「離婚したい」と夫や妻から言われたとき、何が起きているのか分からなくなる方は少なくありません。
ただ、離婚危機は、その言葉が出た日に突然始まるとは限りません。
会話が減る、一緒に過ごさなくなる、相手への関心が薄れるなど、夫婦の間に変化が重なった後で、離婚という言葉が出てくることがあります。
この記事では、離婚危機に至るまでの夫婦関係の変化や、見落としやすいサインについて解説します。
離婚危機とは?夫婦の距離が広がっている状態

離婚危機とは、夫婦の間に不満や失望が重なり、以前のような自然な関わりが難しくなっている状態です。
まだ離婚届を用意していなくても、
「一緒にいても楽しくない」
「何を話しても喧嘩になる」
「一人でいる方が楽」
「もう相手に期待していない」
と感じることがあります。
この段階では、夫婦の生活そのものは続いているため、外からは危機に見えないこともあります。
食事を作る。
仕事に行く。
子どもの世話をする。
生活費を渡す。
家事をする。
このような日常が続いていても、夫婦として話す時間がほとんどなくなっていたり、相手に相談することがなくなっていたりすれば、二人の距離が広がっていることがあります。
夫婦関係が悪化する経過は一つではありません。
たとえば、
会話が減る
↓
不満を伝えることが減る
↓
相手に期待しなくなる
↓
一緒に過ごす時間が減る
↓
自分の生活を優先する
↓
離婚を考える
という経過をたどる場合があります。
すべての夫婦がこの経過になるわけではありません。
「突然、離婚したいと言われた」という相談でも、数か月前や数年前まで振り返ると、夫婦の関係が変わった時期が見つかることがあります。
喧嘩が少なくなった夫婦にも離婚危機はある

離婚危機というと、毎日のように激しい夫婦喧嘩をしている状態を想像するかもしれません。
実際には、喧嘩がほとんどなくなった夫婦から相談を受けることもあります。
「何を言っても変わらない」
「話しても否定される」
「もう説明しても無駄」
そう感じると、相手に不満を伝えること自体を諦めてしまうからです。
その結果、家庭内の衝突は減ります。
しかし、相手への期待もなくなり、必要なことしか話さなくなる。
この状態は、喧嘩をしている夫婦よりも外から分かりにくいことがあります。
喧嘩がないことと、夫婦関係が良好であることは同じではありません。
争うことを諦めた結果として、静かな家庭になっている場合もあります。
夫婦の危機は必ずある?結婚後に関係が変わる理由

結婚した頃は何でも話していたのに、数年経つと会話が減った。
以前は休日を一緒に過ごしていたのに、今ではそれぞれ別の予定を入れている。
このような変化は、夫婦問題の相談でも見られます。
結婚生活では、仕事、子育て、家計、住居、親族関係など、さまざまな環境の変化があります。
夫婦それぞれの役割も変わります。
問題は、生活環境が変わることだけではありません。
変化した生活の中で、夫婦がお互いの負担や気持ちについて話す機会がなくなることがあります。
子どもが生まれて夫婦の時間が減る
子どもが生まれると、夫婦二人の生活から親としての生活へ変わります。
妻は育児や家事に追われ、夫は仕事に時間を取られる。
夫は「家族のために仕事を頑張っている」と考えていても、妻から見ると「家のことを一人で背負っている」と感じることがあります。
反対に、妻が子どものことを優先するあまり、夫が「自分は後回しにされている」と感じる場合もあります。
どちらか一方だけが悪いとは限りません。
同じ家庭で生活していても、夫婦が感じている負担には違いがあります。
その違いを話さないまま年月が過ぎると、夫婦の会話が子どもの予定や家事の連絡だけになってしまうことがあります。
やがて子どものことは話せても、「夫婦として何を話せばいいのか分からない」という状態になることもあります。
仕事が忙しくなって夫婦の接点が減る
転職、昇進、異動、独立、転勤などによって、夫婦の生活時間が変わることがあります。
仕事が忙しい時期には、家庭で過ごす時間が減っても「今だけだから」と考えるかもしれません。
ところが、その状態が長く続くと、夫婦それぞれが自分の生活を中心に考えるようになることがあります。
夫婦関係が悪くなる原因は、仕事そのものとは限りません。
忙しい時期に、
「最近、夫婦で話す時間がなくなったね」
と話す機会がなく、そのまま生活が続いたことが、後から夫婦の距離として表れる場合があります。
「言わなくても分かる」がすれ違いを生む
長く一緒に暮らしていると、
「これくらい分かってくれるだろう」
「言わなくても気付くはず」
と考えやすくなります。
しかし、夫婦であっても相手の気持ちをすべて読み取ることはできません。
「気付いてほしい」と思っている側と、「何も言われていないから問題ない」と考えている側では、同じ生活をしていても感じ方が違います。
我慢していた側が突然、
「ずっと我慢してきた」
「何度言っても分かってもらえなかった」
「もう話す気になれない」
と言い始めることもあります。
その言葉を聞いて初めて、相手が長い間つらい思いをしていたことに気付くケースもあります。
離婚危機のサイン|夫婦関係が悪化すると表れる変化

離婚危機では、夫や妻が「離婚したい」と言う前から、日常生活の中に変化が出ていることがあります。
ただし、一つの行動だけで離婚危機だと判断することはできません。
仕事が忙しい時期や、子育てに追われている時期にも同じような変化は起こります。
複数の変化が重なっているか、長期間続いているかを見ることが大切です。
会話が生活上の連絡だけになる
「夕飯はどうする?」
「何時に帰る?」
「子どもの迎えをお願い」
このような会話ができていても、夫婦自身について話さなくなっている場合があります。
仕事のこと。
最近考えていること。
休日にしたいこと。
将来のこと。
困っていること。
こうした話題がなくなると、同じ家で生活していても、夫婦の心理的な距離が広がっていきます。
一緒に過ごす時間を避けるようになる
休日を別々に過ごす。
帰宅後すぐ別の部屋へ行く。
食事の時間をずらす。
寝室を分ける。
このような行動が一時的であれば、仕事や体調など別の理由もあります。
ただ、長期間にわたって「一緒にいる時間を減らしたい」という状態が続いているなら、相手にとって夫婦で過ごすこと自体が負担になっている可能性があります。
相手の予定に関心を持たなくなる
以前は、
「今日は何時に帰るの?」
「休日は何するの?」
と聞いていたのに、何も聞かなくなる。
これは、相手を信頼しているために何も気にしなくなった場合もあります。
一方で、「もう相手が何をしていても自分には関係ない」という気持ちから関心が薄れていることもあります。
同じ「気にしない」という行動でも、その理由によって夫婦関係の状態は違います。
将来の話をしなくなる
住宅、旅行、老後、子どもの進学など、以前は夫婦で話していたことを話さなくなる場合があります。
離婚を考えている側では、「この人と一緒にいる未来」を考えなくなっていることがあります。
そのため、将来の予定を決める話題を避けるようになることがあります。
感謝や労いの言葉が減る
「ありがとう」
「助かった」
「お疲れさま」
こうした言葉が減ると、夫婦の間で相手の存在を意識する機会も少なくなります。
長年一緒にいると、相手がしてくれることを当然だと思いやすくなります。
本人にとっては「感謝されない」「頑張っても見てもらえない」という寂しさが積み重なっていることもあります。
夫婦で相談することが減る
以前は一緒に決めていたことを、自分一人で決めるようになることがあります。
仕事。
家計。
休日。
住居。
子どものこと。
将来のこと。
夫婦で相談するより、自分で決めた方が楽だと感じるようになっている場合、すでに夫婦の関係が変わっている可能性があります。
離婚危機の原因は夫婦喧嘩だけではない

夫婦関係が悪化したとき、「先日の大喧嘩が原因だ」と考えることがあります。
もちろん、一つの出来事が大きなきっかけになることはあります。
ただ、その出来事だけで離婚を考えるようになったとは限りません。
その前から、
「話を聞いてもらえない」
「大事にされていない」
「何を言っても変わらない」
という気持ちが積み重なっていた可能性があります。
最後の出来事は、これまで我慢していたことが表面に出るきっかけになっただけという場合もあります。
家事の喧嘩でも、本当に苦しかったことは別にある
たとえば、家事の分担をめぐって夫婦喧嘩になったとします。
表面上は「誰が洗い物をするか」という問題です。
しかし、妻が本当に苦しかったのは、家事の量そのものではなく、
「自分の負担を分かってもらえなかった」
「お願いしても聞いてもらえなかった」
ということかもしれません。
夫側も、「自分は仕事をしているのだから十分に家族を支えている」と感じているかもしれません。
このような夫婦では、同じ出来事でも受け止め方が違います。
出来事だけを見ると、何度話し合っても同じところで衝突します。
相手が以前から伝えていたことを思い返す
夫婦関係が悪くなってから、
「そんなに苦しんでいたとは知らなかった」
と気付く方もいます。
相手が以前から、
「話を聞いてほしい」
「もっと家庭を見てほしい」
「何度言っても変わらない」
と伝えていなかったでしょうか。
そのとき、自分がどう返していたのかも振り返ります。
「忙しいから仕方ない」
「そんなことで怒らなくてもいい」
「自分だって我慢している」
と答えていたのであれば、相手は自分の気持ちを受け止めてもらえないと感じていた可能性があります。
「自分は悪くない」だけでは夫婦の問題は見えない
夫婦問題では、自分の言い分があるのは当然です。
相手の態度に傷ついたこともあれば、自分ばかり責められていると感じることもあります。
ただ、夫婦関係が悪化した理由を知りたいのであれば、
「自分は悪くない」
だけで終わらせると、相手の側から見えていた問題が分かりません。
「相手から見た自分はどうだったのか」
「自分の言葉は相手にどう聞こえていたのか」
と考えることで、今まで気付かなかった部分が見えてくることがあります。
これは、自分だけが悪かったと認めることではありません。
二人の間で何が起きていたのかを見るための視点です。
離婚を考える側にはどのような心理がある?

夫や妻が離婚を考えるようになった理由は、一つとは限りません。
長期間の不満が積み重なっている場合もあれば、特定の出来事がきっかけになっている場合もあります。
「もう期待しない」と感じている
相手に何度も伝えてきたのに変わらない。
何度話しても同じことになる。
そのような経験が続くと、相手に期待することをやめる場合があります。
「どうせ言っても変わらない」
「もう自分でやった方が楽」
という状態です。
この段階では、激しい喧嘩よりも、相手が何も言わなくなったことに目を向ける必要があります。
「一人の方が楽」と感じる
夫婦で暮らしているのに、一緒にいることが疲れる。
家に帰ると気を遣う。
何を話しても喧嘩になる。
そのような経験が続くと、「一人で暮らした方が楽」と考えることがあります。
この場合、「自分はこんなに家族を大切にしている」と説明するだけでは、相手の疲れを軽くできないことがあります。
「自分のことを分かってもらえない」と感じる

夫婦関係では、出来事そのものより、「自分の気持ちを理解してもらえない」という感覚が積み重なることがあります。
例えば、
「仕事が大変だった」
という話をしたときに、
「俺の方が忙しい」
と返されれば、自分のつらさを受け止めてもらえなかったと感じるかもしれません。
夫婦それぞれの事情があるとしても、相手がどのように受け取ったのかを見ることで、関係が悪化した経緯が分かることがあります。
「離婚したい」と言われたら、まず何を確認する?

夫や妻から「離婚したい」と言われたとき、すぐに説得を始めるのではなく、その言葉が出るまでの経過を振り返ります。
いつ頃から夫婦関係が変わったのか
「昨日の喧嘩が原因」と考えるだけでなく、
- 会話が減った時期
- 一緒に出掛けなくなった時期
- 喧嘩が増えた時期
- 寝室が分かれた時期
- 夫婦で相談しなくなった時期
- 相手が家にいる時間が減った時期
などを振り返ります。
相手は以前から不満を伝えていたのか
離婚を切り出されて初めて相手の不満を知ったと思っていても、過去の会話を振り返ると、以前から何度か同じ話をされていたケースがあります。
「またその話か」と聞き流していなかったか。
「忙しいから仕方ない」と終わらせていなかったか。
相手の言葉を振り返ることで、離婚を考えるようになった経過が見えてくることがあります。
現在も夫婦としての接点が残っているか
現在の状態も確認します。
- 普通に会話できる
- 必要な連絡は取れる
- 一緒に食事をする
- 子どものことは相談できる
- 夫婦二人で話すことができる
- 家には帰ってくる
- 別居している
- 離婚について具体的な話が進んでいる
同じ「離婚したい」という言葉でも、現在の夫婦関係によって状況は異なります。
離婚危機で関係を悪化させやすい対応

離婚危機になると、「何とかしなければ」という気持ちから相手への働きかけが増えることがあります。
しかし、相手がすでに夫婦生活に疲れている場合、修復しようとして取った行動が負担になることもあります。
毎日のように離婚について話す
「本当に離婚するの?」
「どうしたら考え直してくれる?」
「まだ好きじゃないの?」
と繰り返し聞かれると、相手は家にいても気持ちが休まらなくなることがあります。
長文のLINEや手紙を何度も送る
謝罪や感謝を伝えること自体が問題なのではありません。
ただ、相手が距離を置きたいと感じているときに長文のメッセージを何度も送ると、
「返事をしなければならない」
「また説明しなければならない」
という負担を感じることがあります。
「離婚したくない」と言い続ける
離婚したくないという気持ちを伝えることと、相手に考え直すよう何度も迫ることは同じではありません。
「離婚したくない」と繰り返すだけでは、相手が抱えている不満や孤独感に触れられないことがあります。
相手がなぜ離婚を考えるようになったのか。
いつから夫婦生活を苦しいと感じていたのか。
そこに目を向けることで、これまでとは違う接し方を考えられます。
急に別人のように振る舞う
離婚危機になってから、突然家事をする。
急に優しくなる。
高価なプレゼントをする。
毎日「愛している」と伝える。
こうした行動が一時的なものなら、相手から「離婚を避けるためだけに変わった」と受け止められることがあります。
夫婦関係が変わるときには、これまで問題になっていた日常の行動が変わっているかを見ることも大切です。
離婚危機を感じたら、夫婦の現在の状態を理解する

「どうすれば離婚を回避できるのか」と考えると、すぐに相手への働きかけを始めたくなるものです。
しかし、離婚危機の段階では、まず現在の夫婦関係を見ます。
夫婦の会話は残っているのか。
相手は自分の話を聞いてくれるのか。
一緒に食事をすることはできるのか。
夫婦二人で過ごすことを避けているのか。
別居しているのか。
離婚について具体的な話が進んでいるのか。
同じ「離婚危機」でも、夫婦の状態によって違います。
「離婚したい」という言葉の受け止め方

夫や妻から「離婚したい」と言われたとき、すぐに否定したくなるのは自然なことです。
「そんなこと言わないで」
「絶対に離婚しない」
「今まで一緒にやってきたのだから考え直して」
と言いたくなるかもしれません。
ただ、相手の言葉を否定するだけでは、なぜそこまで考えるようになったのかが分からないままになります。
「いつから苦しかったのか」
「何が一番つらかったのか」
「これまで何を伝えようとしていたのか」
こうした部分を知ることで、夫婦関係が悪化した経緯が見えてくることがあります。
離婚危機の段階によって夫婦の状態は違う

離婚危機といっても、すべての夫婦が同じ状態ではありません。
夫婦の会話が残っている
離婚したいという言葉は出ていても、日常会話や相談ができるケースがあります。
この場合は、相手が離婚を考えるようになった経緯を聞くことから始められる場合があります。
家庭内別居になっている
同じ家に住んでいても、食事、寝室、休日の過ごし方などが完全に分かれているケースがあります。
夫婦としての接点がどの程度残っているかを見る必要があります。
別居している
別居になると、直接話す機会が減ります。
連絡が続いているのか、必要な連絡だけなのか、相手から連絡が来るのかなどによって状況は変わります。
別居から夫婦関係を戻す場合については、別ページで詳しく解説しています。
→ 別居から復縁する方法
離婚調停などの手続きに進んでいる
家庭裁判所での調停や、相手側の弁護士からの通知などが届いている場合は、夫婦間の感情だけではなく法律上の対応も関係します。
このような場合は、夫婦関係についての相談と法律上の問題を分けて考えます。
法律上の手続きについては弁護士へ相談してください。
離婚危機から夫婦関係を見直すときに考えたいこと

離婚危機になったからといって、すぐに夫婦関係が終わるとは限りません。
一方で、「そのうち元に戻る」と考えて何も変えなければ、夫婦の距離がさらに広がることもあります。
夫婦関係を見直すときは、次のような点から考えてみます。
相手が以前から嫌がっていたことは何か
相手から何度も言われていたことを思い返します。
「話を聞いてくれない」
「家事をしてくれない」
「仕事ばかり」
「自分に関心がない」
など、相手が繰り返していた言葉には、その人が感じていた不満が表れていることがあります。
自分の言葉や態度がどう受け取られていたか
自分では冗談のつもりだった。
家族を思って言った。
悪気はなかった。
そうした事情があっても、相手が傷ついていた可能性はあります。
「自分はどういうつもりだったか」だけでなく、「相手にはどう聞こえていたか」という視点から振り返ります。
今も残っている夫婦の接点は何か
子どものこと。
仕事のこと。
家計のこと。
家事のこと。
共通の友人。
長年暮らした家。
夫婦によって残っている接点は異なります。
夫婦関係が悪化していても、何らかの接点が残っている場合があります。
離婚危機についての相談

「夫から離婚したいと言われたけれど、夫婦関係をどう見ればいいのか分からない」
「妻が家庭でほとんど話さなくなった」
「夫婦喧嘩が減ったのに、妻が以前より冷たくなった」
「別居を提案されて、どう接すればいいのか迷っている」
このような場合、これまでの夫婦関係や現在の会話の状態によって、考えることは変わります。
復縁専科では、夫婦がどのような経緯で現在の状態になったのか、離婚を切り出した側がどのような言葉や態度を示しているのかを伺い、心理面から夫婦関係を分析しています。
「何をすればいいか」だけを考えるのではなく、なぜ今の夫婦関係になったのかを知った上で、これからの接し方を考えるための相談です。
今の夫婦関係を一人で判断しにくいとき

離婚危機の最中は、不安が強くなります。
相手の一言で「もう終わりだ」と感じる日もあれば、反対に「きっと大丈夫」と思って問題を先送りしてしまうこともあります。
これまでの夫婦関係、最近の会話、相手の言葉や態度、別居の有無などを振り返ることで、現在の状態が見えやすくなります。
復縁専科では、有資格者の心理カウンセラーが夫婦問題の相談に対応しています。
心理カウンセラーが対応
ご相談への対応、心理分析は有資格者の心理カウンセラーが担当をいたしておりますのでご安心下さい。
まとめ|離婚危機までの変化を見る

夫や妻から「離婚したい」と言われると、その言葉が出た出来事だけを考えてしまいます。
しかし、離婚危機は、その日に突然始まったとは限りません。
会話が減る。
一緒に過ごさなくなる。
相談しなくなる。
相手に期待しなくなる。
将来の話をしなくなる。
こうした変化が長く続いた後で、離婚という言葉が出てくることがあります。
夫婦関係を見直すときは、最後の喧嘩だけではなく、そこに至るまでに何が起きていたのかを振り返ってみてください。
相手がいつから不満を感じていたのか。
どのような言葉を以前から伝えていたのか。
自分の言葉や態度が相手にはどう受け取られていたのか。
そして現在も、夫婦としてどのような接点が残っているのか。
こうした点を見ることで、現在の夫婦関係を考えやすくなります。
離婚したくない場合の具体的な対応については、以下のページで詳しく解説しています。
離婚危機についてよくある質問

離婚危機について相談を受ける中で、特に多い質問をまとめました。
- 離婚という言葉が出ていなければ大丈夫ですか?
- 必ずしもそうとは限りません。
実際には、離婚を口にする前から心理的距離が広がっているケースもあります。
会話量や態度の変化に注意が必要です。
- 会話がない夫婦はもう修復できませんか?
- 会話量だけでは判断できません。
最低限の連絡が取れている場合、関係改善の余地が残っていることもあります。
- 別居を提案されたら離婚確定ですか?
- 別居が離婚へ進むケースもあります。
ただし、
・冷静になりたい
・距離を置きたい
・一度整理したい
という理由で提案される場合もあります。
- 離婚危機はどの夫婦にも起こりますか?
- 程度の差はありますが、多くの夫婦が何らかの危機を経験しています。
長い結婚生活では、価値観や生活環境の変化によるすれ違いは珍しくありません。

記事監修・高橋純代(心理カウンセラー)
臨床心理士・心理カウンセラー。
金城大学大学院 人間科学研究科 心理学専攻修了。
夫婦関係修復サポートを専門とし、2003年より夫婦問題相談に従事。これまでに5,000件以上の相談実績を持つ。
離婚危機における心理段階分析、感情的な対立を悪化させないコミュニケーション整理、関係修復に向けた行動設計を中心にサポートを行っている。
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