離婚寸前でもまだ間に合う!修復できる夫婦の特徴と方法

離婚寸前でも修復できる夫婦には特徴があります。その特徴を知って離婚を考える状況でも、お互いを避けることなく問題を解決し、円満に修復するための方法について認定心理カウンセラーが心理学の観点からご紹介します。この記事を読むことで、離婚寸前でも修復できる夫婦の特徴がわかります。

離婚寸前でも修復はまだ間に合う

離婚寸前でも修復はまだ間に合う可能性があります。

離婚寸前でも修復がまだ間に合う夫婦のパターンの特徴としては、以前から不仲でも、お互いに日常の平穏を優先して不満を声にできない関係であったなど会話不足だったと自覚できている方が多いのです。

この記事を読んでいる方の中には、離婚寸前で修復は不可能と思っている方もいるでしょう。しかし、家のローンや、子どもの教育費など、現実的な問題や不安を考えると、必ずしも離婚が正解とは限りません。この記事を読んで離婚寸前の修復のヒントを得てください。

こちらで離婚危機を乗り越える具体的な方法を解説しています。離婚危機の乗り越え方とは?修復できた夫婦の共通点を解説

離婚寸前の状態

離婚寸前の夫婦の特徴

離婚寸前の夫婦に共通する特徴は、問題から逃げて、互いの思いを正直に伝えられないこと、黙ってしまうこと、放置してしまうことです。お互いを避けてしまったり、素直に、謝罪や感謝の気持ちを表現できずに、話し合いが平行線になり長くなる傾向もあります。

離婚寸前の夫婦関係

離婚寸前の夫婦はお互いを避けてしまう

離婚寸前の夫婦は、お互いに本音で話すことができずに、話し合いを避ける傾向があります。夫婦の会話ができない理由はお互いに相手と話すことが苦手と感じているケースが多いのです。

夫婦関係が冷めて、話しをすることを避けて無視するようになっている傾向があります。このような状態が続くと、関係が修復できなくなる恐れがあります。夫婦関係を修復するためには、冒頭で説明したように話し合いを避けず、会話ができない状態が続いてから離婚寸前の状態になるまで、お互いの気持ちが冷めた理由を自覚することが必要です。

夫婦関係修復のきっかけとやってはいけないこととは?離婚を避ける方法

夫婦の話しができない

離婚寸前の夫婦が話し合いが長くなる理由

離婚寸前の険悪な状態の夫婦は、話しがループして長くなる特徴があります。

このような状況を改善するためには、謝罪や理解を示す姿勢が重要です。話し合いができたら、相手の言葉を途中で遮ったりはせずに、気持ちを丁寧に聞き取って離婚に至った原因を探ってください。

また、話し合いが平行線になり、長引いた場合は、一度話し合いを終了し、再度話し合う機会を設けることが効果的です。

離婚寸前の状態で別居した場合も、離婚を避けるための話し合いが長くならないように、平行線になったら自分から「また今度話そう」と伝えて話し合いを終わらせて下さい。

一緒に暮らせない

これ以上夫婦関係を悪化させないために

これ以上の夫婦関係の悪化をさせないためにどうすればいい?

自分は悪くないと思っても先に自分から謝って下さい。やり取りの中では、「気持ちはわかっている」という言葉や、結婚生活について振り返って話す事や、上から目線の言葉も控えて下さい。また、急な態度の変化に驚いて相手の不倫を疑うような言葉は絶対に向けてはいけません。

この間は、伝えた言葉の信憑性に影響するので共通の知人・友人への相談、親族への相談はしないで下さい。夫婦が不仲な期間は絶対にSNS投稿や近況の更新は控えるようにして下さい。

離婚寸前でも修復できる方法

離婚寸前の状況でも、修復のチャンスを得る為に、意地を張らずに自分の気持ちを率直に伝えることが重要です。第三者の仲介を考えるなど、歩み寄る方法を模索する必要があります。また、離婚寸前の状況では、「ごめん」「ありがとう」などの謝罪や感謝の気持ちを無視されても、声に出して伝え続ける事が大切です。

お互いが無視し合ったり、話し合いを避けるような状態になっていても、謝罪の伝え方を考え工夫することが重要です。これから変わると誓っても離婚寸前の状態で信じてもらえない場合も同様に伝え方を考えることが重要です。

無視されることがストレスとなりお互いに話しをすることが気重な状況からの向き合い方は、有利、不利という駆け引きはせずに、自身の正直な気持ちを声にして伝えるようにして下さい。

次の記事で離婚回避方法について詳しく紹介しています。

離婚したくない場合の奥の手?離婚しない方法とは【弁護士監修】

離婚寸前の夫婦関係を修復するために必要な期間

離婚寸前まで関係が悪化した理由を冷静に考えることが大切です。修復には約1年の期間が必要です。

この期間には、拒否されて話すことができない状態から、話し合いをするまでに半年ほどかかります。

無視や放置をせず、話しをすることが目的と明記して会うためLINEやメールでの連絡を半年以上は続けることが必要です。

夫の気持ちがわからない

離婚寸前の夫婦が一緒に暮らせないと言われた後の対処法

離婚寸前になって一緒に暮らせないと言われた場合、焦って説得を続けると話し合いに応じてもらえなくなり修復が難しくなります。

関係悪化を防ぐためには、相手の気持ちを尋ねることが大切です。自分の気持ちを押し付けず、理解しようとする姿勢を示すことが必要です。

そのうえで、別居はしたくないと素直に伝えましょう。

離婚寸前と感じても同居を継続すべき

離婚寸前の状態になっても、同居を維持することを優先して下さい。無視されても一生懸命仕事や家事を続けるなど、妻や夫の気持ちを考えて会話を回復することが重要です。無視される理由は、話すことに疲れたり、不信感があるからです。話しても何も変わらない、意味がないと思われています。

仕事や、子育てのストレスなども理解せずに放置した、面倒だから話しを避けたなど自分の振る舞いの理由を正直に説明をして謝って下さい。夫婦円満のためには、思いやりが必要です。

離婚寸前の状態で別居をしてしまってからお互いに家族としてやり直す目的での話し合いは難しいのです。

既に別居をしている方は、別居から復縁できた夫婦とは?再構築のきっかけとタイミングを解説をご覧ください。

離婚寸前で別居した後の対面

離婚寸前で話せない場合のLINEの使い方

離婚寸前の状態では、安易にLINEでの連絡は控えるべきです。何通ものLINEの往復の末に、ブロックされてしまうと、連絡手段に困り後悔されることになります。

外出中に離婚に関する話題のLINEが来た場合は、「帰ってから話そう」が基本的な返事の文章です。

落ち着いて話し合いができない場合で、離婚寸前の状態から修復した方の中には、離婚を避けたいという気持ちをLINEやメールで上手に伝えることで、危機を乗り越えた事例もあります。

話しを聞きたくない

離婚寸前の修復方法まとめ

離婚寸前の修復は可能です。しかし、夫婦関係が離婚寸前で冷めきった状態で別居することを判断した場合、お互いに話しができず関係が修復できないと感じるようになっています。同居の維持を優先しましょう。また、夫婦が不仲な期間は絶対に友人や親族に相談したり、SNSで近況の更新は控えるようにして下さい。

離婚寸前と感じた後の接し方は、ごめん、ありがとうは無視されても声にされて下さい。

夫婦円満のために素直に気持ちを声にすることが大事です。

離婚寸前からの修復のためには、お互い無視したり、別居はせずに、お互いの気持ちを正直に話し合い、理解し合うことが不可欠です。また、謝罪や理解を示す姿勢も大切です。夫婦円満を目指すためには、お互いの気持ちを尊重し合うことが重要です。

謝れても聞きたくない

離婚寸前で復縁専科に相談いただき関係を修復した事例

認定心理カウンセラーのアドバイスに沿って実際に離婚寸前で関係修復に成功した事例をご紹介します。

相談者:T実さん(34歳)結婚1年目

T実さん(34歳)は、夫のHさんと勤務先の同僚を通じて知り合い、1年半の交際を経て結婚しました。結婚後すぐにマンションを購入し、同居を始めました。

夫婦喧嘩を繰り返す

夫が突然離婚したいと言い出し実家へ家出

しかし、一緒に暮し始めてわずか2ヶ月後に突然、夫から将来の不安を口にされ、離婚を望むと言われ別居が始まりました。

T実さんは話し合いを求め「話し合いたい」というメールを送るが、離婚して欲しい以外の返答がなく、電話に出ても怒鳴り続けるなど悲観的な言葉しか聞けない状態となる。義母はしばらく何も言わずにそっとしておいてあげて欲しいとしか言ってくれない状態。

マンションに残ったご主人の荷物、当月以降の月々のローンの支払い・生活費のことでも無視されて話し合いも行われていない状態で別居状態となり2週間が経過したそうである。

そこで、復縁専科にメールでご相談いただき、事情をお聞きする。チェックシート40項目の質問にお答えいただき分析結果を提示する。

妻の気持ちを理解する

認定心理士が分析した結果

復縁専科の認定心理士は、ご主人の言動などからこの結婚に対しての自信の弱さと逃避の心理が強いことを分析する。仕事の多忙さなどで家庭では無視の事態に陥った経緯や、浮気の可能性が高いことを推測する。

復縁専科の認定心理士のアドバイスで、分析を基にご主人の両親への経緯報告と介入のお願いをし、主人の言い分を聞いていただいたそうだが、 ご主人はT実さんと向き合う自信が持てず離婚以外の結論は考えていないとの返答に至る。

義父母の介入を得て義母から説得していただくが、ご主人からの回答は離婚したい気持ちしかないとのことであった。

この際のやり取りの分析の結果、ご主人がT実さんとの生活でこの先も一緒に暮せる自信がないこととその理由についてわかった。

  1. 住まいのローンを払い続けることへの不安と重荷。
  2. 大きなこと、重大なことを決める決定権についていつもT実さんが主導権を持つ傾向がありその際のT実さんの態度・発言に見下すような部分があることを不満と感じている。
  3. 結婚をしてからお小遣いの金額に不満。
  4. 友人との飲み会参加の抑制をされた。
  5. 土日の自由を奪われた。

などのことがあり、特に、不満についてT実さんに逆らい言い合いをしても敵わないなどの落胆の気持ちに陥られ、発言を控えて我慢していたことどから甘え易い女性と交遊するようになり、その浮気が原因で深い話し合いを避けるようになったと推測をする。

その女性の影響で離婚を声にしたり、プライドから強引な別居を態度で示す勇気を得てT実さんへの愛情を持てなくなり、同居継続の意欲を放棄された状態に陥られたと判断。

ご主人の心理分析から今は対話への苦手意識があり、伏せていることに触れたくない自己保身の心の動きがあると判断する。

認定心理士が分析する離婚回避の難易度とアドバイス料金はこちら

義母の進言で1ヶ月程度、静観していただく。この間、マンションに継続して居住いただく。

ここで向き合うに際しての禁句などの注意事項の提示と非の自覚の課題からの対話謝罪・提案の言葉を含んだ話し合いの言葉を考える。この期間、義母への定期的な連絡や様子を尋ねることを怠らないよう指示する。

(義母から勝手な嫁と思われない、悪者扱いされないよう発言など細かな内容を指示する)

現状では心の温度差が激しく、対話が悪化を招くことを 自覚いただいた上で共有共通の価値観など引き止める言葉についてご自身が与えた重荷感・嫌悪感など離婚問題の原因と向かい合って考えていただく。

課題として、ご主人の視点から見た妻としての自分、反省・非の自覚、思いやり、結婚前にお互いが相手に求めていた愛情についてと実際の同居期間で期待に応えられなかったことを中心に反省をしていただく。

会話できた場合に伝える謝罪と責めたり悪者扱いをしないという安心の伝達、この先で修復できた場合にできる約束などを考えていただく。

愛情伝達、住まいでのご主人の居心地について課題の形式でレポートにまとめていただく。課題の回答のやり取りをしながら解決への謝罪の言葉を考える。

義母の設定した冷却期間が終ったが、まだ冷静に向き合える状態ではないことを義母から聞かされる。

義母の意向に従うよう指示をする。ご主人の性格分析から同僚や知人の介入はさらに悪化する心配が強いこと、旦那の知人などにはこの問題を多く話さないよう指示をする。

2ヵ月後、義母同席で実家で3人での話し合いが実現するが、ご主人からは離婚に応じて欲しい、 マンションは払える自信がないので売却してローンを軽くしたい、結婚したことが間違えだった、という発言が出てしまい結論が保留となる。義母からも本人がここまで言うのだから離婚するしかない気がすると言われてしまう。

この話し合いでマンションのローンはT実さんがしばらく(別居期間)立て替えるという形式で払い続けるということになる。話し合い内容を分析して次の話し合いで問い掛けるべき言葉を考え、話し合いの論点を考える。

  1. 自由になりたい理由は?
  2. なぜ結婚しようと思ってくれたのか?
  3. どこを直せば一緒に暮らせるのか?
  4. きちんと離婚したい理由が聞きたい。

など。

話し合いから1週間が経過してから話し合いをしたい ことを伝えるが離婚に応じてくれること以外の話は聞きたくないし会いたくない、という返事に至る。

話し合いをメールで求めたことについて義母からそっとしてあげて欲しいというお願いの内容で電話が来てしまう。義母の意向に従い、義母に再度、説得をお願いする。

数日で義母から連絡があり、本人がもうどうしてもやり直したくないと言って聞かない、家を出たいとまで言っており親子関係までおかしくなりそうだから、もうしばらくは何も言えそうにないという返答に至る。

3ヶ月が経過した。最初の1ヶ月、メールを控える。

2ヶ月目から2週間に 1通、近況を伝えるメールをしていただくが平日の夕方に送信したメールには普通の返答が来るが週末のメールには月曜夜まで返答が遅延したり無視の状態であった。

この間で義母への定期的な連絡は継続していただく。義母からは返信がないが継続する。

3ヶ月目が終る頃、義母からの話でご主人が別居当初から金曜夜の外泊が多いことや別居当初からT実さんとの話し合いがある日以外の土日が不在がちであることなど不安だから伏せていたことを声にしてただける。義母も別居当初からご主人に他に好きな女性が存在することを疑っていたとのこと。

義母に継続して静観をお願いされたためしばらく現状を維持していただく。

2ヶ月くらいが経過してから連日ご主人から離婚の催促の電話やメールが来るようになる。内容に期限を求めたり脅したり、とかなり感情が混乱した様子であった。

義母に相談をし、義母抜きで2人で話し合うことにある。

マンションにて2人での話し合いが実現し、先にご主人に発言をされる方法(聞き上手の姿勢=後攻型の話し合い)で話し合っていただく。

離婚を急いでいる、離婚しなければいけないのようなご主人の言い方について、落ち着いて理由を尋ねて、話を反らされたり言い訳をされても冷静に切り返し同じ問い掛けを納得できるまで繰り返す向き合い方をしていただく。

結果、ご主人から再婚を考えていて約束をしてしまったから離婚するしかない、と泣きながら言われてしまう。備えていた話し方をする。そのことについて気持ちを察していることを伝え、その女性と結婚しても私のときと同じように苦しくなるかも知れないからもう少し時間を置いて考えましょうね、という提案を投げかけ、話し合いの結論を保留する。

話し合いの結果を義母に電話で伝えていただき、しばらくの静観をすることになる。義母との会話も避けるような状態のままである。

T実さんのご両親、T実さん、義母での話し合いが行われ、義母から深い謝罪があり、離婚につい てT実さんの気持ちを優先してしばらくは様子を見るという方向になる。

1ヵ月後、義母の呼びかけで義母とT実さんの2人での話し合いが行われる。

内容は今はT実さん が支払っているローンのこと住居のこと生活費のこと夫がこの別居期間で給料のほとんどを遊興費(外泊、飲み、旅行、買い物)に散財している様子などを聞かされる。

義母の指摘も活かしながら話し合いへの課題に取り組み、思い入れ=別れたくない理由についての伝達を開始する。責めない意味で送信前に言葉の確認添削を繰り返す。

何度かのやり取りの後、話し合いのためにマンションに来る、 ということが数回実現する。その際に夫は義母を話し合いに加えることが苦しい、後ろめたいという言葉に至り、その気持ちを尊重する約束をして安心を与えていただく。その意向について義母に電話で伝えていただき、義母の了承を得て同意をいただく。

1カ月、結論を保留してもらう。

随時、近況をご主人にメール伝達する。ご主人から短いが非をきちんとわかっている内容の返答を得られる状態になる。

反省のことも含め、週末などにマンションに来てもらって家庭での話し合いをしていただく。

数回の話し合いの後、婚姻破綻が近い問題の結論には触れず、マンションにて2人で会食・談話をされるようになる。安心させられる向き合い方=聞き上手の姿勢を厳守いただいて変わったと感じてもらえるように向き合っていただく。

その後、2人で今後の話し合いのことを含めて週に1日はマンションで会われるようになり、責めないで気持ちを察する、話題の中心にご主人を置いて聞き上手に向き合うという姿勢を厳守いただく。

態度が好転し継続的にご主人と一緒の時間を過ごしていただくようになる。翌月に義母を交えての話し合いが行われる。その際に浮気相手と 7月に別れていたことを言われて謝罪される。

気持ちを確認して離婚についての要求の撤回の合意に至る。

同居時の日常行動について不満を言われる。ご主人のマンションへの転居について話し合われ、転居は実現する。お互いの心の温度差について話し合う方法で離婚を回避する。

話し合いの結果と現在

同居は再開したがまだ結婚について自信が持てず不安を感じている様子が残っている。同居再開後の発言や様子を報告いただき、結果を急がないよう指示をする。

同居再開から約1ヶ月程度が経過して 不安はないと言ってもらえ無事に離婚寸前の状態から関係修復が完了する。

現在はお互いの気持ちを尊重しながら、新たな家庭を築いています。

他にも結婚1年足らずで離婚寸前の危機に至る夫婦は多くいらっしゃいます。傾向を知って防ぎましょう。結婚一年目の離婚率とその理由?新婚なのに別居した夫婦

一言でも話しかける

離婚寸前の夫婦が修復するための相談

お気軽にご相談ください。

この記事の著者プロフィール
復縁専科運営事務局・横山美咲
復縁専科運営事務局・横山美咲

1991年東京都生まれ。血液型A型。2016年より復縁専科のメール相談を担当。月間50件以上のご夫婦の離婚問題と恋愛の復縁カウンセリングの業務に携わる。 日本心理学会認定・認定心理士。