夫婦の修復事例

依頼者
HKさん(38歳)
お相手
F子さん(36歳)
子供
子供1人(4歳)
結婚生活
6年目
相談内容
離婚を回避
復縁難易度
難易度: F(相談時は話し合いが難しい状態)
修復期間
1年7ヶ月

妻と修復できた事例

妻との離婚をを避けてやり直せた事例

HKさんは責任感が強く、保守的な性格の会社員である。

8年前に職場で奥様のF子さんと知り合われて交際に至られ、交際から3年が経過した5年前に同居入籍に至られたそうである。成婚の際に郊外(通勤に片道2時間半程度の 距離)に戸建の住居を購入され、F子さんの強い要望もあり病気がちなFさんのご両親との同居を開始されたそうである。同居開始からすぐにFさんが懐妊され、義父母と5人での暮らしになられたそうである。

義父が長期入院から退院されたことをきっかけにこの1年くらい前から義母に育児を手伝っていただき、F子さんもパートで就労を始めたそうである。元々、HKさんの飲酒量、飲みに良く頻度、酔って帰宅するなどが夫婦喧嘩理由であったそうだ。

奥様が就労をされてから会話を拒否するようになられ家庭内離婚状態になられた。会話拒否が苦痛で意図的に帰宅が遅くなられたり、奥様も飲みに外出されたり、休日の外泊など奥様の行動に異変が起きてしまわれり。

家庭内離婚状態で不仲に至られてしまいHKさんが執拗にそのことを注意したり行き先を尋ねるなどのことをされたために激しい口論となられF子さんから飲酒した後の癖の悪さが嫌だ、家庭内離婚状態の原因は喧嘩が嫌になったから、このまま家を出て離婚がしたい、価値観が合わない、性格が怖い、息苦しい、子育てに協力してくれないことが辛い、親と仲良くしてくれないことが許せないなどの言い分であったそうだ。

性格の合わないHKさんと一緒に暮らすのが苦痛と言われ、家庭内別居から家庭内離婚状態を経て別居寸前の無視に陥ってしまう。

義父母を交えて話し合われたが、義父の進言で離婚には賛成できないとの意見であったが、F子さんが譲らず、HKさんが勤務先付近のワンルームアパートに転居するかたちで別居になられたそうである。

離婚問題の直後から週末に子供に会いたいと頼んでも「結婚生活が辛い、同居中は子供に無関心だったことが許せない」「あなたに家に来られると親が気を遣う、父親の体調が悪くなるから来ないで欲しい」、「子供lもあなたを嫌っているからそっとしておいて下さい」、「離婚に応じてくれたら会わせます」という拒否の回答のみでお子さんとの通話をお願いしても拒否されてしまう状態となられる。会えない、話し合いも拒まれる別居の状態が半年続き、帰宅を許してくれない、子供に会わせてもらえないことを心配になられ、F子さんに連日メー ルをされたことが関係し、この1ヶ月は返答も得られない状態に陥られてしまわれたそうである。

修復に向けた相談をいただく

当方にメールでご相談。まずはこれ以上の関係の悪化を防ぐ 意味で奥様、F子さんへの一方的なメールを控えることと、自身の非をきちんと思い返していただくことを提示。

夫婦の問題についての14項目のチェックシート、40項目の奥様の人格分析のチェックシートにお答えいただき分析と対話の注意事項を提示する。

心理分析で難易度を提示

その際に貯蓄預金の確認をしていただくが定期などの口座はきちんと持ち出せたとのことで、奥様が管理されたままの毎月の給与の振込の口座に過剰な減り方がある程度であった。

F子さんがパートで就労されるようになられてから深夜帰宅や外泊、行き先不明の休日の外出が増えるなど異変が起きていることからF子さんの交遊関係の変化 と浮気の可能性には関連が低く、親への甘えなど、奥様F子さんの義母への甘えだけで起きる異変ではないこと、ただし母親のF子さんへの過保護と無干渉傾向 があること、生活習慣・生活時間帯についての不満を誇張して話したことも原因に含まれていることを提示する。

やはり原因はHKさんとの性格の不一致や我慢 をさせたことなどであると非の自覚の必要性を指摘する。

HKさんに分析結果を提示する。確かに分析で指摘の自身の非について思い当たることが多いとのこと。義母の過保護な面、F子さんの我儘さについては成婚前 から問題と感じていたとのこと。

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修復に向けた行動を開始

分析結果を基に奥様に対してメールで話し合いに応じて欲しい、ちゃん と離婚したい理由について気持ちを理解したいとの呼びかけなどを継続するが、応答が得られず、当方のセオリーに基づいて義母宛に手紙を送付いただき帰宅し ての話し合い、対話を申し入れていただくが、返答が奥様からの話し合うことについての拒否回答のメールのみで、話し合える状態ではない。

注意事項厳守を条 件に数回のメールのやり取りやり取りをしていただくが、離婚に応じられない、子供に会いたい、などの言葉(注意事項で禁止している言葉))を向けてしまわ れ、奥様から異常な金額の慰謝料要求と慰謝料の一部としてすぐに住居(ローンは完済までHKさんが責任をもって支払いを続け)の所有名義を自分に変えて欲 しいなどの無茶な要求されるに至ってしまう。返答を保留。

1ヶ月程度が経過し、再度、奥様に連絡を入れ、通話での話し合いが実 現する。奥様の言い分としては、HKさんが仕事優先の生活で朝は早いし帰宅が遅い、寂しかったから友達ができたので飲みに行くようになった。育児に協力し てくれない、休日にずっと在宅されているのが不満であったこと、在宅時の会話がなく、親とも仲がいいと言えない暮らし方で、愛情や思いやりを感じない。だ から子供を親にみていてもらい、パートの仲間と飲みに行ったり、旅行に行くようになったが、そのこと否定的ですぐに浮気を疑われたことも許せない。などの 言い分に至られた。

その通話にて今後も生活費、養育費については管理を任せている給与の口座を自由に使う、お子さんとの面会には応じないとの言い分であっ た。おそらく浮気を隠している自己を正当化する言い分と断定する。早期に義母との対話を必要とする状態である。

奥様に再度、帰宅したいことを伝えると親もHKさんと同居は耐えられないなどの主張であったとのこと。奥様の言い分を基に非の自覚課題に取り組んでいただ き、奥様の気持ちの理解を優先した対話マニュアルを作成することとなる。

再度、F子さんに電話で、帰宅して離婚について話したいと伝えると、 離婚承諾と勘違いをさせ、帰宅での話し合いに応じるとの返答を得る。義父母を交えての直接対話が適うが、すぐに離婚に応じて、住居の名義の変更に応じて欲 しい、応じないなら調停も考えている、友達と旅行に行っただけで浮気と決めつけられて疑われ、怒鳴られたことが怖かった、DVで訴えたい、などの激しい言 葉を向けられてしまう。

対話マニュアルに沿い、今は家族のことを想うと離婚に応じたくない、という返答を向けると、F子さんが相当に感情を取り乱してしま われる。義父から、HKさんの家族への気持ちや反省はわかるから、今すぐに結論は出さず、F子の気持ちが落ち着くのを待ってみないか、との進言でしばらく の保留を言われ話し合いを中断される。

話し合いの報告をお聞きし、3ヶ月の静観を指示する。話し合いから1週間程度が経過し義父からHKさんに電話があり、あれからF子さんを説得したが離婚したい、シングルマザーとしてがんばるしかないと譲らな い、二度とHKさんと一緒に暮らせないとの言い分のままとのこと。すぐにとは言えないが、もう無理だと思うから離婚に応じてもらえないかと言われてしまう。

その週末に義父に会われて話し合うが、義父母の考えとしてはF子と話して今の戸建の住まいは手放し売却し、私達は賃貸の住居に引っ越すことで構わない。慰 謝料のことはこれからきちんと調停をして決めればいいし気持ちだけの金額でも構わない。子供のために養育費だけは払ってくれればそれでいい、などの条件を 提示されてしまう。

義父にはお礼をきちんと伝え、しばらく冷静に考えます、との返答をし て静観をすることとする。しばらくの静観の意味で冷却期間とする。何度か義父から連絡があり家庭での様子を知らせていただいたりする。

次の話し合いに向けて家族愛の課題について考えていただく。課題で考えた家族愛について、思いやること、浮気を疑ったことについての謝罪、誓えることを作 文していただく。

次の対話にて課題で考えた家族愛のこと、誓えることを伝えていただく。誓えることの一番として義父から言われていた住居売却のことについて家族愛の気持ち からこのまま離婚という結論に至ってもF子さん、ご両親、子供のために住居は今のまま住んでいて欲しい、ローンは自分が完済したいという考えを伝えていた だく。

F子さんからは住まいは貰えて当然という言い方をされてしまう。家族愛についての後悔を話しても、今更遅いですと言われ、聞き入れてもらえない状態で話し合いが終わる。

その対話の翌週、義父と話う。義父としてはしばらくF子に対して離婚 の引き留めの話し合いをせずにそっとしてあげて欲しいことを言われる。F子さんの今の様子からも静観冷却が賢明と判断する。

冷却の時間を3ヶ月程度と想定する。この先での対話再開、対話呼びかけのマニュアルを作成し、まずは義父に連絡をしていただき、よく考えましたが結論として、離婚という結論は考えられないこと、離婚には応じたくないとの回答を伝えていただく。義父からは離婚は避けられるのなら子供のこともあるがF子の将来 も心配だから仲良く一緒に暮らして欲しいと言われる。

義父との面会会話の詳細を分析する。義父の話しの内容から、まずF子さんがここ最近、育児にルーズな状態で夜遊びを続ける、浪費もあるなど自分優先の生活 をされている、そのことを両親が注意しても言い返したり、聞き入れないなど改心をしない状態と推測する。課題としてF子さんへの安心伝達のメールについて 取り組んでいただく。

3ヶ月が経過し、F子さんへメールにて、離婚について話し合いたい、 もう困らせるような自分から言いたいことばかり言わず、責めたり引き留めたりしないので話して欲しい。安心の伝達、F子さんの気持ちを最優先に尊重する誓 い、対話の呼びかけをしていただく。

対話は実現するが、やはり言い分は変わらない。義父からも意見があり、とりあえずHKさんに帰宅してもらい、離婚のことは一緒に暮らして話し合う提案をしていただく。

F子さんは渋々、承諾をされる。

同居再開から1週間くらいが経過した時にF子さんが週末にお友達と会 食に行かれたまま朝帰りになられた。帰宅されたF子さんに義母が理由を聞いたり、母親として無責任であることを注意されると、「HKがいるから家の居心地 が悪いから気分転換なの」のような言い返しをされるなど、別居後も自分勝手な行動が顕著なままの生活生活ぶりを見ることになる。

この朝帰り問題についてHKさんと話し合いをされるが、この話し合いにてF子さんが家事と安いパート勤務と子育てに追われて息抜きすらできない毎日が苦痛 でこのまま老けることが不安になり、子供は義母に任せて自分は以前のように外でお友達と楽しく息抜きがしたいとの本音を言われてしまう。

息抜きをしたり友 達と飲みに行ったくらいで浮気を疑われたことに傷ついた、家事で忙しいことをわかってくれない冷たさに呆れたなどと言われてしまう。

この話し合いから数日後、課題形式で気持ちの理解、信頼の回復、譲歩 と尊重、安心伝達に取り組んでいただき、課題での作文からこれまで我慢してくれていたF子さんの内面の不満やHKさんへの落胆と不安、今後の家庭での暮らしで改善できると思わせるか、安心の伝達の行動について考え、向き合い方のマニュアルを作成する。

その後数回、F子さんの深夜帰宅や育児放棄などの問題で義母との口論 が起きたが、その際にHKさんがF子さんの理解者となるよう話に入り、仲裁を継続していただく。現状維持で離婚留意の話し合いを控えていただくよう2ヶ月 の静観を指示する。その期間でこの先、理解者=味方として誓えること、心掛け、想い入れ、許せること、気持ちの理解について課題に取り組んでいただく。

課題で考えたことを日々の暮らしでF子さんに一番の理解者であり味方 として行動を伴わせ伝えるべきことと、飲酒問題の反省と誓い、義父母とHKさんが摩擦を起こさないよう、仲裁はしても義父母の気持ちの理解も並行して配慮する指示をする。溝を深めた夫婦が復縁するために家族を安心させる対話・仲裁についてのマニュアルを作成する。

当面、現状を維持し、何度か話し合い、義父母とF子さんの言い合いの仲裁という事態が起きる。そのような状態が続き、週末にF子さんが職場の友人との集まり(午後の早い時間からのバーベキューに行かれる際に友達から誘われたからという理由でHKさんに同席を求めて来られる。

快諾され、パート先の友人が主催された家族を伴って参加され、F子さんの友人とも仲良く過ごすことができる。F子さんから離婚の撤回を声にしてもらえ別居寸前から夫婦関係の修復を完了する。

離婚回避できた方法を解説