夫婦関係の修復事例

依頼者
K代さん(30代)
お相手
Bさん(30代)
結婚生活
結婚1年目
復縁難易度
難易度: E(話し合いが困難)
修復期間
9か月

新婚の夫が実家に別居した後でスピード離婚を避けた体験談

新婚夫婦の別居後の復縁体験談

メールでご相談を受ける

出会ってわずかなお付き合いの期間でスピード婚をされたそうである。ご相談を受けた時点で結婚して僅か1年であった。賃貸マンションに住まわれ共稼ぎだったそうである。

相談時、マンショ ンで1人で暮されている状態。家賃はまだご主人のクレジットカードから引き落とされている。両家の話し合いで翌月には住居を解約する約束になられている。

メールでのご相談を受けて14項目のチェックシートにお答えいただき、心理分析を提示する。

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夫の心理と難易度を分析提示

些細なことで不機嫌になられたご主人と喧嘩が絶えないまま、口論の延長で急にご主人から無視されるようになり、家出をされてからlineで離婚したい、もう家に帰って来ないと言われて別居になったそうである。

一方的なご主人の家出の後はLINEが未読のまま読んでもらえず、電話にも出ない。

残った荷物、家賃・生活費の ことで話し合いも行われていない状態での一方的な別居になったためご主人の職場に電話を入れる。両家で離婚の話し合いになられていまう。

ご主人からは気持ちがない、価値観が違うなど抽象的な言い分を言われ、住居を早急に解約したい、実家に転居する、後は弁護士に任せたいなどの結論しか言わない状態で、両家で話して翌月で住居を解約する、実家に一旦転居という結論になられたそうである。

分析の提示後に話し合い推移 も含めて詳しい事情をお聞きする。40項目の夫婦の心の温度差のチェックシートによる判定を実施し、ご主人の言葉 の原文、行動などからご主人の婚姻放棄の心理が強いことを分析。相当な敵意、嫌悪感があり逃避には浮気の可能性は低いことを推測し提示する。

関係修復に向けた行動を開始

当方のアドバイスで、ご主人 との音信の回復を最優先と考えた方法のセオリーからご主人の両親をこれ以上介在させないよう指示をする。(通常は親族などの仲裁をお願いする人の輪による修復方法をアドバイスするケースが主です)

直接、何通かLINEでメッ セージをしていただくが未読のままであった。SMSメールにて、「会ってちゃんと話しませんか、荷物どうしればいい」のような引っ越し準備 に関連した連絡を入れていただき、「全部捨てて」という電話が来る、通話でご主人の言い分を聞いていただく。ご主人は今後、会わない、話さない、離婚以外 の結論は考えてい ないとの返答に至る。

通話の内容を分析の結果、本気で弁護士に全部を任せるつもりではなく、K代さんを追い込んで諦めさせ、お金をかけずに離婚をしたいという考えが推測できる状態であった。

早急に対話をする必要があったため実際に恐妻家だったのか などいくつかの設問にご回答いただく。その答えにて、異変の数日前の口論の理由は彼のK代さんの誕生日について婚約中の昨年と比べて簡素だったことへの不満を相当に強く話して、言い合いの途中から態度を硬化させて数日の無視、不機嫌な振る舞いをされたこと、この2か月程度の言い合いが多く不仲に陥っていた問題を口論で向けてしまわれる。浮気を疑う、自分のことを好きじゃないんだと責め立ててしまわれた経緯を知ることになる。

実際にご主人から離婚を切り出されるまで一切の優しい言葉や謝罪もせず、LINE無視も最初は帰るねのLINEメッセージを未読のまま放置したことなどがわかる。

夫婦が新婚状態から安定時期に入る前に倦怠やお互いに意地になり引くに引かない感情の摩擦が起きることが多く、20代後半から30代前半の女性の場合、社会経験の未熟さや友同僚などとの交友感覚から無意識で配偶者軽視が起きてしまうことが多いようである。

自身が相手にしたことが離婚要求や別居をされてから起きてしまうことが多い。つまりメッセージを無視すれば先々で相手から自分が無視をされるということである。このため設問で浮上した問題以外の軽視などをお聞きするために6時間程度の面談にての話し合いをさせていただく。

この際に軽視から彼に無意識で以前の交際相手の誠実さや優しさ、尽くし上手などのことを比べるような言い方で批難されてしまいご主人が尽くし疲れたり、気難しい妻、すぐに不機嫌になる面倒な妻、内助の功を期待できない妻、気持ちをわかってくれない煩わしい妻という意識から難いと言う感情に悪化していたことがわかる。

共稼ぎで就労されており、家計や家賃はすべて彼の負担であったが自身の就労の疲労などで帰宅が遅かったり、帰宅後に不機嫌になるなど彼から見て働いているからと偉そうな態度の妻、自分には不要、追い出してもこいつは困らないだろう、という放棄の気持ちをエスカレートさせたことが判明する。

lineにて話し合いをお願いする。

話し合いが実現する。しかし謝っても聞き入れて貰えず全否定をされ会うのはもう最後だというlineがあった日の夜に届いてしまう。

新婚生活で、思いやりの面、K代さんの態度・発言に見 下すような部分があること を不満と感じており、言い合いをしても敵わないなどの決め付けの気持ちに陥られ、別居後は離婚以外の話しをしない決意をさせていたと判断。

話し合いの言動からの心理分析よりご主人は引くに引けない 意地がありK代さんと話し合いたくない気持ちではないが、譲歩して譲りたくない心理と推測できる。

この先、離婚の撤回のお願いで向き合うに当たっての注意事項の提示と 非の自覚の課題からの謝罪の言葉のマニュアルの作成に入る。

そもそも彼が急いで求婚したり結婚を急ぐくらい好きと思わせた長所を 思い返す、従順さ、謝れる素直さについての謝罪を考えていただき、共有共通の価値観など引き止 める言葉についてご自身が与えた重荷感・嫌悪感など離婚問題の原因と向かい合って考えていただく。

彼にLINEで伝えていただくが、離婚したくないのはお 前の意地でしょ、俺は無理という返答に至る。

冷却期間で方法のセオリーの課題に取り組んでいただく。課題として、相手の視点から見た妻として の自分、反省・非の自覚、思いやり、結婚前にお互いが相手に求めていた信頼関係のこと、支え合う、尽くす愛情についてと実際の同居期間で期待に応えられなかったことを中心に反省をしていた だく。

話し合いを申し入れて彼の職場から遠い位置にある喫茶店での会って話すことが実現する。謝り伝えるが離婚要求は変わらないままであるが以前より言葉が多くなり批難をされたり突き放す言葉を向けられる。

3か月の静観を指示する。批難された問題をどう改心し誓えるかの 課題に取り組む。やり取りをしながら謝罪の言葉を考えていただく。

近況伝達を継続する。4ヵ月程度が経過した週末に会って話し合うことが実現する。離婚は急がない、という譲歩の返答が得られる。

彼にお願いをして離婚問題に彼の親の考えを聞くこととなる。義父母と 話 し合っていただき、両家での話し合いについて相談をされる。

両家での話し合いが実現するがやり直しの結論には至らないが離婚は保留でいいという合意を得られる。あとは二人でじっくり話し合い、溝を修復できるか、考えると言う結論に至る。

彼とやり直しについて話し合っていただくが彼から不安があると言われ てしまう。以前のK代さんの妻としての非と彼の夫としての根気のなさ、飽きっぽい、話を聞かない、愛情表現の不足につ いてお互いに気が付いてお互いに謝罪し合い、スピード離婚について撤回を合意は得られる。今すぐの同居再開は無理と言う結論。

二人で週末を一緒に過ごすなどの会われ方をして話し合いを進めていた だく。会話など詳細を常に日報形式で会話の状況を確認させていただく。両家の親の介入をお願いする。同居再開の合意に至る。お互いの心の温度差に ついて話し合う方法で再度、賃貸の住居で一緒に暮らす約束となる。

2か月後、新居への転居が済み再び同居が始まりスピード離婚を回避される。