妻の浮気が分かったとき、「もう離婚するしかない」と考える夫もいれば、「できれば夫婦関係を続けたい」と考える夫もいます。
浮気をされたにもかかわらず妻を許そうとする背景には、愛情だけではなく、長年の結婚生活、子どもの存在、家庭を失いたくない気持ち、妻への未練、離婚後の生活への不安など、さまざまな心理があります。
一方で、「離婚しない」と決めたからといって、妻の浮気をすぐに許せるわけではありません。
本当は傷ついているのに家庭を守るために我慢している夫もいれば、妻への気持ちが残っているため、もう一度夫婦としてやり直したいと考える夫もいます。
この記事では、妻の浮気を許す夫の心理や、許した後も苦しさが残る理由、浮気を許すか迷ったときに考えたいことについて、心理面から詳しく解説します。
妻の浮気を許す夫はどれくらいいるのか

妻の浮気が発覚したからといって、すべての夫が離婚を選ぶわけではありません。
ただし、「妻の浮気を許した夫が何%いるのか」という割合を正確に示した公的な統計は確認されていません。
そのため、「妻の浮気を許す夫は○%」と一つの数字で判断することはできません。
実際の夫婦問題の相談では、浮気が分かった直後には、
- 「もう妻を許せない」
- 「離婚するしかない」
- 「二度と信用できない」
と考えていた夫が、時間の経過とともに、
- 「本当は妻と離婚したくない」
- 「できれば家族を元に戻したい」
- 「一度の過ちならやり直したい」
- 「まだ妻のことが好きだ」
と考えるようになることがあります。
反対に、離婚しないことを選んでも、妻の浮気を心から許せているとは限りません。
「離婚はしたくない。でも浮気は許せない」
という気持ちを抱えながら夫婦生活を続けるケースもあります。
つまり、離婚しないことと、浮気を許すことは同じではありません。
妻を許せない気持ちを持ちながら、それでも夫婦としての生活を続けたいと考える夫もいます。
妻の浮気を許す夫にはどのような心理があるのか

妻の浮気を知った後に「許す」という選択をする夫の心理は、一つではありません。
同じように「離婚しない」という結論を出していても、その理由は夫婦によって大きく異なります。
妻への愛情が残っている
妻に裏切られたことで強く傷ついていても、長年一緒に生活してきた妻への愛情まで一瞬で消えるとは限りません。
「浮気をした妻は許せない」
という気持ちと、
「それでも妻と一緒にいたい」
という気持ちが同時に存在することがあります。
この二つの感情が矛盾しているように感じても、不自然ではありません。
むしろ、妻への愛情が残っているからこそ、裏切られたことへの苦しさが強くなる場合もあります。
家庭を失いたくない
妻との関係だけではなく、家庭そのものを失いたくないという心理もあります。
長年暮らしてきた家、子どもとの生活、家族としての時間など、結婚生活には夫婦二人だけではないさまざまなつながりがあります。
そのため、
「妻の浮気は許せない」
と思いながらも、
「それでも家庭を壊したくない」
と考える夫がいます。
子どもの生活を守りたい
子どもがいる家庭では、浮気の問題だけでなく、離婚後の子どもの生活について考えることになります。
親権、居住環境、学校生活、面会、経済面など、離婚によって変化することは少なくありません。
そのため、
「自分が妻を許せるか」
だけではなく、
「子どものために家庭を維持したい」
という気持ちから離婚を踏みとどまる夫もいます。
ただし、子どものためという理由だけで無理に感情を押し込めればよいという意味ではありません。
長年の結婚生活を終わらせたくない
結婚生活が長いほど、「浮気があったからすべてを終わらせる」と簡単には考えられないことがあります。
夫婦として過ごした年月、家族で経験した出来事、築いてきた生活などがあるためです。
妻の浮気によって強いショックを受けても、
「これまでの結婚生活をすべて捨ててしまっていいのだろうか」
と考えることがあります。
妻を失うことが怖い
浮気が発覚して初めて、妻を失う可能性を現実的に感じる夫もいます。
それまで当たり前だと思っていた妻との生活が、離婚によってなくなるかもしれない。
その現実を考えたとき、
「浮気は許せない。でも妻とは別れたくない」
という気持ちが生まれることがあります。
これは単純な依存ではなく、長く生活をともにしてきた相手を失うことへの喪失感とも関係しています。
「許す」と「離婚しない」は同じではない

妻の浮気を許すかどうかを考えるとき、ここを混同しないことが大切です。
例えば、
「妻を許すことはできない。でも離婚したいわけではない」
という夫もいます。
また、
「今はまだ許せない。でも時間をかければ夫婦としてやり直せるかもしれない」
という場合もあります。
逆に、
「もう許した」と口では言っていても、妻の帰宅時間やスマートフォンが気になり続けることもあります。
このように、夫の気持ちは「許す」「許さない」の二つだけではありません。
実際には、
怒り → 悲しみ → 疑い → 喪失感 → 迷い → 夫婦を続けたい気持ち
というように、さまざまな感情が入り混じりながら変化することがあります。
そのため、浮気発覚直後に出した結論だけで、自分の本当の気持ちを決めつける必要はありません。
妻の浮気発覚直後は「許すかどうか」を決めにくい

妻の浮気を知った直後は、夫自身も大きな衝撃を受けています。
「どうしてこんなことをしたのか」
「いつから浮気していたのか」
「自分より浮気相手を選ぶのか」
「これまでの結婚生活は何だったのか」
など、さまざまな疑問が一度に浮かびます。
この時期に、
「妻を許せるか」
「離婚するか」
という最終的な答えを急いで出そうとすると、後から気持ちが変わることがあります。
最初は怒りから「絶対に離婚する」と思っていた夫が、数週間後には「やっぱり妻と別れたくない」と考えることもあります。
反対に、発覚直後には「家庭を守りたい」と考えていた夫が、時間を置くことで「このままでは自分が苦しみ続ける」と感じることもあります。
浮気発覚後に気持ちが変化すること自体は、決しておかしいことではありません。
妻の浮気を許せない夫が抱えやすい苦しさ
妻の浮気を許せないことに悩み、「自分の心が狭いのではないか」と考えてしまう夫もいます。
しかし、信頼していた妻から裏切られれば、すぐに以前と同じ気持ちに戻れないのは自然なことです。
例えば、
「妻が残業すると不安になる」
「スマートフォンを触っているだけで気になる」
「以前の浮気を何度も思い出してしまう」
「妻が外出すると浮気相手のことを考えてしまう」
という状態になることがあります。
これは、妻を嫌いになったからとは限りません。
むしろ、まだ妻への気持ちが残っているからこそ、裏切られたことによる苦しさが続いている場合もあります。
「もう離婚しないと決めたのだから忘れなければいけない」
と自分に言い聞かせても、感情はすぐには変わりません。
許すことを急ぐよりも、まず自分がどのようなことで傷ついているのかを理解することが大切です。
妻の浮気を許した後も疑ってしまうのはなぜか
妻との生活を続けることを決めても、一度失われた信頼がすぐに元へ戻るわけではありません。
例えば妻が、
「今日は仕事で遅くなる」
と言っただけで、
「本当に仕事なのだろうか」
と不安になることがあります。
過去に浮気があった以上、以前なら気にならなかった行動まで気になってしまうのは珍しいことではありません。
しかし、この状態が長く続くと、夫自身も疲れてしまいます。
妻の行動を確認することで一時的に安心できても、また別の不安が生まれるからです。
そのため、妻を許すことを考えるときには、「どうすれば妻の行動をすべて確認できるか」ではなく、どうすれば再び安心して妻と生活できるようになるのかを考える必要があります。
なお、浮気発覚後の夫婦関係の再構築については、別記事の「妻の浮気発覚後に夫婦関係を再構築したいなら?」で詳しく解説しています。
妻の浮気を許す夫と許せない夫の違い

妻の浮気を許せるかどうかは、夫の性格だけで決まるものではありません。
夫婦関係や浮気の経緯、妻の現在の態度、結婚生活の長さなどによっても判断は変わります。
例えば、次のような違いがあります。
妻が反省していると感じられるか
妻が浮気について真剣に反省し、夫の苦しさに向き合おうとしている場合、夫も少しずつ気持ちを変えられることがあります。
一方で、
「もう終わったことでしょ」
「いつまで言っているの」
という態度が続けば、夫の傷はなかなか癒えません。
浮気相手との関係が終わっているか
妻が浮気相手との関係を終わらせているのかどうかも、夫の心理に大きく影響します。
浮気が終わったことを確信できない状態では、夫は安心して妻を信じることが難しくなります。
妻と今後も生活したいと思えるか
「浮気は許せないけれど、妻と別れたいわけではない」
という気持ちがあるなら、夫婦関係を続けたい意思が残っている可能性があります。
一方で、
「妻と一緒に生活すること自体が苦痛」
と感じる場合には、無理に許そうとする必要はありません。
妻の浮気を許すべきか迷ったときに考えたいこと
「妻を許すべきでしょうか」と悩まれている夫に対して、外から一律に「許した方がいい」「離婚した方がいい」と決めることはできません。
まず考えていただきたいのは、自分は本当はどうしたいのかということです。
例えば、
- 妻への愛情はまだ残っているか
- 妻と今後も一緒に暮らしたいと思うか
- 浮気がなければ夫婦生活を続けたいと思っていたか
- 子どものためだけに離婚を避けようとしていないか
- 妻が反省していると感じられるか
- 浮気相手との関係が終わっているか
- もう一度妻を信頼できるようになりたいと思えるか
こうした点を一つずつ考えてみることで、自分の本当の気持ちが見えやすくなります。
特に、「離婚したくない」という気持ちと、「妻を許したい」という気持ちは分けて考えることをおすすめします。
離婚したくないからといって、すぐに妻を許す必要はありません。
今は許せなくても、「できればこの先も夫婦でいたい」と思うのであれば、その気持ちを無理に否定する必要もありません。
妻の浮気を許すために忘れなければならないわけではない

「妻を許す」と聞くと、浮気された事実を忘れることだと思われるかもしれません。
しかし、実際にはそうではありません。
妻の浮気によって受けた傷を完全に忘れることは難しくても、その出来事を抱えながら夫婦としてこれからの生活を考えていくことはできます。
また、許すという気持ちは、ある日突然決まるものとは限りません。
「今日はまだ許せない」
「少しずつ気持ちが落ち着いてきた」
「以前ほど怒りを感じなくなった」
というように、時間の経過とともに変わることがあります。
だからこそ、浮気発覚直後に「一生許せない」と決めつけたり、反対に「もう許さなければ」と無理をしたりする必要はありません。
妻の浮気を許した夫が後悔するケース
妻の浮気を許して夫婦生活を続けたものの、後になって後悔するケースもあります。
例えば、
「本当は許せていなかったのに我慢していた」
「妻に何も言えず、自分だけが苦しんでいた」
「家庭を守ることばかり考えて、自分の気持ちを無視していた」
という場合です。
特に、「子どものため」「世間体のため」「離婚するのが面倒だから」という理由だけで夫婦生活を続けていると、時間が経ってから不満が大きくなることがあります。
一方で、
「妻への愛情が残っている」
「本当はもう一度夫婦としてやり直したい」
「妻も夫婦関係を続けたいと思っている」
という場合には、浮気をきっかけに夫婦関係を見直すこともできます。
重要なのは、「許すことができるか」だけではありません。
この先、妻とどのような夫婦関係を築きたいと思っているのかを考えることです。
妻が浮気を繰り返した場合は「許す」だけでは解決しない

一度の浮気と、複数回にわたって浮気を繰り返している場合では、夫が感じる不信感も大きく異なります。
一度の過ちで深く反省し、その後の行動を変えようとしている妻であれば、時間をかけて夫婦関係を見直せる可能性があります。
しかし、浮気を繰り返している場合や、浮気相手との関係を終わらせようとしない場合には、夫だけが「許す努力」を続けても問題は解決しません。
また、
「夫婦関係が悪かったから仕方なかった」
などと浮気の責任をすべて夫婦関係に求める状態が続けば、夫は再び裏切られるのではないかという不安を抱えやすくなります。
妻を許すことと、何でも受け入れることは別です。
夫婦関係を続けることを考えるのであれば、妻自身にも浮気後の行動を変え、夫の信頼を取り戻そうとする姿勢が求められます。
妻の浮気を許せないけれど離婚したくない場合

「妻の浮気はどうしても許せない。でも離婚もしたくない」
このような気持ちは、決して矛盾していません。
妻に裏切られた怒りと、妻を失いたくない気持ちは、同時に存在することがあります。
むしろ、妻への愛情が残っているからこそ、
「なぜ浮気をしたのか」
「自分ではなく浮気相手を選んだのか」
と強く傷つくことがあります。
この場合、「許すか、離婚するか」の二択ですぐに結論を出すのではなく、現在の夫婦関係と妻の気持ちを確認することが大切です。
妻にも夫婦関係を続けたい気持ちがあるのか。
浮気相手との関係を終わらせているのか。
夫の苦しさを理解しようとしているのか。
こうした点によって、今後の可能性は変わってきます。
妻の浮気を許すか迷っている方へ

妻の浮気が発覚した後は、怒り、悲しみ、悔しさ、寂しさ、愛情、離婚への不安など、さまざまな気持ちが入り混じります。
そのため、「自分は妻を許したいのか、それとも離婚したいのか」と考えても、すぐには答えが出ないことがあります。
復縁専科では、妻の浮気が発覚した夫婦について、これまでの夫婦関係や浮気に至った経緯、妻の現在の気持ち、夫婦関係の状態などを確認したうえで、今後の向き合い方を心理面から分析しています。
「妻を許したいけれど、まだ気持ちが追いつかない」
「浮気は許せないが、離婚もしたくない」
「妻が本当に反省しているのか分からない」
「もう一度夫婦としてやり直せる可能性を知りたい」
このような場合もご相談いただけます。
メールでの相談は無料
まずは現在の状況をメール相談フォームからお聞かせください。
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初回の分析提示までは無料です。
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ひとりで「許すべきか、離婚するべきか」を決められない場合は、現在の夫婦関係を客観的に見直すための材料としてご利用ください。
よくある質問

- 妻の浮気を許す夫は本当に多いのですか?
- 妻の浮気を許した夫の割合を正確に示す公的な統計は確認されていません。
ただし、浮気が発覚しても離婚せず、夫婦関係を続ける選択をする夫婦はいます。
「許した」というより、「妻への気持ちが残っている」「家庭を維持したい」などの理由から夫婦生活を続けるケースもあります。
- 妻の浮気を許したら、以前のような夫婦に戻れますか?
- 浮気発覚前とまったく同じ関係に戻るとは限りません。
浮気によって一度失われた信頼を取り戻すには時間がかかります。
一方で、夫婦がこれまでの関係を見直し、新たな信頼関係を築いていくことは可能です。
- 妻を許したのに、まだ浮気を疑ってしまいます
- 珍しいことではありません。
一度裏切られた経験があると、妻の帰宅時間や外出、スマートフォンなど、それまで気にならなかったことまで不安になることがあります。
「離婚しないと決めたから、すぐに疑わなくなるべき」と考える必要はありません。
- 妻が浮気を繰り返しています。それでも許すべきですか?
- 一度の浮気と繰り返される浮気では状況が異なります。
妻が浮気を反省しているのか、浮気相手との関係を終わらせているのか、夫婦関係を続ける意思があるのかなどを確認することが大切です。
夫だけが我慢して「許す」状態を続けることが、夫婦関係の改善につながるとは限りません。
- 妻の浮気は許せないけれど、離婚したくありません
- そのような気持ちは矛盾していません。
「浮気は許せない」という怒りと、「妻と別れたくない」という愛情が同時に存在することがあります。
まずは無理に許そうとせず、ご自身がこの先どうしたいのか、妻が現在どのような気持ちでいるのかを考えてみてください。
- 妻の浮気後、夫婦関係を再構築するにはどうすればいいですか?
- 浮気発覚後の夫婦関係の再構築では、夫婦双方の気持ちや行動を確認しながら、失われた信頼を少しずつ取り戻していくことになります。

臨床心理士・心理カウンセラー
高橋純代
金城大学大学院 人間科学研究科 心理学専攻 修了。
臨床心理士資格を有し、夫婦関係修復相談を専門とする心理カウンセラーとして活動。
2003年より夫婦問題の相談に従事し、これまでに5,000件以上のカウンセリング実績を持つ。
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