夫婦の修復事例

依頼者
CE子さん(27歳)
お相手
夫Sさん(28 歳)
子供
なし
結婚生活
3カ月 
相談内容
家庭内別居の修復
復縁難易度
難易度E(話し合いが難しい状態)
修復期間
1年7ヶ月

家の中で完全無視する夫との修復事例

無視する夫の気持ちを理解して離婚を避けた事例

CE子さんは夫のSさんと熱烈な恋愛を経てご相談の2か月前のにSさんと挙式入籍をされた。Sさんのご両親の応援で分譲のマンションを購入されて一緒に暮らし始めたそうである。

修復に向けた相談をいただく

当方にメールで相談。ご相談の数週間前、些細の口論をされてから寝室を別にされたそうである。そのまま家庭内別居になってしまったそうだ。

夫のSさんが深夜になっても仕事から帰宅せず、異変が起きてしまわれ、その 後、明け方まで 戻らない日が続き、不安な状態であったが、とうとうご相談の3日前から帰宅されなくなり、メールで一方的に賃貸を借りたのでもう帰りません、すぐに離婚し たいことを告げられ別居状態に陥られる。謝りたい、という理由で話し合いをしようとしても電話に出てもらえず、メール、LINEに応答がなく、無視の状態に陥られる。

心理分析で難易度を提示

詳しく事情をお聞きする。14項目の設問と人格分析と心の温度差に関 連する40項目のチェックシートによる判定を 実施し、ご主人の異変、離婚要求のメール文面、別居までの短期間での行動などから逃避行動での準備は実家の協力も想定できる強引な別居と断定をする。

CE 子 さんは夫の浮気を疑っていたが、どうやら深刻な浮気と関係のない怯えがあり実家の義父母も離婚問題のことを知っていることが理由の強引な別居の可能性があ るとの分析を提示する。義父母にCE子さんから今の段階では 連絡はしないよう指示をする。

ご面談にて浮気ではない急な別居の理由はご主人の短気さや軟弱な性格 も関連はしているが CE子さんの愛情や接する態度に問題が大きいことを推測し提示する。

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修復に向けた行動を開始

引き留め伝達のための課題を提示し考えていただく。

課題回答を分析し、初期の設問解答に相当な抜けがあることを指摘し、 きちんと質問に答えていただく。特に口論のことについて前後の会話経緯を詳しくお聞きする。結果、CE子さんのご主人に対してのセックスレス問題の提議か ら深夜から早朝までの度重なる話し合い、批難などがあったことを伏せたと事実を教えていただけ、その問題が心の温度差の原因ではないかという推測に至る。 新婚旅行先、その後、新居での同居をされて2週間程度はCE子さんが安心できる頻度で円満なセックスがあったそうであるが、翌朝が辛い、疲れているなどの 理由で平日はご主人が断ってしまわれることが重なり、自分が飽きられたのではないか、もう好きという大事にする気持ちがないのではないかという不安が大き くなられ、断られる度に泣いたり、セックスを拒む理由を明け方近い時間帯まで問い詰めたり、強引にスキンシップを求められてしまったそうである。そのため 激しい批難や疑う問い詰めを何度もされていてご主人が帰宅されなくなられ別居に至られたという正直な経緯を把握することができた。

謝罪面会のための通話マニュアルを作成し暗記していただく。その後、 当方で作成したメール文章をご主人に送信していただき、会って今後のことを話し合いたいという伝達をしていただく。ご主人は親を交えて両家で離婚清算の話 を決着しようと言われるが、マニュアルに従い、二人だけで話せる気持ちになられたら会って話したいです、しばらく反省もしたいので待って欲しい、しばらく は今のマンションで帰宅を待ちたいという伝達をしていただくが、ご主人からはマンションは親が委託で賃貸会社に預けたいので月内で退居し実家などに引っ越 して欲しい、離婚以外の答えはないです。という突き放す返答に至り面会は拒まれてしまう。

ご主人の言い分を心理分析する。同居以降、CE子さんが愛情をセック スで実感し安心していたという心の問題について、詳しく事情をお聞きする。どうやらCE子さんがご主人のSさんと知り合う前にお付き合いをされていた男性 が急にセックスレス状態になられ、そこから約束を破られたりメールや電話を無視されるようになり、縋ってしまわれた時に性格の不一致や冷めたと突き放され 別れてしまわれたそうである。しかし共通知人などからその男性がその後すぐに違う女性とお付き合いを始められていて結婚が決まったという噂を聞いたこと、 CE子さん自身、幼少期に親や先生から優等生だったために叱られたり褒められるなどの関心を示してもらえず、大学生の頃に男性とお付き合いをされるように なり誰かから自分を必要と認めて貰える安心感を得てしまわれ、以降、自分が存在して必要とされたいというセックス依存に類似した価値観で男性と交際をされ ていたそうである。その恋愛の流れでご主人のSさんとお付き合いをされ、そのまま成婚に至られたためSさんがセックスを拒んだり頻度が減ったことで愛情や 関心が薄れたと不安になられ浮気や愛情のことを過敏に心配されてしまったと断定のできる経緯をお聞きすることになる。

謝罪と理由説明のマニュアルを作成する。離婚調停を視野にLINEや 手紙では伝えず会って目を見て話す指示をする。ご主人に会いたいということをLINEで連絡をするが応答は得られない。翌日、義母から激しい電話がありマ ンションから月内に引っ越して欲しいと言われてしまう。言い分をお聞きし、彼と会って話せたら応じますと答えていただき、彼と相談をして後日、義母が日程 を知らせてくれるという話になる。それから数日で義母から連絡があり彼との面会が実現する。離婚したくない理由説明とセックスレス批難の理由説明と謝罪を 伝えていただき、月内で引っ越す約束を伝えていただく。ご主人からはセックスレス批難のことよりも愛情を信じてもらえなかった、疑われて気持ちが沈んで傷 付いたことなど不満を言われてしまう。性格が合わない、このまま別居をしていたら違う男性を好きになるんだろうのような不信や軽視落胆の言葉を向けられて しまう。

転居していただき、転居の連絡を入れるが応答は得られない。

2か月の冷却期間を指示する。

2か月の期間で信頼する、夫婦の愛情はセック スだけでなく価値観の共有や同 じ目標や夢を持つこと、気持ちの面で支え合うことなど心と心での夫婦の結び付きについての課題作文に取り組んでいただく。ご主人に対して、責めたことを謝 りたいことや自覚されて いる非についてCE子さんの 自覚をお聞きする。

課題の過程で新居では日常的に些細な気持ちの声での伝達や会話の少な さなどをご主人に不満と思わせていたとが判明する。口論の理由が浮気詮索や外出先の詮索など執着と浮気を疑う言動であったこと、飽きられているのではない かと倦怠についての不安、 愛情のことを責立てられ過ぎたり、愛情を疑われていることをご主人がCE子さんとの暮らしの継続が無理と決めた理由と断定する。

現状、近況伝達も厳しいこと、責められたことで向き合い方に困 惑され転居後の完全無視(無言)の状態に陥られた可能性が高いことを提示する。ここで向き合い方の注意事項を提示する。

心理分析にて提示したご主人の不安についてよく思い出しながら考えて いただく。

何度かLINEで通話を求める連絡を継続していただき、疑い批難し続 けたこと、家庭の居心地についての反省など、ご主人に対しての謝罪伝達をしていただくが、応答は得られず、再度1か月の冷却の期間を指示する。義母から連 絡があり両家での離婚清算の決着がしたいと言われてしまう。激しくCE子さんが自身の親に離婚問題を聞かれたくないという抵抗をされてしまう。親に離婚問 題を知られて心配されたくないということである。義母に事情を伝えるとかなり立腹をされて呆れられてしまう。

1ヶ月の冷却の期間を置いて再度、ご主人に連絡をしていただきようや く2人で話し合うという結論に至る。

同居中に口論で言われた暴言(CE子さん自身の浮気告白やご主人の浮 気を決め付ける発言等)を理由に信用は回復できない。離婚に応じないなら調停でも裁判でもして離婚する、絶対に二度と一緒に暮らしたくないと批難されてし まう。

2か月の猶予をもらう。

安心伝達と信頼構築のための誓いについての課題に取り組んでいただ く。

2ヶ月後にLINEで面会を求め、面会をして誓いを伝えていただく。 ご主人は少し考えたいという返答に至る。

話し合いから2週間が経過しLINEで返答が得られる、同居はしな い、しばらく食事などで会うだけならということで、という返答であった。思うようにアポが合わず月に1度程度の面会を3ヶ月くらい継続していただくが、義 母から介入したいという連絡があり義母を交えての会食となる。その後、義母とご主人の話し合いにて、離婚は急がないという結論をいただく。ただし義母から こ の問題についてSさんが深く話したがらず、浮気を疑われた、精神面が不安定で急に夜中に怒り出して明け方まで激しい口論が続くから仕事に影響してしまうと いう話しか聞けていないということ、Sさんが別れたいというから賛成していた、という事実を聞くことになる。

ご主人にはCE子さんの言い分が理解できていない、不信や警戒の心理 が強く不安定なCE子さんへの嫌悪感・苦手意識が強いことを提示。

今後、このご主人の警戒、CE子さんへの苦手意識や不安を軽減する ために聞き上手になり会話で愛情を伝えることをアドバイスする。デート毎に日報をメールで提出していただき修正点や次回伝えるべきことなどを随時アドバイ スということを継続する。

7か月程度、平行線で面会デートを繰り返していただく。愛情を疑わな い、時間を有意義に共有する、共通の趣味を持つ、など価値観について恋愛状態からやり直しをする目的で焦らずに接していただく。12年のクリスマス は一緒に過ごしていただく。年末に義母を交えてSさんの実家にて話し合われる。前回の対話よりご主人からの発言が多くなり、先々、購入したマンション の委託期限が終われば マンションに二人で戻っても構わないとの返答に至る。課題で作成した復縁への対話のマニュアルを厳守で向き合っていただく。年が明けて4月を目途の賃貸での再同居を開始されることとなる。

13年の2月の下旬、Sさんから離婚要求の 撤回の結論を言ってもらえる。以後、賃貸を借りる時期を3月と決められ、3月の中旬に引っ越しを完了され、週末から新居での生活が始まり、無事、離婚を回避され同居再開に至る。

離婚回避できた方法を解説