離婚危機の乗り越え方とは?乗り越えるまでの期間と夫婦関係の変化

夫婦喧嘩が増えた、会話がほとんどなくなった、夫や妻から離婚の話が出た。このような状態になると、「このまま夫婦関係は終わってしまうのだろうか」「離婚危機を乗り越えた人は、どのように関係を立て直したのだろう」と不安になるものです。

夫婦の危機は、話し合いを一度しただけで解決するとは限りません。相手が長く不満を抱えていた場合、関係が落ち着くまでに時間がかかることもあります。

夫婦関係が悪化しているからといって、必ず離婚に至るわけでもありません。関係が悪くなった原因を理解し、相手の気持ちや現在の距離感に合わせて接し方を変えることで、会話が戻り、夫婦で過ごす時間が増えていくケースもあります。

離婚危機の乗り越え方、関係が落ち着くまでの期間、危機を乗り越えた夫婦に見られる変化について解説します。

離婚危機を乗り越えるまでの期間は?

考え方が違うなら

離婚危機を乗り越えるまでの期間は、夫婦関係が悪化した原因や、相手がどの程度離婚の意思を固めているかによって異なります。一律に「何か月で元に戻る」とは言えません。

例えば、最近の夫婦喧嘩をきっかけに関係が悪化した場合と、何年も不満を伝えられないまま夫婦の距離が広がってきた場合では、関係を立て直すために必要な時間も違います。

また、同じ家で生活している夫婦と、すでに別居している夫婦では、会話や接触の機会にも差があります。

数週間から数か月で変化が見られる場合

夫婦喧嘩が増えたことや、特定の出来事をきっかけに関係が悪化した場合には、感情的な対立が落ち着くにつれて、会話が戻ることがあります。

例えば、言い争いを避けられるようになる、必要な連絡以外の会話が増える、一緒に食事をする機会が戻るといった変化です。

ただし、会話が戻ったからといって、相手の不満がすべて解消したとは限りません。表面的に穏やかになった段階と、夫婦として信頼を取り戻した段階は分けて考える必要があります。

半年から1年以上かけて関係を立て直す場合

長期間にわたって不満が積み重なっていた夫婦や、浮気などによって信頼関係が傷ついた夫婦では、関係の変化に時間がかかることがあります。

相手が「もう何を言っても変わらない」と感じている場合、謝罪や約束をしただけでは、すぐに信頼を取り戻せないことがあります。

日常の接し方が変わり、その状態が続くことで、相手の警戒心が少しずつ和らぐ場合があります。

すべての夫婦に当てはまる修復までの目安ではありません。別居の有無、夫婦の会話、離婚に向けた具体的な動きなどによって状況は変わります。期間だけで修復の可能性を判断せず、相手の言葉や行動にどのような変化が出ているかを見ることが大切です。

夫婦の危機は必ずある?夫婦関係が悪化する理由

離婚を説得する

結婚生活では、交際中には気づかなかった価値観の違いや、生活習慣の違いが表面化することがあります。仕事や育児による負担、家事の分担、金銭感覚、親族との付き合い方など、日々の生活を共にするなかで意見が食い違う場面も増えていきます。

こうした違いがあっても、お互いの考えを伝え合い、相手の立場を理解できていれば、夫婦関係が大きく悪化せずに済むことがあります。しかし、不満を言えないまま我慢を続けたり、話し合うたびに責め合いになったりすると、小さな行き違いが積み重なり、夫婦の間に距離が生まれることがあります。

夫婦の危機は、必ずすべての夫婦に訪れるものではありません。ただし、結婚生活の変化や負担をきっかけに、これまで表面化していなかった問題が明らかになることはあります。

生活環境の変化で夫婦の不満が表面化する

結婚、出産、育児、転職、転居、親の介護など、生活環境が変わると、夫婦それぞれに求められる役割や負担も変わります。

例えば、子どもが生まれてから妻の家事や育児の負担が増えた場合、夫がその大変さを理解していないと、妻は「自分ばかりが頑張っている」と感じることがあります。一方、夫も仕事の負担や家庭での役割に不満を抱えていても、それをうまく伝えられず、夫婦の会話が減ってしまうことがあります。

このように、生活環境の変化そのものよりも、変化によって生じた負担や不満を夫婦で共有できないことが、関係悪化につながる場合があります。

不満を伝えられず、気持ちのすれ違いが続く

夫婦関係が悪化する原因は、大きな喧嘩や一度の出来事だけとは限りません。

自分の話を聞いてもらえない、感謝の言葉がない、困っているときに協力してもらえないといった経験が重なると、相手に期待することを諦めてしまう場合があります。

その結果、表面上は喧嘩が減っていても、内心では不満が残り、必要なことしか話さなくなることもあります。夫婦の一方が関係の悪化に気づいたときには、もう一方が長い間、不満を抱えていたというケースもあります。

相手を理解するより、自分の正しさを主張してしまう

離婚届を突き付けた夫

意見が違ったときに、自分の考えを分かってもらうことばかりを優先すると、相手の気持ちを聞く余裕がなくなります。

「自分は間違っていない」「相手が変わるべきだ」と考え続けると、話し合いが責任の押し付け合いになり、同じ問題を何度も繰り返すことがあります。

夫婦関係を立て直すには、どちらが正しいかを決めるだけでなく、相手が何に不満を感じ、どのような生活を望んでいるのかを理解することが必要です。

夫婦の危機に直面したときは、すべての夫婦に危機が訪れると決めつけたり、時間が経てば自然に解決すると考えたりせず、現在の関係が悪化した理由を振り返ることが大切です。原因を理解できれば、今後の接し方や話し合い方を見直す手掛かりになります。

離婚危機を乗り越えた夫婦に見られる変化

夫婦で話しても謝れない

離婚危機を乗り越えた夫婦では、突然以前と同じ関係に戻るというより、日常の接し方や会話に少しずつ変化が表れることがあります。

必要な連絡以外の会話が増える

それまでは家事や子どもの予定など、生活に必要な話しかしていなかった夫婦が、仕事や休日の過ごし方などについても話すようになることがあります。

相手から話しかけてくるようになった、こちらの話に返事をしてくれるようになったという変化も、夫婦の関わり方を考えるうえでの一つの手掛かりです。

ただし、会話が増えたことだけで、相手が離婚を考え直したと決めつけないようにします。会話ができる状態を保ちながら、関係が変わっていくかを見ていく必要があります。

相手の警戒心が和らぐ

夫婦喧嘩や責め合いが続いていた場合、相手は「また同じ話になるのではないか」と警戒していることがあります。

以前なら反論していた場面で、相手の話を最後まで聞く。自分の意見を押し付けず、相手の考えを確認する。感情的になりそうなときに、いったん話を止める。

こうした接し方が続くと、相手が身構える場面が減っていくことがあります。

一緒に過ごすことへの抵抗が減る

夫婦で食事をする、休日に同じ空間で過ごす、必要な用事を一緒に済ませるなど、自然に一緒にいられる時間が戻ることがあります。

ただし、同じ家にいることと、夫婦関係が修復したことは同じではありません。家庭内別居のように、同居していても心理的な距離が大きいケースもあります。

一つの行動だけで判断せず、会話や態度、夫婦で相談する機会などを合わせて見ていきます。

将来について話せるようになる

夫婦の危機が深まると、将来の予定や家族のことについて話すのを避けるようになる場合があります。

その後、子どもの予定、住まい、休日の計画などについて再び相談できるようになれば、夫婦で物事を考える機会が戻っている可能性があります。

ただし、生活上必要な相談に応じているだけなのか、夫婦として今後も一緒に暮らすことを考えているのかは、区別して受け止める必要があります。

離婚危機の乗り越え方は、悪化した原因によって違う

浮気をする夫の心理がわからない

夫婦関係が悪化した原因は、夫婦喧嘩、会話不足、家事や育児の負担、価値観の違い、浮気などさまざまです。原因が違えば、関係を立て直すために必要な対応も変わります。

夫婦喧嘩が繰り返されている場合

夫婦喧嘩が続いていると、相手の言葉を最後まで聞く前に反論したり、過去の不満を持ち出したりすることがあります。

その場で自分の言い分を理解してもらおうとするほど、相手も反論し、話し合いが終わらなくなることがあります。

まずは、意見が違うときにすぐに結論を出そうとしないことです。相手の話を最後まで聞き、何に不満を感じているのかを確認します。

自分の考えを伝える場合も、相手の人格を否定したり、過去の失敗を繰り返し責めたりしないようにします。

喧嘩の回数を減らすだけでなく、意見が違っても話ができる関係を目指すことが、危機を乗り越えるための課題になります。

会話がなくなっている場合

会話が減った夫婦では、無理に話題を増やそうとするより、相手が負担に感じていることがないかを考えます。

相手が話しかけられること自体を避けているなら、すぐに深刻な話し合いを求めても、かえって距離が広がることがあります。

まずは挨拶や生活上の連絡など、無理なくできるやり取りを続けます。相手が返事をしてくれたからといって、すぐに離婚や夫婦関係の話を持ち出さず、会話を続けられる状態かを見ていきます。

会話が少ない理由が、長年の不満なのか、最近の衝突なのか、別居を考えるほどの疲れなのかによっても対応は異なります。

家事や育児の負担に不満がある場合

家事や育児の負担が偏っていると、負担を感じている側は「何度言っても分かってくれない」と感じることがあります。

この場合、「これからは手伝う」と伝えるだけでは、相手の不満が解消しないことがあります。

何が負担になっているのかを具体的に確認し、家事や育児の分担を見直すことが必要です。

頼まれたときだけ動くのではなく、自分が担うべきことを把握し、継続して行うことが大切です。相手が求めているのは、一時的な協力ではなく、負担を一緒に引き受ける姿勢である場合もあります。

浮気によって信頼関係が傷ついている場合

浮気が発覚した後は、謝罪を受け入れたように見えても、相手の不安や怒りがすぐに消えるとは限りません。

浮気をした側が「もう終わったことだから」と考えていても、された側は、過去の出来事を思い出して不安になることがあります。

このような場合は、早く許してもらおうとしたり、いつまでも責めるのかと反論したりしないことが必要です。

何が信頼を傷つけたのかを理解し、相手が不安を感じる理由を受け止めながら、約束したことを継続して守ることが求められます。

離婚危機を乗り越えるために避けたい対応

妻を追いい込まない

夫婦関係を何とかしたいと考えると、すぐに話し合おうとしたり、謝罪を繰り返したりすることがあります。しかし、相手の気持ちが離れているときには、その行動が負担になる場合もあります。

何度も返事や結論を求める

「離婚するつもりなのか」「いつまで考えるのか」と何度も聞くと、相手は自分の気持ちを落ち着いて考えられなくなることがあります。

必要な話し合いを避け続けるという意味ではありません。相手が話せる状態なのかを見ながら、話し合う内容とタイミングを考えることが必要です。

長文のLINEや手紙を何度も送る

謝罪を聞かない妻の心理

謝罪や気持ちを伝えることが必要な場合もありますが、相手が距離を置きたいと感じているときに長文のメッセージを繰り返すと、返事を求められていると感じさせることがあります。

自分が伝えたいことをすべて書く前に、相手が今、受け止められる状態なのかを考えます。

一度の話し合いですべて解決しようとする

離婚寸前で別居した後の対面

夫婦関係が長期間悪化していた場合、一度謝罪したり、話し合ったりしただけで不満がすべて解消するとは限りません。

相手がすぐに態度を変えないからといって、「話しても無駄だった」と判断するのも早計です。

一方で、話し合いをしたことだけを理由に、関係が修復したと考えることもできません。話し合った後の日常で、互いの接し方が変わっているかを見ていく必要があります。

離婚危機を乗り越えられるかは、現在の夫婦関係によって異なる

自分を正当化する男性心理

離婚危機を乗り越えられるかどうかは、夫婦喧嘩の回数や、離婚という言葉が出たかどうかだけでは判断できません。

夫や妻が今どのような態度を取っているのか、話し合いができるのか、別居しているのか、離婚に向けた具体的な手続きが進んでいるのかによっても状況は異なります。

例えば、夫婦喧嘩が増えていても、互いに話をする機会が残っている場合があります。一方で、喧嘩がほとんどなくても、相手が夫婦としての関わりを諦めている場合もあります。

現在の状態を正確に把握するには、相手の言葉だけでなく、日常の行動やこれまでの経緯を合わせて考えることが大切です。

離婚危機を乗り越えるために、相手を説得することだけに集中するのではなく、夫婦関係が悪化した原因を理解し、今の相手に合った接し方を考えていきましょう。

夫や妻から離婚を切り出され、具体的な対応に迷っている場合は、離婚回避する方法と対処法も参考にしてください。

夫婦関係を修復するための具体的な方法については、夫婦関係修復方法とは?やってはいけないことときっかけで解説しています。

また、離婚寸前の状態から関係を立て直せるか知りたい方は、離婚寸前でもまだ間に合う?修復できる夫婦の特徴と見極め方もご覧ください。

今の夫婦関係を一人で判断しにくいとき

円満な夫婦

「夫から離婚したいと言われたけれど、夫婦関係をどう見ればいいのか分からない」

「妻が家庭でほとんど話さなくなった」

「夫婦喧嘩が減ったのに、妻が以前より冷たくなった」

「別居を提案されて、どう接すればいいのか迷っている」

このような場合、これまでの夫婦関係や現在の会話の状態によって、考えることは変わります。

復縁専科では、夫婦がどのような経緯で現在の状態になったのか、離婚を切り出した側がどのような言葉や態度を示しているのかを伺い、心理面から夫婦関係を分析しています。

「何をすればいいか」だけを考えるのではなく、なぜ今の夫婦関係になったのかを知った上で、これからの接し方を考えるための相談です。

離婚危機の最中は、不安が強くなります。

相手の一言で「もう終わりだ」と感じる日もあれば、反対に「きっと大丈夫」と思って問題を先送りしてしまうこともあります。

これまでの夫婦関係、最近の会話、相手の言葉や態度、別居の有無などを振り返ることで、現在の状態が見えやすくなります。

復縁専科では、有資格者の心理カウンセラーが夫婦問題の相談に対応しています。

心理カウンセラーが対応

ご相談への対応、心理分析は有資格者の心理カウンセラーが担当をいたしておりますのでご安心下さい。

離婚危機についてよくある質問

新婚夫婦の家庭内別居

離婚危機について相談を受ける中で、特に多い質問をまとめました。

離婚危機を乗り越えるまでに何か月かかりますか?
夫婦関係が落ち着くまでの期間は、危機の原因や相手の気持ち、別居の有無などによって異なります。数週間から数か月で会話に変化が見られる場合もあれば、信頼関係を取り戻すまでに半年以上かかる場合もあります。期間だけで判断せず、相手の態度や夫婦の関わり方の変化を見ていく必要があります。
離婚危機を乗り越えた夫婦にはどんな特徴がありますか?
会話が少しずつ戻る、相手の話を聞けるようになる、家事や育児の負担を見直すなど、夫婦の関わり方に変化が表れることがあります。ただし、すべての夫婦に同じ変化が起こるわけではありません。危機の原因に応じて、必要な対応も異なります。
夫婦喧嘩がなくなれば、離婚危機を乗り越えたと考えてよいですか?
喧嘩が減っただけでは判断できません。互いに冷静に話せるようになった場合もあれば、相手への期待を失い、不満を伝えることを諦めている場合もあります。会話の内容や一緒に過ごす時間、夫婦で相談する機会なども合わせて確認してください。
別居中でも離婚危機を乗り越えられますか?
別居中でも、夫婦関係を見直す余地が残っている場合はあります。ただし、別居に至った経緯や、相手が別居をどのように考えているかによって状況は異なります。連絡を取れるからといって、すぐに同居や復縁を求めるのではなく、相手の意思と現在の関係を踏まえて対応する必要があります。

この記事の著者プロフィール
復縁専科運営事務局・横山美咲
復縁専科運営事務局・横山美咲

横山美咲(よこやまみさき) 心理カウンセラー・日本心理学会認定・認定心理士 2016年より夫婦問題・離婚回避・復縁相談に対応。 別居・離婚調停・夫婦関係修復に関する相談を中心に、実際の相談事例をもとにした心理分析と対応アドバイスを行っている。