仲直りするか、謝り方を考えることも夫婦仲を改善するために重要です。喧嘩の後は一度、深呼吸をして冷静になることが大切です。感情的な衝突を避けるために、冷静な状態で話し合いをすることが大切です。

夫から無視されて辛い

夫婦関係が悪化した後で問題点を解決する

夫婦間にはさまざまな問題点が生じることがありますが、お互いに対する理解と協力があってこそ、良好な関係を築くことができるのです。

落ち込む

夫婦関係修復のためにやってはいけないこと

夫婦関係を修復して離婚を避けるためにやるべき事は、親を夫婦の問題に介入させたり、修復を焦ることは逆効果になるため避けましょう。

そのうえで、会話を通じて夫・妻の気持ちに寄り添うことを大切にしてください。夫婦関係には様々な問題や課題がありますが、会話から何に気を付ければ離婚を考え直してもらえるのか、自分がどうすればいいのか、など問題の原因と解決するためにできることを考えてみましょう。

理由もなく突然、夫婦の関係がこじれることはなく、必ず何かしら原因があります。夫婦関係を修復するうえでやってはいけない行動について紹介します。

冷めた夫婦の修復する前

親を夫婦の問題に介入させない!

相手の親・兄弟・親族との関係もこじらせないことが大切です。

夫婦関係のことを親に協力してもらうのが当たり前と思わないで下さい。どちらかの両親が仲裁に入るケースはよくあるようですが親族との関係も悪化するおそれがあるため、話し合いはまず夫婦2人で行なうようにしましょう。

夫婦喧嘩の後で無理に話しかけない

夫婦関係を修復するためのアドバイス

認定心理士が、心理学の観点から、夫婦関係を修復するためのアドバイスを紹介します。次に紹介することを意識することで、新たな気づきや希望が生まれ、夫婦関係をより良い方向へと導くことができます。

認定心理カウンセラーへの相談方法

当方のカウンセラーなら夫婦の話し合いで言われたことから本音を読み取ることも可能です。

お気軽にご相談ください。

お悩みに親身にアドバイスさせていただきます。ご相談については秘密厳守いたします。14問のチェックシート設問をお送りいたしますので、ご相談内容は概要のみを記載いただけますようお願いいたします。

現状の相手の気持ち、性格分析の提示まで無料です。

夫が許してくれない

夫婦で共有する時間の質を向上させる

夫婦で共有する時間の質を向上させることが、関係修復には必要です。

お互いに対する関心を示すことが大切です。お互いの興味や関心事に耳を傾け、それに共感や理解を示すことで、深い絆を築くことができます。

休日の外出(デート)や日帰りの旅行など、日常を離れた非日常的な時間を共有することで、新たな思い出や絆を築くことができます。

夫婦で共有する時間は、関係が悪化した後も重要なのです。夫婦で有意義な時間を共有することが関係を修復するきっかけになるのです。

離婚を切り出されたら

感謝の気持ちを表す方法

感謝の気持ちを表すことは、夫婦仲を深めるために重要な要素です。日常生活の中で感謝の気持ちを表す方法はさまざまあります。まずは、日常の些細なことに対して感謝の言葉を伝えることが大切です。

朝食を作ってくれたり、家事を手伝ってくれたり、子供を見てくれたり、そうした些細な行為にも感謝の気持ちを忘れずに伝えましょう。日常生活の中で、感謝の気持ちを表す言葉や仕草がお互いの心に温かさをもたらします。

たまには手紙やメモを使って、お互いの感謝の気持ちを伝えることも有効です。照れくさいかもしれませんが、文字に残ることで感謝の気持ちがより深く伝わることもあります。

日常生活の中での感謝の気持ちを表すことは、夫婦仲を深め、関係を修復する上で欠かせないポイントです。

夫婦喧嘩をした後で

夫婦関係を修復できた事例を紹介

認定心理カウンセラーのアドバイスに沿って実際に夫婦関係を修復した成功事例をご紹介します。

夫の無視が続いて辛い

相談者:Y子さん(34歳 )結婚11年目

夫婦間での数回の話し合いで、ご主人からもう一緒に暮らせないので離婚を前提として実家に帰り別居をしてくれ、感情の問題だ、別居の期間は離婚まで続く、もう話すことはない。と言われたとのメール相談を受け、翌日に認定心理士がY子さんとお電話にてご相談を実施。

それまでの家庭についての経緯やそれまでのエピソードについて詳細をお聞きする。

ご主人の主張についてもお聞きし、ご主人からの言葉の原文、話し合いの詳細などもお聞きする。

修復へのアドバイスをお引き受けし、ご主人の心理分析を開始する。

ご主人の心に虚偽や隠したいことが多くある、離婚要求の理由を伏せていることを推測して分析を提示する。

認定心理士が分析する離婚回避の難易度とアドバイス料金はこちら

事実確認をY子さんに質問し、浮気の疑いについてはご主人本人が絶対にないと断言したとの回答。

浮気の疑いは高い。コミュニケーションの悪化状態は明確である。可能性としては浮気の起因が家族、家庭への不満があることが理由と想定される状態。Y子さんの家庭での態度やご主人への愛情、思いやりに大きな 問題があり、ストレスを感じさせていた。家計を支えて当然との発言が多かったことや、家庭内での行動のこと、残業時にも先に寝る、感謝の言葉も向けず、夕飯の支度はおろそかとの事実があった。

ご主人が居心地が悪く、家庭で幸せを実感できないなど悩みは声にしていない。

逃げ出したい心理に陥っていると推測。別居期間は離婚までずっと、という話し合いに応じない言い方からの分析である。

Y子さんに自身をご主人の視点から見て考えていただくなど、家庭のやすらぎと夫婦の愛情について

ご主人が感じた不満について反省いただき、

ご主人への「ごめんなさい」「ありがとう」について考えて行く。

その晩にご主人と別居撤回について話し合っていただくが、別居期間は離婚までだと修復を拒まれ、復縁はありませんと言い切られてしまう。

ご主人の意思は動かず、頑固な性格も関連して実際にご主人の親族に離婚の方向で別居をすることになった報告をするまでに至る。

しかしご主人の両親から離婚については子供のこともあり反対をされ、

別居期間を半年おいても復縁すべきと言われ話はまとまらずに終わる。

次に今後、K美さんがご主人にできる約束について議論し、家庭の中の雰囲気や言葉 について

ご主人への謝罪の対話方法などについてアドバイスをする。

翌日、作成のマニュアルに沿ってご主人との話し合いが行われる。

ご主人の不満は家庭の居心地や夜の夫婦生活の不満などが告げられ、仕事に影響する、我慢の限界だからと別居希望の意思のままで終わる。

ご主人の深夜帰宅に備え、毎日きちんとあたたかな食事、軽食を用意するよう指示をする。

食事、家庭内の掃除、言葉や態度についてアドバイスに沿い、最低限の8日間は引き留める話を控えて冷静に様子を見てご主人を刺激せず過ごす。

週末の前夜に帰宅後のご主人と再度、話し合いを行う。

この際、浮気疑惑についてご主人の心に作用する謝罪マニュアルを渡し、その言葉に沿って話し合う。

ここの話し合いでこれまでは否定していた浮気を認める発言が起きる。

浮気のことで 開き直り、別居期間は離婚に応じるまでずっとと言われる。

ここから、別居後の夫婦復縁マニュアルに沿い、逆にY子さんから、悲しいので一緒に暮らせ ない、

一人で子供を2人も育てるお金も自信もないなどの主張と、子供への夫婦不仲、別居期間の影響、結婚生活について、将来のことを話し、

浮気は私が子育てに追われて家庭の居心地を考えなかったことも悪く、お互いに原因があると謝罪。

謝罪についてご主人はかなり心を動かされ、お互いに重要なことに聞く耳を持てる状態での話し合いに至る。

浮気追及から、お子さんの親権放棄をしたいくらいの気持ちになったことなどを伝える。

ご主人も慌てて、動揺をされ、親族、第三者に仲裁を求める相談をされる。

翌日、ご主人が浮気の発覚を浮気相手に伝えてしまい、浮気相手との関係がおかしくなったとのこと。

当日の夜に再度、親族を交えた話し合いになり、浮気を終わらせること、良い意味で家庭を大切にすること、

お互いに責任があり、お互いが悪かったと認め合えるようになる。

この期間で別居は撤回となり、危機を乗り越えて夫婦の関係修復に成功する。

家庭の修復に向けて新しい気持ちでの生活を始められる。

このほかにも、認定心理カウンセラーのアドバイスによって夫婦関係を修復した事例は多くございます。一人で悩まずにご相談ください。

この記事の著者プロフィール
復縁専科運営事務局・横山美咲
復縁専科運営事務局・横山美咲

1991年東京都生まれ。血液型A型。2016年より復縁専科のメール相談を担当。月間50件以上のご夫婦の離婚問題と恋愛の復縁カウンセリングの業務に携わる。 日本心理学会認定・認定心理士。