夫の浮気が発覚すると、「なぜ浮気をしたのか」「妻のことをどう思っているのか」と考えてしまうものです。
浮気をした夫が急に優しくなったり、妻を責めたり、発覚後に冷たくなったりすることもあります。
こうした態度には、夫自身の心理や夫婦関係に対する考え方が表れている場合があります。
この記事では、浮気をする夫の心理と、浮気をした夫が妻や浮気相手をどのように考えているのかについて、言葉や行動から解説します。

妻を裏切る夫の心理とは
夫が浮気をする理由は、一つとは限りません。
夫婦関係への不満、浮気相手への興味、認められたい気持ち、恋愛の刺激を求める気持ちなど、いくつかの感情が重なっていることがあります。
なかでも浮気をする夫に見られやすいのが、自分の欲求を優先してしまい、浮気によって妻が受ける苦痛を十分に考えられていない状態です。
例えば、
「少しくらいなら問題ない」
「妻にはバレない」
「家庭と浮気は別」
と考えている場合があります。
このような考え方では、浮気をしている本人にとっては家庭を壊すつもりがなくても、妻にとっては夫婦関係を大きく傷つける行為になります。
また、夫婦関係に不満があったとしても、その不満を妻に伝えて話し合うのではなく、浮気という形で気持ちを外に向ける夫もいます。
そのため、夫が「妻に不満があったから浮気した」と話した場合も、その言葉だけで夫の心理を判断することはできません。
浮気をする夫にはどんな心理があるのか

夫の浮気には、次のような心理が関係していることがあります。
自分が認められたい
妻との生活が長くなると、夫婦の間で「夫として認められている」という実感を持ちにくくなる場合があります。
仕事や外見、性格などを浮気相手から褒められることで、
「自分はまだ魅力がある」
「女性から必要とされている」
と感じ、気持ちが高揚することがあります。
これは妻への愛情がなくなったというより、夫自身が承認を求めているケースです。
日常とは違う刺激を求める
結婚生活では、仕事、家事、子ども、金銭、将来のことなど、現実的な問題を考える場面が増えます。
その一方で、浮気相手との時間では、家庭生活とは違う恋愛感情や刺激を感じることがあります。
そのため、日常生活への不満やマンネリをきっかけとして浮気に進む夫もいます。
妻には言えない不満を抱えている

夫婦関係に不満を持っていても、妻に伝えることが苦手な夫もいます。
「話しても喧嘩になる」
「妻に否定される」
「今さら言い出せない」
などと考え、不満を夫婦の中で解決しないまま外に気持ちを向けることがあります。
ただし、夫婦間の不満があったとしても、浮気を選択した責任まで妻が負うわけではありません。
浮気を軽く考えている
「本気の恋愛ではない」
「一度だけなら大丈夫」
「家庭を壊すつもりはない」
と考え、浮気を深刻な問題として認識していない夫もいます。
このタイプでは、浮気が発覚するまで自分の行動によって妻がどれほど傷つくのかを具体的に考えていないことがあります。
浮気をした夫にとって妻とはどんな存在なのか

浮気をしたからといって、夫が妻を嫌いになったとは限りません。
夫にとって妻が、
- 一緒に生活する相手
- 家庭を支えてくれる存在
- 子どもの母親
- 安心して過ごせる相手
- 自分を受け入れてくれる存在
になっていることがあります。
つまり、浮気相手に気持ちが向いていても、妻との家庭を失いたいとは考えていない夫もいます。
妻が家庭の中で重要な存在になっているほど、夫は「妻との関係」と「浮気相手との関係」を別々のものとして考えてしまうことがあります。
このため、
「浮気をしているのに離婚したくない」
という夫の言葉が出てくることがあります。
浮気をした夫が「離婚したくない」と言う心理

浮気が発覚した後、夫から「離婚したくない」と言われることがあります。
この言葉には、妻への愛情だけではなく、さまざまな気持ちが含まれている可能性があります。
例えば、
- 妻との生活を失いたくない
- 子どもとの生活を変えたくない
- 家庭を壊したくない
- 今の生活を維持したい
- 妻と別れる覚悟まではない
- 浮気相手との関係と家庭を別々に考えている
などです。
そのため、「離婚したくない」と言ったからといって、浮気相手への気持ちがないとは限りません。
反対に、浮気相手への気持ちがあるからといって、妻への気持ちが完全になくなったとも限りません。
夫の本音を考えるときには、妻との関係、浮気相手との関係、夫自身の将来への考え方を分けて見ることが大切です。
夫は浮気相手に本気になっているのか

浮気相手への気持ちが一時的なものなのか、本気の恋愛感情なのかは、浮気をしているという事実だけでは判断できません。
例えば、
「会うことが楽しい」
「自分を理解してくれる」
「妻よりも話が合う」
という感情を持っていても、それがそのまま離婚して一緒に生活したいという気持ちにつながるとは限りません。
一方で、浮気相手との関係が長期化し、将来の生活について具体的に話している場合などは、夫がその関係を強く意識している可能性があります。
見るべきなのは、夫が浮気相手について何を言っているかだけではありません。
どの程度の頻度で会っているのか、どのような関係を続けているのか、将来についてどのように考えているのかなど、行動も含めて考える必要があります。
なぜ夫は妻と浮気相手を別々に考えるのか
浮気をした夫の中には、
「妻は家族」
「浮気相手は恋愛」
と考えている人がいます。
夫自身の中では、妻との家庭生活と浮気相手との恋愛感情が別のものになっているためです。
そのため、
「浮気相手が好きなら、なぜ妻と離婚しないのか」
という疑問が生じます。
しかし夫にとっては、
「浮気相手といると楽しい」
ことと、
「妻との家庭を失いたくない」
ことが同時に存在する場合があります。
これは妻から見ると理解しにくい心理ですが、浮気をした夫の中では矛盾せずに存在していることがあります。
浮気をした夫が妻を責める心理
浮気が発覚すると、夫が妻に対して、
「家に居場所がなかった」
「妻が冷たかった」
「夫婦関係がうまくいっていなかった」
などと話すことがあります。
夫婦関係に不満があったこと自体は、実際にあったのかもしれません。
しかし、夫婦間の不満と浮気をした責任は分けて考える必要があります。
夫婦関係に不満があれば、妻に伝えて話し合うことができます。
それをせずに浮気を選択したのは夫自身です。
それでも妻側の問題を強調する場合には、自分の行動を正当化したい気持ちや、浮気による罪悪感から逃れたい心理が関係していることがあります。
「妻にも原因があった」という説明をすることで、自分だけが悪いという現実を受け止めずに済むためです。
浮気をした夫が逆ギレする心理
浮気を指摘したときに、夫が突然怒り出すことがあります。
「お前にも原因がある」
「疑う方がおかしい」
「もうその話はするな」
などと妻を責める場合もあります。
こうした反応には、
- 自分の非を認めたくない
- 責められることが怖い
- 家庭での立場を失いたくない
- 浮気について詳しく話したくない
- 妻から離婚を求められることへの不安
などが関係している可能性があります。
逆ギレしているからといって、夫が何も感じていないとは限りません。
むしろ、自分にとって都合の悪い現実を突きつけられたことで、感情的に反応している場合もあります。
ただし、いつまでも妻だけを責め、自分の浮気について責任を認めようとしない場合は、浮気問題を十分に受け止めていない可能性があります。
浮気をした夫が急に優しくなる心理
浮気が発覚する前後に、夫が急に優しくなることがあります。
以前より家事を手伝ったり、妻に話しかけたり、プレゼントを買ってきたりする場合もあります。
この変化には、いくつかの心理が考えられます。
罪悪感を感じている
自分の浮気によって妻を傷つけたことを意識し、罪悪感から優しくなることがあります。
浮気がバレることを恐れている
浮気を知られたくないため、妻に対して普段より優しく接する場合もあります。
妻との関係を失いたくない
浮気をしていても、妻との家庭を失うことは避けたいと考えている夫もいます。
その気持ちが態度に出て、急に妻を気遣うようになることがあります。
そのため、「優しくなった=浮気を後悔している」とは限りません。
一時的な態度なのか、その後も妻への接し方が変わっているのかを見ることが夫の心理を考える材料になります。
浮気発覚後に夫が冷たくなる心理
反対に、浮気が発覚した途端、夫が妻に冷たくなることもあります。
会話を避けたり、家にいても無口になったり、妻から距離を取るようになったりすることがあります。
妻からすると、
「もう私には気持ちがないのではないか」
「浮気相手を選ぶつもりなのではないか」
と不安になるかもしれません。
しかし、冷たくなった理由が必ずしも妻への愛情がなくなったこととは限りません。
責められることへの不安、話し合いから逃げたい気持ち、自分の立場を守りたい気持ちなどから、妻との距離を取る場合もあります。
そのため、夫の一時的な態度だけで、妻への気持ちや浮気相手への気持ちを決めつけないことが大切です。
浮気を繰り返す夫の心理

一度浮気をした後、何度も浮気を繰り返す夫もいます。
この場合には、浮気そのものだけではなく、浮気をした後の自分の行動をどのように受け止めているかを見る必要があります。
例えば、
「謝れば妻は許してくれる」
「妻は離れていかない」
「家庭は壊れない」
という経験を重ねると、浮気に対する抵抗感が弱くなることがあります。
また、
「妻が冷たいから」
「夫婦関係が悪いから」
など、毎回妻側に理由を求める夫もいます。
この場合、浮気の原因を考えるだけでは再発を防ぎにくく、夫自身が自分の行動をどう認識しているのかを見ることが重要になります。
浮気をした夫が後悔するのはどんなときか
浮気をした夫が、発覚直後から後悔しているとは限りません。
最初は自分を守ることに精一杯でも、妻が深く傷ついていることや、夫婦関係を失う可能性を実感することで、自分の行動を後悔するようになる場合があります。
特に、
「妻は何があっても離れない」
と思っていた夫が、妻の悲しみや失望を目の当たりにして、初めて妻を失う可能性を現実的に考えることがあります。
ただし、夫に後悔させることだけを目的にしてしまうと、夫婦間の感情的な対立が強くなることがあります。
夫が本当に自分の浮気を振り返るには、浮気によって妻がどのような気持ちになったのかを理解し、自分の行動を自分自身の問題として受け止めることが必要になります。
浮気をした夫の本音は言葉だけでは分からない
浮気をした夫の心理を知りたいとき、夫の言葉だけを追ってしまうと判断が難しくなります。
「妻を愛している」
「浮気相手とは何でもない」
「離婚したくない」
「もう浮気はしない」
と言っていても、その言葉と行動が一致しているとは限りません。
反対に、発覚直後に冷たくなったり、何も話さなくなったりしたからといって、妻への気持ちが完全になくなったとも限りません。
夫の本音を見るときには、
- 浮気について責任を認めているか
- 妻の気持ちを理解しようとしているか
- 浮気相手との関係をどう考えているか
- 妻との将来をどう考えているか
- 自分の行動を振り返ろうとしているか
- 言葉と行動が一致しているか
といった点を合わせて見ることが大切です。
妻が自分を責め過ぎる必要はありません

夫の浮気が発覚すると、
「私に魅力がなかったから」
「妻として足りなかったから」
「もっと夫に優しくしていれば」
と、自分を責めてしまう妻もいます。
夫婦関係に問題があったとしても、浮気を選択した責任まで妻が背負う必要はありません。
夫婦間の問題と、夫が浮気をした責任は別に考えることができます。
そのうえで、夫婦関係にどのような問題があったのかを考えることはできます。
「すべて自分が悪かった」と考えるのではなく、夫が浮気をした背景と夫婦関係の問題を分けて考えることが、夫の心理を理解するうえでも大切です。
夫の浮気について悩んでいる方へ
夫の浮気が発覚すると、夫の一言や態度の変化が気になり、
「夫は私と離婚したいのか」
「浮気相手に本気なのか」
「もう夫婦関係を戻す気持ちはないのか」
と考え続けてしまうことがあります。
しかし、夫の心理は、発言一つだけでは判断できません。
浮気をした経緯、夫婦関係、浮気相手との関係、発覚後の夫の言葉や行動を合わせて考えることで、夫が何を考えているのか見えてくる場合があります。
夫の浮気について、今の状況から夫の心理を知りたい場合は、個別の状況を踏まえて考えることもできます。
心理カウンセラーが対応

まとめ|浮気をした夫の心理を言葉と行動から考える

妻を裏切る夫の心理には、夫婦関係への不満だけでなく、承認されたい気持ち、刺激を求める気持ち、浮気を軽く考える認識など、さまざまな要因が関係しています。
また、浮気をしたからといって、夫が妻への気持ちを完全に失ったとは限りません。
妻を家庭の中で重要な存在として考えながら、浮気相手には恋愛の刺激を求める夫もいます。
一方で、浮気相手への気持ちが強くなり、離婚を考える夫もいます。
そのため、
「離婚したくない」
「浮気相手とは何でもない」
「妻にも原因がある」
「もう浮気はしない」
といった言葉だけで夫の本音を判断することはできません。
浮気をした理由、夫婦関係、浮気相手との関係、発覚後の態度や行動を合わせて見ることで、夫の心理を考えることができます。
夫の浮気について、夫が今何を考えているのか分からない場合は、状況に応じて心理面から考えていくことができます。
よくある質問
- 浮気をする夫は妻を嫌いになったのでしょうか?
- 必ずしもそうとは限りません。
浮気をしていても、家庭を失いたくない、妻とは別れたくないと考えている夫はいます。
ただし、妻への愛情が残っていることと、妻を大切に扱っていることは別です。
浮気をした事実と、その後の夫の態度を含めて判断する必要があります。
- 浮気夫にとって妻とはどんな存在ですか?
- 家庭を一緒に維持する相手、安心して戻れる存在、子どもや生活を共有する相手として考えている場合があります。
一方で、妻の存在を当たり前に感じるようになり、その価値を十分に意識しなくなっている夫もいます。
- 浮気をした夫が「妻にも原因がある」と言うのはなぜですか?
- 自分の浮気を正当化したり、罪悪感を軽くしたりするために、妻側の問題を強調している可能性があります。
夫婦関係に問題があったとしても、浮気をした責任まで妻が負うものではありません。
- 浮気をした夫が離婚したくないと言うのは本音ですか?
- 本音である可能性はあります。
ただし、妻への愛情だけではなく、家庭や子ども、現在の生活を失いたくないという気持ちが含まれていることもあります。
言葉だけで判断せず、その後の行動を確認してください。
- 浮気をした夫が急に優しくなったのは反省しているからですか?
- 罪悪感、浮気が発覚することへの不安、妻との関係を失いたくない気持ちなど、さまざまな可能性があります。
一時的に優しくなっただけなのか、その後も妻への態度や行動が変わっているのかを見ることが必要です。
- 浮気をした夫が反省していないように見える場合はどうすればいいですか?
- 感情的に責め続けるより、夫が浮気についてどう考えているのかを冷静に確認してください。
「なぜ浮気をしたのか」「今後どうしたいのか」を聞き、言葉だけではなく実際の行動も見て判断することが必要です。

臨床心理士・心理カウンセラー
高橋純代
金城大学大学院 人間科学研究科 心理学専攻 修了。
夫婦関係修復サポートを専門とする心理カウンセラーとして、2003年より夫婦問題・恋愛問題の相談に従事。
これまで5,000件以上のカウンセリングに対応し、離婚危機、別居、家庭内別居、不倫問題など、夫婦関係に関する相談を担当しています。
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