新婚生活は、到底裏切りなどとは無縁だと思われがちな幸せな時期です。しかし、実際には結婚直後でも浮気や不倫の問題が発覚し、夫婦関係が大きく揺らぐケースがあります。
新婚期における不倫の主な原因や、もし不倫が発覚した際の対処法、さらには離婚を避けるための具体的な取り組みを詳しく解説します。夫婦が再び信頼し合い、幸せな結婚生活を取り戻すためのヒントを探っていきましょう。
新婚なのに不倫をする理由とは?

結婚後の生活に対する期待と現実のギャップ
新婚生活は夢と希望に包まれた時期ですが、その反面、実際に生活を始めてみると理想像とかけ離れた現実を突きつけられることもあります。例えば、次のような状況です。
- 家事や生活リズムの違いから大きなストレスを感じる
- 経済状況が思ったほど安定せず、将来への不安が増す
- お互いへの遠慮や気遣いがかえってコミュニケーションを阻む
こうした期待と現実のギャップに苦しむと、「他にもっと楽しい関係があるのでは」と感じることがあります。その結果、他の異性との関係を求めてしまうリスクが高まるのです。
結婚したことで感じる自由の喪失
結婚すると、独身時代の自由さを失ったと感じる人は少なくありません。特に、新婚であればあるほど、「もう自分の好きなようにはできない」「家族のために行動すべき」という意識が強く働きます。すると、その反動で以下のような心理が芽生える場合があります。
- 独身時代の友人付き合いや趣味を制限されたくないと感じる
- パートナーの世話や義務を重荷に感じる
- 自由な時間が乏しくなり、ストレスを発散する場を外に求める
これらの思いが募り、いわゆる「逃避先」として外部の相手との関係を深めてしまうことがあります。
相手への魅力の減少と新たな刺激の追求
結婚前の交際期間が長いか短いかにかかわらず、いざ共同生活が始まると相手への新鮮味や魅力を感じにくくなるケースがあります。さらに、以下のような状況があると、新しい刺激を求めて不倫につながりやすくなります。
- 日常会話やスキンシップが減少し、夫婦間の距離を感じる
- 仕事や家事に追われ、互いを思いやる余裕がなくなる
- 以前は感じなかった細かい不満に敏感になり、ストレスを抱える
「もっと刺激やときめきを味わいたい」という欲求が大きくなると、不倫相手に心理的な安らぎや興奮を求めてしまうのです。
新婚で不倫が発覚した場合の対処法
新婚の時期に浮気が発覚した対処法として3つの話し合いの論点による引き留められる言い方があります。
①言い分で理解できない言い分について理由を尋ねる。
②だと思う、思った、で決め付けて発言しない。
③これから先、何を約束できるかを伝える。

冷静に事実を確認する
不倫を疑ったときや、実際に不倫が発覚した場合でも、最初に感情的になってしまうと問題解決が遠のくことがあります。とにかく落ち着いて以下のポイントを確認し、自分が置かれている状況を見極めることが大切です。
- どのくらいの期間・頻度で会っていたのか
- 相手とはどのような関係にあるのか(仕事関係、友人関係など)
- 不倫開始の背景に夫婦間の問題があるかどうか
事実を掴むためにも、責める姿勢ではなく「なぜこうなったのか」を聞き出すスタンスを取ることで、早期の関係修復につなげやすくなります。
関係修復のための話し合い
事実を確認した上で、不倫をした側・された側の双方が向き合い、誠実に話し合うことが必要です。この話し合いでは、以下の点を意識しながら進めると効果的です。
- 相手の言い分に耳を傾け、事情をじっくり聞く
- 自分の感情や疑問を率直に伝え、押しつけで終わらせない
- 今後の夫婦関係をどうしていきたいのか、具体的に言葉にする
特に新婚の場合は「これから」という時間が長いので、不倫をした理由とともに、夫婦として再スタートを切れるか話し合うことが極めて重要になります。
不倫が原因の別居や離婚を避けるためにやるべきこと
不倫で衝撃を受けると、別居や離婚を一気に考えがちです。しかし、新婚の場合には次のような対処を先に検討することをおすすめします。
- 感情を整理する場として、専門家やカウンセラー、弁護士への相談を検討する
- 一時的に距離を置いて冷静になる時間を作り、その後改めて話し合う
- 実家や知人への相談は慎重に考え、夫婦の問題を外部に広めすぎないように配慮する
離婚を避けたいと思うなら、まずは互いの気持ちを理解する話し合いを重ね、続いて問題解決に向けた行動を具体化することが欠かせません。
新婚で不倫をした場合の慰謝料請求の注意点

証拠の重要性とその収集方法
不倫をされた側が慰謝料を請求する場合、感情的な面も踏まえつつ、法的に認められる証拠の有無が重要です。証拠が整っていなければ、後で請求交渉が難航する可能性があります。証拠として考えられるのは以下のようなものです。
- 不倫相手とのメールやSNS、チャットのやり取り
- 探偵による調査報告書や写真
- ラブホテル利用のレシートや領収書など
新婚の場合、「結婚前からの淡い関係がそのまま続いていた」というケースもあります。結婚前の証拠が絡むと複雑化しやすいため、慎重に情報を集めることが大切です。
弁護士さんへの相談の重要性
不倫問題は感情面だけではなく、法律面のリスクやトラブルもはらんでいます。たとえ離婚を避けたいと考えていても、下記のような情報収集をしておくことは大切です。
- 離婚や慰謝料請求に関する法律上の手続き
- 夫婦財産の整理(財産分与など)の基本知識
- 今後も不倫が続く場合の対応とリスク
弁護士に相談することで、法的トラブルを最小限に抑え、必要な場合に冷静な判断ができる準備が整います。
慰謝料請求したいなら弁護士さんに相談する方が良い理由(法律的な注意点)
不倫に関するトラブルは、法律的に整理すべきポイントが多数あります。不倫時期が結婚前か後か、継続期間はどれほどかなどによって、請求の可否や金額が変わることもあるためです。弁護士に相談すると、以下のメリットがあります。
- 専門知識を活かした的確なアドバイスを受けられる
- 話し合いの場で冷静に交渉を進められるようサポートしてもらえる
- 感情に左右されすぎず、法的に有利な方向へ手続きを進めやすい
特に焦りやすい新婚時期には、プロに力を借りることで精神的な負担も軽減されるでしょう。
新婚不倫の慰謝料相場とは?
結婚前からの不倫の場合の慰謝料
結婚前から不倫関係が続いていた場合、「婚姻関係の成立以前」の行為に対しては原則として慰謝料の請求が難しいケースがあります。ただし、「結婚を前提にしていた時期に裏切りがあった」というように、婚約や準備が具体的に進んでいた場合は、一定の慰謝料を請求できることもあります。
- 結婚式など具体的なプランを進めていた証拠
- 婚姻届提出日の直前の不貞行為の有無
これらを踏まえつつ、請求できる可能性のある範囲を弁護士と確認しておくことが大切です。
結婚後の不倫の場合の慰謝料
結婚の成立後に不倫があった場合、配偶者としての信頼を破壊する行為と見なされるため、慰謝料請求の根拠となります。金額相場は一般的に数十万円から数百万円と幅があります。主な考慮要素は以下の通りです。
- 不倫の継続期間と頻度
- 子供の有無や夫婦の経済状況
- 不倫発覚後の態度(謝罪の有無など)
新婚時期は夫婦の歴史が浅い分、損害額の算定にも影響が出やすいので、専門家の見解を仰ぐことが無難でしょう。
不倫をやめさせた後の向き合い方

夫婦の話し合いの重要性
不倫をやめさせることができても、そこがゴールではありません。引き続き、夫婦として前を向いて暮らすためには、定期的な話し合いが不可欠です。話し合いの際には、以下の点を心掛けると良いでしょう。
- お互いの質問や不安に対して、丁寧に答える
- 隠し事を作らず、些細なことでも報告し合う
- 過去を責めるより、今後の改善策にフォーカスする
新婚はこれからの人生設計が中心となる時期。定期的な話し合いによって、夫婦の未来像を共有しつつ結束を高めていくことが大切です。
お互いの価値観を理解する
「どうして妻が浮気を?」「なぜパートナーが不倫を?」という疑問を解消するには、相手の価値観や考え方を知ることが必要です。以下のようなポイントを改めて共有することが、再発防止につながります。
- 配偶者が求める安心感や自由の度合い
- 仕事や生活リズムにまつわるストレスや悩み
- 夫婦の人間関係において絶対に譲れない部分
お互いの価値観を理解し合う過程で、「難しいけれども相手の思いを尊重したい」という気持ちが高まり、再び信頼が築かれやすくなるのです。
結婚生活の楽しみ方を見つける
不倫という大きな山を乗り越えた夫婦こそ、次のステップでは「結婚生活の充実」を意識しましょう。例えば、休日の過ごし方や共通の趣味を作るなどの工夫が考えられます。
- 二人で行きたいスポットやレジャーをリストアップし、計画を立てる
- 家庭内での新しいルールや役割分担を行う(料理や家計管理など)
- 共通の趣味や目標を見つけ、達成感を共有する
こうした前向きな行動は、夫婦が本来持っていた「一緒に生きる喜び」を思い出すきっかけとなります。
不倫が発覚した後の心のケア

自分の感情を整理する
不倫発覚後は、驚き・悲しみ・怒り・困惑など、多様な感情が押し寄せます。こうした感情を無理に抑え込むと、後々になるほど精神的な負担が増す可能性があります。以下のような方法で、自分の心を整えましょう。
- 信頼できる友人やカウンセラーに話を聞いてもらう
- 日記やメモをつけて、感情を整理する
- 瞑想や軽い運動などリラクゼーションを取り入れる
まずは自分の心を立て直すことで、具体的な問題解決へ向かう力を得られます。
新婚不倫に関するよくある質問

慰謝料の相場はどのくらいか?
不倫が発覚したときに最初に浮かぶ疑問の一つが慰謝料に関することです。冒頭でも触れましたが、慰謝料の相場は下記の要素に左右されます。
- 不倫の期間や回数
- 子供の有無、経済状況
- 不倫発覚後の謝罪や反省の度合い
新婚で婚姻期間が短い場合でも、不倫行為が続いていた期間の長さや状況次第では、高額の慰謝料が発生する可能性もあるため、専門家と相談しながら進めましょう。
まとめ

新婚不倫のリスクとその対策
新婚期は本来、夫婦が最も幸せを感じやすい時期です。一方で、生活環境の激変や新たな役割分担などがストレスとなり、不倫に走りやすい一面も併せ持ちます。リスクを下げるためには、下記のようなことを意識してはいかがでしょうか。
- 小さな不安や不満はその都度、言葉にして解消する
- 過度な期待を抱きすぎず、現実の問題に一緒に向き合う
- 相手を疑う前に、自分の言動を振り返ってみる
こうした対策を講じることで、不倫への入り口に立つ前に夫婦問題を解決できる可能性が高まります。
幸せな結婚生活を送るために
不倫問題は夫婦間の信頼を根底から揺るがしますが、新婚期であればこそ、やり直しのチャンスが十分に残されています。大切なのは以下のポイントです。
- 互いの価値観を理解し、尊重し合う
- 日常的に話し合いの場を設け、小さな不満を蓄積させない
- 万が一問題が起きたときは、早めに冷静な対処を心掛ける
結婚はゴールではなく、長い人生をともに歩むスタート地点です。不倫という困難を乗り越えることで、夫婦の絆がより深まる場合も少なくありません。自分たちだけでは解決が難しいと感じたら、専門家や信頼できる第三者の力を上手に借りながら、一歩ずつ前に進んでみてください。
新婚不倫問題はショックが大きいものの、その先に夫婦関係を再構築できる可能性は十分残されています。冷静に話し合いと行動を重ね、幸せな結婚生活を守り続けるための道を切り開いていただければ幸いです。
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