離婚率が示すカサンドラ症候群の真実 | 夫婦関係の再構築に向けて

現代の夫婦が直面する複雑な問題の一つに「カサンドラ症候群」があります。これは、特に自閉症スペクトラム障害を持つパートナーとの関係において、感情的な孤立感を伴う症状を指します。

近年、カサンドラ症候群は夫婦間のコミュニケーション不全を引き起こし、離婚率の上昇に寄与していることがわかっています。この記事では、カサンドラ症候群がどのように離婚率に影響を与えているのか、その原因とプロセスを明らかにし、夫婦関係を再構築するための具体的な解決策を提供します。

もしあなたが夫婦関係の中で孤独感や疎外感を感じているなら、この記事はその悩みを解決するための第一歩となるでしょう。専門家の支援やコミュニケーション改善の方法を通じて、再び絆を強めるヒントを見つけてください。

カサンドラ症候群とは何か

カサンドラ症候群は、主に自閉スペクトラム症(ASD)の特性を持つパートナーと関係を持つ者が経験する心理的状態を指します。この症候群の名前は、ギリシャ神話の予言者カサンドラに由来し、彼女の予言が誰にも信じられなかったというエピソードから来ています。

カサンドラ症候群に苦しむ人々は、パートナーとの意思疎通の困難や感情的なつながりの欠如から、孤独感や疎外感を抱くことが多いです。特に、これが夫婦関係において顕著に現れる場合、理解されないことによる深いストレスや不安を感じることがあります。

彼らはしばしば、自分の感情やニーズが無視されていると感じ、場合によっては心理的な健康問題を引き起こす可能性もあります。

カサンドラ症候群が認識されにくい理由の一つは、表面的には通常の夫婦の問題と見なされがちなためです。しかし、実際にはもっと深刻なコミュニケーションの障壁が存在しており、専門的な理解とサポートが必要です。適切な対策が講じられないと、関係性の悪化や最悪の場合には離婚に至る可能性もあります。そ

のため、カサンドラ症候群の理解と早期の介入が重要です。カサンドラ症候群を適切に理解し、対処することで、より健康的で理解に基づいたパートナーシップを築くことが可能となります。

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カサンドラ症候群の定義と歴史

カサンドラ症候群の定義と歴史については、心理学者のChristine M. Klein(クライン)によって提唱された概念です。

カサンドラという名前は、ギリシャ神話に登場するトロイア戦争で予知能力を持ちながら、その予言が信じられずに悲劇に見舞われたプリンセスに由来しています。

カサンドラ症候群を持つ人は、自分の意見や感情が理解されず、周囲から無視されていると感じる傾向があります。この状態になる要因として、過去のトラウマや適切なサポートを受けられなかった経験が影響していると考えられています。

カサンドラ症候群は、1991年に心理学の文献に初めて登場しました。

以降、心理学やカウンセリングの分野でその重要性が認識され、研究や治療法の開発が行われています。カサンドラ症候群の指標となる症状や、その影響を受ける人々の特徴についての研究が進み、現在ではその理解と対応が進んでいると言えます。このように、カサンドラ症候群の定義や歴史についての理解が、問題解決やサポートの向上につながるとされています。

カサンドラ症候群の主な特徴

カサンドラ症候群の主な特徴は、心理的な負担に対する過敏さや緊張感、そして過剰な不安感です。そのため、些細なことでも激しい反応を示したり、自分の考えや感情が理解されていないと感じることがあります。

さらに、他の人とのコミュニケーションにおいて、相手の意図した言動や態度に対して過度に感受性を示す傾向があります。つまり、相手の言葉や態度を過剰に解釈し、自分に向けられた攻撃だと感じることがあります。

また、カサンドラ症候群の人は自分自身や他人に対して過度に不安を感じるため、常に緊張感を抱えています。このような特徴が、パートナー間の摩擦やコミュニケーションの障害となり、家庭内での不安定さをもたらすことがあります。

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カサンドラ症候群の定義と症状

カサンドラ症候群は、特に自閉スペクトラム症(ASD)を持つパートナーとの関係において、感情的な孤立や疎外感を感じる状態を指します。この症候群の名前は、ギリシャ神話のカサンドラに由来しており、彼女が他者に理解されずに絶望を感じた状況を象徴しています。カサンドラ症候群の主な症状には、慢性的な不安、抑うつ、自己価値の低下、そして感情的な疲労が含まれます。これらの症状は、パートナーとのコミュニケーションがうまくいかないことや、感情的なサポートが欠如していると感じることで悪化することが多いです。特に、ASDを持つパートナーが非言語的なコミュニケーションや感情の共有に困難を抱えている場合、相手の行動が冷淡または無関心に見えることがあり、これがカサンドラ症候群を引き起こす要因となります。また、周囲の人々が状況を理解しにくいため、当事者は孤独感を深めることもあります。カサンドラ症候群の症状は、放置すると関係性の悪化だけでなく、個人の精神的健康にも重大な影響を及ぼす可能性があるため、早期の認識と適切な対策が重要です。これにより、当事者は自分の感情を整理し、必要な支援を受けることで、より健全な関係を築く一歩を踏み出すことができるのです。

カサンドラ症候群が夫婦関係に与える影響

カサンドラ症候群は、パートナーがアスペルガー症候群や自閉スペクトラム症を持つ場合に、非自閉症のパートナーが感じる孤独感やストレスを指します。この症候群は夫婦関係に深刻な影響を及ぼし、コミュニケーションの断絶感や感情的な結びつきの欠如が生じることが多くあります。非自閉症のパートナーは、理解されないという感情に苛まれ、自分自身の感情やニーズが無視されていると感じることがあります。これにより、夫婦間の信頼関係が損なわれ、互いの距離感が広がる可能性が高まります。

また、パートナーの行動が予測しにくいことから、日常生活における摩擦が増加し、無言の緊張感が漂う関係が続くこともあります。感情的なサポートが欠けていると感じた非自閉症のパートナーは、精神的な疲労感や不安を抱えがちです。これが続くと、自己評価の低下や抑うつ状態に陥ることも少なくありません。さらに、子育てや家庭内の役割分担においても、不均衡が生じやすく、これがさらなるストレスの原因となることがあります。

カサンドラ症候群の影響を和らげるためには、夫婦間でのオープンなコミュニケーションが不可欠です。お互いのニーズを理解し合い、尊重する姿勢を持つことが重要です。

また、専門家の支援を受けることにより、関係改善の具体的なステップを踏むことができ、夫婦関係の再構築に向けた有効な手段となります。このような取り組みによって、互いの理解とサポートが深まり、より良い関係を築くことが可能です。

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離婚率に見るカサンドラ症候群の影響

カサンドラ症候群は、特にアスペルガー症候群を持つパートナーとの関係において、コミュニケーションの断絶や感情的な孤立感を伴うため、夫婦間に深刻な影響を及ぼすことがあります。

この状況は、長期的には離婚率の増加に寄与する可能性があります。統計データからも、感情的な乖離が原因での離婚が増加していることが示されていますが、これにはカサンドラ症候群の影響も含まれていると考えられます。具体的には、片方のパートナーが感情的なサポートを得られないことが、次第に不満やストレスを蓄積させ、最終的には関係の破綻を招くことがあるのです。

このような背景を持つ夫婦は、しばしば関係を修復するための努力がなされないまま、離婚という選択肢に至ることが多いとされています。社会やコミュニティの中で、カサンドラ症候群に対する理解と支援の重要性が増している中で、適切なサポートが提供されない場合、離婚率はさらに上昇する可能性があります。したがって、カサンドラ症候群が離婚に与える影響を正確に理解し、効果的な対策を講じることが急務であると言えるでしょう。

コミュニケーションの壁とその影響

コミュニケーションの壁とその影響について考えてみましょう。カサンドラ症候群を抱える人は、しばしば適切なコミュニケーションが困難になることがあります。不安や怒りなどの感情が強まると、思考が混乱し、冷静なコミュニケーションが難しくなることがあります。

パートナーとのコミュニケーションがうまくいかないことで、互いに理解されず、ストレスがたまることも。このような状況が続くと、夫婦間の信頼関係や絆が崩れる可能性があります。

また、コミュニケーションの難しさが、さらなる不安や孤独感を引き起こし、カサンドラ症候群の症状を悪化させることも考えられます。したがって、カサンドラ症候群を抱えるパートナーとのコミュニケーションを円滑にするためには、理解とサポートが不可欠です。

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離婚率が高まる理由と統計

離婚率が高まる理由と統計について、以下のような要因が挙げられます。

カサンドラ症候群を抱える側の心理的負担が増大し、パートナーとのコミュニケーションが円滑でなくなることが一つの理由です。
それに加えて、カサンドラ症候群の影響を受ける家庭では、ストレスや緊張が高まり、夫婦関係が悪化しやすくなるという統計が示されています。
このような状況下では、離婚を選択するカップルが増加する傾向が見られます。

離婚を回避するための第一歩は、カサンドラ症候群に対する理解です。パートナーとのコミュニケーションを強化し、お互いの不安や疑念を共有することが重要です。また、カウンセリングやセラピーを受けることで、心の安定を図ることも有効です。さらに、パートナーシップを深めるために、時間を共有し、趣味や価値観を共感することも大切です。

離婚を回避するためには、お互いの支え合う姿勢と、夫婦関係の改善に真剣に取り組むことが必要です。

統計データから見る離婚率の傾向

近年の離婚率の統計データは、さまざまな要因が複雑に絡み合っていることを示しています。特に、社会の価値観の変化やライフスタイルの多様化が離婚率に影響を与えていることが明らかです。

例えば、婚姻関係の満足度やパートナーシップの質が低下することで、離婚に至るケースが増加しています。過去数十年にわたり、離婚率は一貫して上昇傾向にあり、特に都市部ではその傾向が顕著です。一方で、田舎や伝統的な価値観が根強く残っている地域では、比較的低い離婚率を維持しています。

また、年齢層や教育レベル、経済的背景などの要因も離婚率に影響を及ぼしています。特に、若年層の結婚が増加する一方で、経済的安定を求める傾向から、経済的に不安定な状況下では離婚率が上昇することも少なくありません。さらに、カサンドラ症候群のような心理的要因も、夫婦間のコミュニケーション不足や誤解を生み、離婚の一因となっていることが統計データから示唆されています。このように、離婚率の傾向は多面的であり、社会的、経済的、心理的な要因が複合的に作用していることを理解することが重要です。

カサンドラ症候群が離婚に至るプロセス

カサンドラ症候群が離婚に至るプロセスは、夫婦間のコミュニケーション不足や感情的な断絶が徐々に深まることから始まります。この症候群は、主にパートナーが自閉スペクトラム症(ASD)を持つ場合に、もう一方のパートナーが感じる孤独感や絶望感によって引き起こされます。最初の段階では、ASDを持つパートナーの行動が理解できず、共感を得られないことから不満が蓄積します。これが繰り返されると、感情の共有ができず、相手への不信感が増大します。

その後、コミュニケーションの断絶が深刻化し、日常的な会話や問題解決が困難になります。話し合いができないことで誤解が生じ、相互理解がさらに困難になります。この状況が続くと、感情的な距離が生まれ、夫婦の絆が弱まります。やがて、パートナーシップの基盤である信頼や愛情が崩壊し、関係の修復が困難になります。

最終的に、これらの問題が積み重なり、離婚が避けられない状況に陥ることがあります。カサンドラ症候群を抱えるパートナーは、精神的な負担から逃れるために、離婚を選択肢として考えるようになります。このプロセスは、長期間にわたる精神的な疲弊と孤立感に起因し、深刻な影響を及ぼします。したがって、早期の介入や専門家のサポートが不可欠であり、夫婦関係を救うためには、問題の根本を理解し解決に向けた具体的な行動が求められます。

カサンドラ症候群への対策と夫婦関係の再構築

カサンドラ症候群に対処し、夫婦関係を再構築するためには、まず専門家の助言とカウンセリングが重要です。専門家は、症状の理解と対処法を具体的に教えてくれるだけでなく、感情的なサポートも提供してくれます。これにより、パートナーたちは自分の感情を整理し、より良いコミュニケーションの方法を学ぶことができます。

夫婦間のコミュニケーションを改善するためには、互いにオープンで正直な対話を心がけることが必要です。特に、パートナーの感情やニーズを理解しようとする姿勢が大切です。また、定期的に夫婦間の問題について話し合う時間を設けることも効果的です。これにより、問題が深刻化する前に対処することが可能になります。

具体的な成功事例も参考になります。例えば、ある夫婦は、専門家の指導の下で週に一度の「感情共有の時間」を設け、互いの感情や考えを率直に伝えるようにしました。これにより、互いの理解が深まり、信頼関係を再構築することができました。また、趣味や新しい活動を一緒に始めることで、夫婦の絆を再び強めた例もあります。

これらの対策を講じることで、カサンドラ症候群による負の影響を軽減し、夫婦関係を健全に再構築することができます。重要なのは、問題に直面していることを認識し、積極的に解決策を探る姿勢です。最終的には、互いの理解と協力が、夫婦関係の改善につながる鍵となります。

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専門家による支援とカウンセリングの重要性

カサンドラ症候群の影響を受けた夫婦が関係を再構築するためには、専門家の支援とカウンセリングが非常に重要です。カサンドラ症候群は、特に自閉スペクトラム症(ASD)の配偶者を持つパートナーに多く見られるもので、感情的および心理的な孤立感をもたらします。このような状況では、専門家による適切な支援が、問題の根本的な理解と解決策の提示に役立ちます。カウンセリングは、夫婦間のコミュニケーション障害を改善し、感情的なバランスを取り戻すための場を提供します。

専門家の支援を受けることで、夫婦はお互いの立場や感情をより深く理解し、共感することが可能になります。これにより、パートナーが持つ個々の特性やニーズを尊重し、より良い関係を築くための新しい視点を得ることができます。カウンセリングのセッションでは、感情の表現方法や、衝突を建設的に解決するスキルも学ぶことができます。これらのスキルは、日常生活での夫婦間の問題解決に非常に有効です。

また、専門家による支援は、個々のメンタルヘルスの改善にもつながります。カサンドラ症候群により感じる孤立感や絶望感は、適切なサポートを受けることで軽減されることが多いです。専門家は、ストレス管理や自己肯定感の向上に役立つ方法を提供し、心理的な安定を取り戻す手助けをします。

このように、専門家による支援とカウンセリングは、カサンドラ症候群の影響を受けた夫婦にとって、関係を修復し、より強固な絆を築くための不可欠な要素です。適切な支援を通じて、持続可能な関係を構築するための土台が確立されるのです。

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夫婦間のコミュニケーション改善法

夫婦間のコミュニケーションを改善することは、カサンドラ症候群を克服するための重要なステップです。まず、夫婦間の対話を意識的に増やすことが必要です。日々の忙しさに追われる中でも、お互いの感情や考えを共有するための時間を作りましょう。定期的な「夫婦ミーティング」を設定し、互いの意見を尊重しながら自由に話せる場を確保することで、誤解や不満を未然に防ぐことができます。

また、非言語コミュニケーションにも注意を払いましょう。言葉だけでなく、態度や表情もお互いの理解を深める重要な要素です。相手の話に耳を傾け、共感を示す姿勢を持つことで、安心感と信頼関係が育まれます。

さらに、問題が発生した際には、すぐに解決を求めるのではなく、まずは相手の感情を受け止めることが大切です。感情を理解し合うことができれば、問題の根本にある原因を探り、効果的な解決策を見つけることができます。

最後に、日常生活の中でお互いに感謝の気持ちを伝えることを心がけましょう。小さなことでも「ありがとう」と伝えることで、関係性にポジティブな影響を与えます。これらのコミュニケーション改善法を実践することで、カサンドラ症候群の影響を軽減し、夫婦関係をより健全で強固なものにすることが可能です。

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成功事例に学ぶ夫婦関係の再構築

カサンドラ症候群を克服し夫婦関係を再構築した成功事例は、同様の課題を抱える夫婦にとって大いに参考になります。まず、ある夫婦の例では、妻が夫の無関心さによって孤独を感じていました。彼女は個人カウンセリングを受け、自身の感情を理解し、自己肯定感を高めることから始めました。その結果、彼女は夫との対話において感情をより適切に表現できるようになり、夫も彼女の変化に刺激を受け、夫婦の会話が増えました。このように、個人の成長が夫婦関係を改善する一助となることがわかります。

別の事例では、夫婦共にカウンセリングを受け、互いのニーズを理解することに努めました。特に、夫が自分の感情を表現する方法を学ぶことで、妻に対する理解が深まりました。彼らは定期的な「夫婦ミーティング」を設け、感情や問題をオープンに話し合う場を作りました。このように、コミュニケーションの改善が夫婦関係を再構築する基盤となり得ることが示されています。

さらに、趣味を共有することで関係を深めた夫婦もいます。共通の趣味を持つことで、日常生活に新たな楽しみを見出し、相互理解を深める機会が増えました。この成功事例は、夫婦が共通の目標や楽しみを見つけることの重要性を教えてくれます。

これらの成功事例は、カサンドラ症候群を抱える夫婦が再び良好な関係を築くための道筋を示しています。専門的な支援を受けること、互いを理解し合うコミュニケーションを継続的に行うこと、そして新しい共通の楽しみを見つけることが、夫婦関係の再構築に有効であることがわかります。

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カサンドラ症候群の夫と離婚回避事例

S江さんは前の職場で知り合われたご主 人のJさんと9ヶ月の恋愛期間の交際を経て、1ヶ月前に結婚(挙式・入籍・同居)をされたそうである。賃貸のマンションに入居されたそうである。

挙式の翌日からの新婚旅行で夫の急な無視や卑屈な発言、騙された、ストレスだ、最近は後悔している、幸せと思えないから無理、などの悲観的な言葉を向けられ、言い合いになられ、帰国後も夫との会話がギクシャクしていたそうである。

同居開始から数日、ご主人が無視をする、不機嫌な態度のまま、深夜まで帰宅しないなど、わだかまりは残ったままであったそうだ。

修復に向けた相談をいただく

新婚の夫が幼稚で攻撃的な状態で同居開始から1ヶ月が経過した頃、それまでは無視をしていた夫から、S江さんの休日だけでなく平日の外泊(実家や友人宅)が続いたことを強く指摘されてしまい、お互いに言い合いから感情的になられ、ご主人から性格の不一致を理由に離婚を要求されてしまい、その後、数時間、話し合いをしたが再びご主人が無口な状態になられ、翌日から帰宅されなくなり、電話もメールも応答してもらえない状態まで溝が深まり、ようやくS江さんは離婚の危機を実感されたそうである。

1週間が経過して、状況を義母に話したところご主人がマンションを借りる準備をされているとの話で、その数日後(当方へのメールでのご相談の前日)、業者を連れて荷物を引き上げに来られ強引に転居をされてしまい、別居状態に陥られてしまったそうである。

思いやれない、余裕がない、卑屈な言動が顕著など幼稚な振る舞いをされたそうである。ご主人から住まいも清算したのだから一日でも早く籍を早く抜いて俺を自由にして欲しい、納得してくれないなら親に言われて離婚調停も考えている、親が弁護士に相談した、という内容のメールが来たそうである。

S江さんから当方に新婚だけど夫が幼稚でパーソナリティ障害のような感じで別居中とのことをメールにてご相談。事情をお聞きする。

ご主人から賃 貸の解約手続きを済まされていると引越しの際に告げられ、即時のマンションからの退居と離婚書類への捺印を迫られいる状態であるとの事。

既にS江さんも数日後に実家への 転居が決まっている状態とのことであった。

心理分析で難易度を提示

14項目の経緯についてのチェックシートと40項目のご主人の人格分析についてのチェックシートにお答えいただき、発言や無視や強引な転居のこと など行動から心理の分析を行い、ご主人の性格の自己保身の面などにも問題があることなど分析を提示する。

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修復に向けた行動を開始

当方は医療機関ではないこと、法令順守の立場からメンタル面の障害との断定は難しい状態とお伝えする。S江さんの勝気な面、譲歩できない性格、自分勝手さなど向き合い方の非の自覚についてお話しをさせていただく。

きちんと非を自覚するまで、ご主人に対してメールでの謝罪や留意の伝達を控える指示と過去の修復復縁データーからの傾向を提示し、ご主人との交際期間も含めた今まで自覚できていなかった自身の愛情、慈しむ気持ち、譲歩、尊重、信頼な ど軽率な発言や行動など非について課題の形式で考えていただく。

まずは会ってきちんと謝り、理解を得てから義父母、自分の親に経緯事情と自覚できている自身の非について伝えるよう指示をする。今後の対 話の注意事項をお伝えし、今後、どう謝罪していただくが、転居撤回の交渉は現状では不可能で、別居状態からの取り組みになること、ご主人と義父母に離婚(離籍、書類への捺印)については時間の猶予が欲しいことをどう伝えるべきかを指示する。

S江さんの引越しが終わった翌週の週末にご主人とご主人の実家で義父母を交えての話し合いが実現するが、やり直せない、待ちたくない、謝罪されても答えは 変わらない、との言い分を聞き入れてもらえず平行線となる。話し合いの内容について詳しく経緯をお聞きする。

ICレコーダーによる音声録音の確認)相手の言葉がかなり攻撃的な様子とお聞きしていたが、実際の話し合いでは困り果てている、疲れている様子が覗え、分析のためのシート記載の内容と実際の現状の相手の様子に相違があることやこれまでに聞いたことのない内容の言及もありチェックシートに記載漏れが多いことを指摘し、再度、チェックシートに些細 な出来事も記載していただいたり、話し合いで出ていた問題について詳しくお聞きすることとなる。

ご主人に伝えるべき謝罪と留意伝達について課題形式で取り 組んでいただく。

課題回答から判明したシートに記載していなかった問題点が浮上する。S江さんとJさんの結婚について、結納なども行わず、両家の顔合わせも式当日であった り、事前の挨拶などは挙式直前であったのは、義父母がJさんの結婚についてJさんに任せているとの放任とシートには記載があったが、婚約時点からS江さん が新居の下見、披露宴準備や旅行手配、などの結婚準備や自己都合を優先したために日程が合わず、Jさんもそのことを指摘できず我慢していたことが原因で あった。

事後報告ばかりで義父母はS江さんとの結婚を内心は快く思っておらず、それでもJさんが好きになった相手だからという理由で承諾をしてくれたそう である。しかし、同居後、JさんはS江さんの身勝手な振る舞いのエスカレートや暴言、無断外泊や深夜帰宅などの不満が不審に変わってしまったようである。

同居後Jさんは交際の時点では見せなかったマザコン傾向、親依存が強く、義母もJさんを擁護してしまう性格である。同居直後からJさんが義母に愚痴を相談すると陰険な助言をしていたようである。(無視、強引な転居や住居解約など)課題回答を基に再度、次の話し合いでご主人に伝えるべき謝罪について課題形式で取り組んでいただく。

電話で離婚書類の保留のお願いのことで話し合いがしたいとい う理由で面会を申し入れる が断られてしまう。話し合いたかった問題点のこと、謝罪について、きちんと手紙に記載し郵送していただく。しかし数日後、メールがあり、気持ちはわかったから裁判とかにしてまで離婚したいわけではないが、性格が合わないと思うからお互いに別れて新しい人生を探そう。という返答であった。

課題に取り組んでいただく。課題を基に手紙を作成していただく。その手紙にて夫婦の愛、想い入れ、引き留めの理由、身勝手な振る舞いをした理由説明、どういう決意で結婚に合意したのかの気持ちについて考えを伝え、妻としてJさんに協調できなかった理由説明や自身の非を謝っていただく。

手紙への返事として冷たい内容のメール返答が来る。電話での話し合いを求める。その電話でも再度、謝罪していただき、その後、義父母への謝罪も含め、Jさんの実家にて義父母を交えて4人で話し合い、その際に離婚を待って欲しいことな どお願いをするが義母から謝罪受け入れについてあまりに短期間の同居で問題の多さに呆れてしまったという本音を言われ、保留について断られてしまう。

義父 からもお互いに合わないようだから別れた方がすっきりするでしょう、と意見を言われてしまう。ご主人からの言い分に性格が合わない、勝気で情緒が不安定な 面が性格が許せない、将来が見えない、怖くて妻として愛情を持てない、妻として外泊や深夜帰宅が信用できない、結婚前の家庭的な優しい女性になりたいとい う話とかなり違う、騙され裏切られた、などの言葉が多く、S江さんへの失望感と自己保身からの異常な主張の偏りが確認できる。

後日、課題で伝えるべきこと をまとめ、Jさんが私の謝罪を聞いてくれないのは私への落胆だけじゃなくて、何か言えずにいる問題があることは引っ越す前に感じていました。という一文を 加え、メールに記載し送信をしていただく。メールに対して返事があり、浮気を疑われたことについての長文での弁明弁解や心配をさせてしまうから親にそのことを言わないで欲しい、 絶対に離婚したい気持ちは変わらないが話し合える気持ちになってくれるまでは猶予を与える、という内容であった。

どうやらJさんにも問題(浮気)が隠れていることを指摘し課題を提示 する。ご主人にメールや電 話で会って話し合いたいことを伝えるが、即時の離婚承諾の返事をくれない限り、もう会いたくないという返答に至る。冷却の時間を2ヶ月置く指示をする。この時間で課題に取り組んでいた だく。

ご主人への近況伝達 を含めた謝罪、ご主人が言えずにいる出来事や本音の問題、今の義父母の気持ちを考えての家庭修復についてや家族愛についてなど、離婚撤回の話し合いに向け ての気持ちの整理と併せて課題形式の作文を当方とメールでやり取りしていただく。

Jさんの実家での両家の話し合いが実現する。その際にJさんと顔を合 わせるが目を伏せたままで 冷たい態度のように感じられる状態が続く。義母とS江さんの会話が難しい状態のままである。義父からは離婚しか考えられない、性格がどう考えても合わな い、Jさんからは上から目線でモノを言う偉そうな態度や言い返されたことが許せない、俺と離婚したくないのは意地になっているだけとしか思えない、俺は悪 くない、無責任ではない、のような自己保身の言葉と冷たい結論だけの言い切りの言葉が向けられてしまう。

話し合いの内容のレポートを頂く。Jさんにも半分は非があることを次 回以降の話し合いで2人で 考えていけるよう課題を提示する。Jさんの視点から見たS江さんの悪い面=勝気で譲歩できない性格の問 題以外での短所や嫌いな面 について分析から提示し、自覚していただく。

非についてきちんと整理をしていただき、離婚したくない理由や謝罪、今後の提案についてどう伝えたいのかを文 章にまとめる。浮気についてどう怪しいと感じたのかを詳しく紙に書き出していただく。次の課題で、S江さんがJさんに見せていた長所、見せたかった長所、 Jさんから見た長所について考えていただく。

ご主人への過信から向けた酷い言葉など愛情と譲歩の問題について考えて行くことになる。課題形式の作文にて改 心すべきことや、離婚したくない理由説明などの文章の作成に取り組んでいただき、面会の際に行動や発言で示せるよう自覚していただく。

面会を求め、平日の夜に職場付近のJさんとファミレスで会って話をされる。Jさんに謝罪・非の自覚、引き留めの提案をお話していただくが、返答は変わらず、離婚したいこと、一緒に暮せないことを言われてしまう。この話し合いで夫婦としての気持ちの温度差、結婚前にお互いがどういう気持ちだったのかを確認し、お互いの愛情について自分に問題があった部分を思い返していただき、離婚撤回についての話し合いをしていただくが、待てない、たった1ヶ月しか一緒に住んでいないのにそういう言い方をされたくないと即時捺印を迫られてしまう。

浮気不倫を疑ったことについて切り出していただくと、激しい弁解が始まる。Jさんが相当に感情を乱され、再婚を考えているような相手はいないが、同居してすぐの喧嘩の翌日に気分が悪くて帰宅する気になれず、元彼女と会っていたことなどを認め、自己を正当化するような言い訳を向けて来たそうである。

話し合いの結果として離婚してくれる気持ちになってくれるまでしばらく、半年くらい先まで離婚のことは保留で構わないということで猶予期間の延長について合意に至られる。1ヶ月が経過し、メールで近況の連絡をされた際、Jさんの即時の離婚の合意を求めるような発言はなく、離婚を実現しようとする強い催促などは軽減された様子であった。

今のJさんの心の状態を基準に課題に取り組んでいただく。課題の内容 は、現状では相手が望む答 えが離婚合意の返答以外にない状態であるため、相手の放棄したい気持ちを理解し、聞く姿勢を示すことについて考えていただくことと、新婚直後に大きな決裂に至ってしまった性格の不一致の面での信頼の回復について、いかにJさんが自分自身にも非があったと気がついてくれるか、やっぱりお互いに思いやりについて自分自身で気がついてくれなければ状況は変らないことを指摘した上で、離婚要求の保留懇願の応対方法、日々をどう過ごすかなど気持ちの持ち方について考えていただく。

JさんにS江さんとの結婚で見せてあげられる期待、誓えることなどをこの状態で相手に離婚したくない理由の説明として、どう伝えたいのかについて作文の形式で考えていただく。近況伝達などメールでのやり取りを継続し半年が経過する。面会で話し合いに応じる返 答が得られ、ファミレスにて2人で話し合うことになる。

性格の不一致についての言い訳や引き留め・謝罪は本当に離婚に応じてくれる話であれば聞くと言われてしまう。ご主人のこの問題についての浮気を疑われていることへの焦り、気まずさ、自己保身や疲労による放棄の気持ちが原因である。

離婚したくない理由、未練・愛情についてや思いやりや気持ちの理解など相手の視点から見て欠けていると思えた点や甘え・過信、自身の非について謝罪を伝えても、性格の不一致だと思っている、勝気で気が強くこの先も上手くやれないのだから気持ちは変わらないとの言い分が変わらず平行線の状態となる。

Jさんから会って話す度に浮気を疑われるのであれば、しばらくは話し合いたくないという結論に至る。課題形式の取り組みを行っていただく。

現状、S江さんの性格面について許せず にいて離婚成立という方向で放棄したい気持ちになられている敵意や不信感について、今後、S江さん自身がどう変わりたいのか、どう行動で反省を示すのかについて作文形式で考えていただく。随時、月に1,2回、近況をメールや電話でご主人に伝えたり、近況を尋ねたりと、話し合い再開まで冷却の時間を置いていただく。

義母からの提案で今後についての4人でちゃんと話し 合いがしたいことを電話で 言われる。いつまでもこのままにしておけない、Jさんの将来のことも考えて欲しい、両方の家族が幸せになりたいという言い分であった。Jさんの実家で義父母を交えて の話し合いをされる。

浮気言及に疲れたJさんから義父母に対してこの問題にもう口を挟まないで欲しい、ちゃんと自分たちで納得して終らせたい、との言い分 で2人で解決をする方向になる。謝罪は聞いてはもらえたがJさんの離婚したい気持ちは変わらない、もう気持ちがないと言われてしまい、マニュアルで作成し た浮気問題のことを話すと、理由は、疑っていた浮気のことは事実だ、その元彼女と付き合っている、離婚が遅いから待てないと責められている、再婚したい、 S江にこれ以上関わるのが辛いし妻として見れない、愛情を持つことは難しいと思うから、とのこと。意地になって離婚を拒む性格が許せない、などと言われて しまう。

Jさんからの提案で籍をまずは抜いて欲しいとの言い分で両家の話し合 いが行われるが、S江さん の親は注意事項で禁止していた慰謝料要求などお金問題を発言されてしまい、JさんがS江さんの無断外泊や身勝手な振る舞いを強く指摘に転じられたため、両 家の親が激しい言い合いになられ、義父からお金は払うから離婚させたいとの意見となられ話し合いは失敗する。

しかしJさんからS江さんの両親へのこの問題 の長期化について謝罪はしていただけた状態。この時の言い分を基に夫婦の対話の方法のセオリーに基づいてご主人との対話のマニュアルを作成する。

その話し合いの後、義母から連絡があり、義母との話し合いをされる。 2人での話し合いの内容を 正直に全容を話してから、離婚合意を拒んで引き留めている理由、家族で一緒に暮らしたい理由、Jさんに与えたい愛情、義父母に嫁としてできる約束、気持ちを察していることなど課題で作成したマニュアルに従い、Jさんへの気持ちについて義母に説明をする。

しかし義母は相当にトーンダウンされ、考える時間が欲しいと謝られてしまう状態になられる。Jさんから数日後電話があり、面会が実現する。Jさんに浮気のことを 義母に話したことを正しく 伝える。対話マニュアルに従い、自分本意な性格、生活態度の謝罪、離婚を要求されてから気がついたこと、この先でできる約束などを話していただき、いくつかの提案をを向ける。

考えるとの返答を得られ再度数ヶ月の冷却の期間を置くことで話が終わる。しばらく冷却の時間を置くこととなる。1か月後の週末、Jさんとの会食での話し合いで、浮気問題について話 し合い、Jさんから元彼女 と離婚が遅いことが理由で喧嘩になり別れたことを聞かされる。

Jさんから今後のS江さんとの関わり方を考えると言う回答が得られる。当面、恋人からやり直 す感じで、週末に会う、という向き合い方の提案を受け入れてくれる。

離婚要求の撤回を言っていただける。その話し合いか ら1ヶ月が経過して同居再開(修復に向けて)についての話し合いをされ、S江さんとJさんがこれから新たに賃貸のマンションを借りて同居を再開する話となり、新居での1年2ヶ月ぶりの生活が始まり夫婦の復縁、関係の修復を完了する。

専門家によるサポート

専門家によるサポート体制はカサンドラ症候群や夫婦関係の改善において大きな支援となります。

まずは心理カウンセラーやセラピストに相談し、カサンドラ症候群の克服に向けた具体的なアプローチを学びましょう。心の健康に加えて、夫婦関係の専門家からのサポートも有効です。

経験豊富なカウンセラーによるカップルセラピーを受けることで、より良いパートナーシップを築く手助けが期待できます。

お気軽にご相談ください。

この記事の著者プロフィール
復縁専科運営事務局・横山美咲
復縁専科運営事務局・横山美咲

横山美咲(よこやまみさき) 1991年東京都生まれ。血液型A型。金城学院大学・大学院(人間科学部心理学科)で心理学を履修。専門分野は行動心理学・社会心理学・人格心理学。2016年より復縁専科で夫婦カウンセラーとして勤務。夫婦問題の解決や恋愛相談など男女の愛情についてのアドバイスを得意としています。 心理カウンセラー・日本心理学会認定・認定心理士