突然、夫・妻から離婚したいと言われた後で夫婦仲を修復して離婚を回避するには、相手の気持ちに寄り添う姿勢と粘り強く話し合いを継続することが必要です。感情のもつれや誤解を丁寧にほどきながら、お互いが歩み寄るための具体的な対応策を知ることが重要です。夫・妻の抱える不安や不満をきちんと理解し、あなたの本心を誠意ある言葉で伝え続けることで、離婚を回避することができます。
焦らず、離婚の話を保留してもらうためのコツや、有資格者の心理カウンセラーによるカウンセリングサポート、さらに「奥の手」とも呼べる最終手段について詳しく解説します。
離婚したくないなら今すぐやるべきこと
離婚したいと切り出されたとき、何より大切なのは感情的にならずに冷静さを保つことです。
相手が離婚を考え始めた本当の理由や、どんな不満を抱えているのかを理解しようと努める姿勢を示すことで、さらに関係が悪化する事態を避けられます。
相手が感じているストレスや苦痛を汲み取ろうとする態度は、「まだ話し合えるかも」という希望につながるのです。
具体的には、
- 相手の言葉に耳を傾け、最後まで遮らずに聞く
- 「なぜそう思うのか」背景を尋ねる
- 自分の思いを伝える際も、落ち着いたトーンで理由を述べる
- 早急に離婚条件の話をせず、まずは修復を望む意思を表明する
離婚問題は、初期対応が重要です。冷静さと誠意をもって話し合いの場を設けてみてください。

離婚回避が手遅れになる前にできること
突然「もう愛情がない」「一緒に暮らせない」と言われると、大きなショックを受けるでしょう。しかし、相手がまだ話し合いに応じてくれる可能性がある段階であれば、諦めずにコミュニケーションを図ることが重要です。
感情的になって相手を激しく責めるのは逆効果になります。
- 「何があったのか、詳しく聞かせて」と問いかけて共感を示す
- 暴言や責め立ては避け、頭ごなしに否定しない
- 少しでも話せるチャンスがあるなら誠意ある態度を見せる
一度でも暴言を浴びせ合ってしまうと、修復の糸口さえ見えなくなりがちです。離婚回避を望むなら、まずは相手の気持ちを受け止める姿勢を見せるところから始めてください。

離婚回避したいなら説得する前に気持ちを理解する
離婚したくないとき、多くの人がすぐに説得しようとします。しかし本来は、相手の気持ちを徹底的に理解することが先決です。自分の意見を先行させると、相手は「もう話しても無駄だ」と感じ、心を閉ざしてしまう可能性があります。
- 最初は相手がどんな状況にあり、どのような感情でいるのかを聞く
- 話し合いは1回に30分程度を目安にし、数回に分けて行う
- 「相手が言い終わってから自分が話す」自分の気持ちを押し付けない姿勢を大切にする
相手の心が開く前に長時間の説得を試みると、互いの疲弊を招きやすいです。
少しずつ本音を引き出し、問題を整理していく姿勢が重要です。

離婚回避したいなら説得する前に気持ちを受け入れる
離婚を切り出されたら、まずは「そこまで不満を溜めさせてしまったのだ」と受け止めることから始めましょう。
相手が苦しんでいた事実を理解しようとする態度を示すと、話し合いのきっかけをつかみやすくなります。
- 「離婚を望むほど悩んでいたんだね」と言葉にして受け止める
- 焦って説得モードに入らず、言えずにいた不満や不安を声にしてもらう
- 自分はどう振舞いを変えていくのか、ものの見方を変えるのかを考える
自分の要望や主張ばかりを優先すると、相手の気持ちがさらに離れてしまいます。まずは共感と理解を示すことに徹するのが賢明です。

離婚したくない場合の奥の手を解説
夫婦仲が深刻な状態でも、「子どものためにどうしても離婚したくない」「今は離婚して生活が立ち行かなくなるのは困る」など、強い理由がある場合もあるでしょう。
その場合、次のような最終手段「奥の手」を検討してみてください。
下記の5つは代表的な例です。
①離婚協議や別居をしない
②説得しない話し方で結論を保留してもらう
③夫・妻の親に仲裁を頼む
③手紙で離婚したくない理由と誓いを伝える
⑤離婚届不受理申請書を提出する
実際のサポートでは、あなたのケースに合わせて奥の手を具体的にどのように活用できるか、経験豊富な心理カウンセラーがアドバイスを行っています。

① 離婚協議や別居をしない
夫・妻から「離婚したい」と言われても、すぐに「わかった、では条件を決めよう」と離婚の話を進めてしまうのは早計です。本気で離婚を回避したいならば、条件交渉には応じず、「修復を目指したい」という気持ちを明言してみましょう。
- 相手から離婚条件の具体的な話があっても、すぐには乗らない
- まずは落ち着いてから再度話し合う機会を設けようと提案する
- 同居を続けることで、離婚話を一方的に進められないようにする
早い段階で離婚届を用意してしまうと、相手の意思を固めてしまうリスクがあります。
時間を置いて気持ちを落ち着けて下さい。お互いの感情が落ち着くのを待つことが大切です。

② 説得しない話し方で結論を保留してもらう
相手が離婚を切り出した際、「離婚しないでほしい」「やり直したい」と感情をぶつけると、相手は「自分の言い分が理解されない」と感じがちです。
まずは結論を保留してもらうために、「なぜそう思うのか聞かせてほしい」「話を聞かせてくれてありがとう」といった姿勢を示しましょう。
心理学で「フット・イン・ザ・ドアテクニック」と呼ばれる手法で、小さなお願いから段階的にアプローチすることで、相手も心を開きやすくなります。一気に説得しようとするより、「まだ少し時間をかけていいのではないか」と思わせる方が離婚回避に向けて有効です。

③ 夫・妻の親に相談して仲裁をお願いする
夫婦で話が平行線をたどり、一切意思疎通が難しい状態なら、相手の親に協力を仰ぐ手段もあります。
とくに相手があなたに対し拒否反応を示している段階でも、親に仲裁してもらうことで再度対話が可能になることがあります。 ただし、親を交えると感情的な対立が激化するリスクもあるため、慎重に状況を見極めてください。
親が協力的であれば、夫婦関係をもう一度見つめ直す大きな後押しとなるでしょう。

④ 手紙で離婚したくない理由と誓いを伝える
直接話し合うと感情的になりすぎてしまうなら、手紙に気持ちを整理して書く方法があります。
ポイントは、ただ「ごめんなさい」「ありがとう」などの抽象的な言葉を並べるのではなく、「具体的にどう行動を改め、夫婦としてやり直していくつもりか」を伝えることです。
- 相手が抱えていた不満を理解していることを示す
- 具体的にこれからどうするか、何を変えるか明文化する
- 長文になりすぎず、誠意と冷静さを感じさせるトーンを心がける
メールやLINEより手紙の方が、落ち着いて読んでもらえる可能性が高く、心に響きやすい利点があります。
ただ、タイミングを誤ると相手の反発を招くリスクがあるので注意してください。

⑤ 離婚届不受理申出書を提出する
相手があなたに無断で離婚届を役所へ提出してしまう懸念がある場合、あるいは一度勢いでサインして渡してしまった離婚届を相手がいつ提出するかわからないなら、「離婚届不受理申出書」を出すという方法があります。
役所に「当面は離婚届を受理しないでほしい」と申し出る制度です。 これはかなり強硬な最終手段です。
相手に見つかると「なぜ勝手にそんな申し立てをしたの」とさらに関係を悪化させるリスクもあります。使うべき状況なのか、事前の検討が欠かせません。

離婚回避相談に心理カウンセラーが対応
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離婚回避が目的の話し合いの進め方
離婚をめぐる話し合いの場では、実は多くの夫婦が「お互いの抱える不満を本当の意味で理解できていなかった」と気付くことが少なくありません。相手が「なぜ離婚したいと思うようになったのか」を具体的に把握することで、はじめて自分が変えるべき点を認識できるのです。
- 相手が離婚を決意させられた理由を詳しく聞き取る
- 自分に原因がある場合は素直に認める
- 相手との価値観の違いを尊重する
- 「どういう修復策があれば相手は納得するのか」を考え、提案する
一度は感情をぶつけ合ってしまっても、今から改める姿勢を示すことで相手の心を動かせる可能性があります。「どうしてこんなに嫌な思いをさせていたんだろう」と、あなた自身が真摯に振り返る時間を設けてください。

離婚したくない気持ちの伝え方【3点】
話し合いの場を確保できたなら、離婚を回避したい意志を伝えるうえで、以下の3点を意識してみてください。
- 「離婚せず修復したい気持ち」をハッキリ伝える
- 「どのように行動や態度を改めるつもりか」を具体的に示す
- 「まだ隠れた不満があれば聞かせてほしい」と相手に質問する
相手はすでに長年の不満をため込んでいる場合が多いです。
その思いを聞き、「そうだったんだね」としっかり受け止める姿勢こそが説得への第一歩といえます。
逆に、自分の言い分ばかりを押し付けると「結局わかってくれない」と再度関係を閉ざされてしまうでしょう。

離婚回避できた夫婦の特徴と共通点
一度は離婚寸前まで危機が深刻化しても、多くの夫婦が最終的には修復を選択し、関係を持ち直している事例があります。そうしたご夫婦には、以下のような共通点があることがわかります。
・離婚条件(お金や子どもの問題)を早急に持ち出さなかった
・平行線になっても完全に連絡を断たず、何とか話し合いの場を維持しようとした
・別居期間でも、連絡を途絶えさせずに少しずつ歩み寄った
・お互いに「一緒に生活を選んだ理由」を思い出す努力をした
一度は激しい衝突があっても、粘り強く話し合い続けることで相手の心情に気付ける瞬間があります。
こうした先例を参考に、諦めずに向き合いましょう。

離婚回避したいならやってはいけないこと
離婚したくない一心で行動したとしても、それが逆に火に油を注いでしまう行為があります。以下のようなアプローチは控えましょう。
- LINEやメールなどでしつこく説得を続ける
- 相手の話を途中でさえぎり、一方的に自分の主張を押し付ける
- 「離婚を切り出したこと自体が悪い」と相手を責める
- 周囲に根回ししようと親族や友人を勝手に巻き込む
- 浮気の疑いをはっきりしない段階で乱発する
- 曖昧な謝罪や、できもしない約束を繰り返す
- 何度も同じことを説得して相手の気持ちを追い詰める
特に喧嘩が起きた直後や、感情が最も高ぶっている時期は、こうしたNG行為をしがちです。まずは落ち着きを取り戻すことが大切です。

自分に原因がある場合はしつこく謝ると逆効果になる
もしあなた自身に不貞行為やモラハラなどの重大な原因があり、相手が耐えかねて離婚を考えた場合、闇雲に謝罪を繰り返しても簡単に許してもらえないことが多いです。相手は「また同じことを繰り返すのでは」と悩んでいる場合があるからです。
- どうして相手がそこまで傷ついたのかを理解する
- 「これからどう行動を改めるか」を具体的に示す
- 相手の言い分を自分の口で繰り返し、理解している姿勢を表す
ただ「ごめんなさい、許してください」を連呼するより、相手を苦しめた原因について深く分析し、再発防止策を一緒に見つける方が誠意を示せます。

離婚したくない場合のケース別修復方法
夫婦が離婚危機を迎える原因は多岐にわたります。自分たちのケースに合った方法を見つけるのが、離婚回避への近道です。以下に代表的なケースと、その基本的な対処法を示します。
- 夫婦喧嘩が多い場合:感情的に言い合いを始める前に一呼吸おき、言い方を改める
- 子どものために離婚を避けたい:子どもを巻き込んだ発言を控え、お互いに親の責任を再確認する
- 経済的理由での不安:家計を見直し、今後の改善策を具体的に提案して相手に安心感を与える
- 夫・妻の浮気が原因:問い詰めるより先に「今後どうしたいか」を聞き、表面化していない不満や理由を探る
- 家庭内別居が続くケース:あいさつなど、些細なコミュニケーションをコツコツと継続する
- 妊娠中に離婚を切り出された:マタニティブルーの可能性も考慮し、不安や負担を少なくするための工夫を提案する
大切なのは、お互いの「当たり前」が食い違っている可能性を意識することです。自分とは異なる価値観や思考回路に寄り添えなければ、離婚撤回への糸口は見いだせません。

離婚回避についてよくある質問
ここでは、離婚問題で悩む方からよく寄せられる質問と、その対処法のポイントを紹介します。相手の気持ちを把握してこそ、離婚回避の糸口は見えてきます。
- 夫(妻)から離婚したいと言われました。
離婚したくない場合にやってはいけないことを教えて下さい。 - ①まだ同居中であればできるだけ別居はしないで下さい。
②離婚後の条件(金銭のことや子供の親権のことなど)について自分から話しをしないで下さい。
③離婚届けへの署名・捺印を求められても応じないで下さい。
④手紙やLINEで謝り過ぎないように気を付けて下さい。
⑤夫(妻)の承諾を得ずに相手の親に相談をしないで下さい。
⑥浮気を疑う発言は絶対にしないで下さい。
⑦できない約束は絶対にしないで下さい。
⑧無理に話し合いを求めたり、しつこく説得をしないで下さい。
- モラハラが我慢できないと言って妻が家を出てしまいました。離婚したくないならどうすればいいですか?
- しつこく電話を鳴らしたり、LINEやメールを送り続けないで下さい。
まずは返事を待って下さい。
LINEやメールでは返事がもらえないケースが多いです。
無視が続いても奥様の親族や共通の友人・知人への連絡は1週間程度は待って下さい。
奥様からの連絡をきっかけに話し合いをお願いするようにして下さい。
- 夫婦喧嘩の後で妻が離婚すると言い出して子供を連れて出て行きました。離婚したくないのですが、どうすればいいですか?
- 1通だけ短いメッセージをLINEかメールを送って謝って下さい。1週間程度そっとしておいて下さい。その後でLINEで電話で話したいと伝えて下さい。電話では帰宅をお願いする前にきちんと謝るようにして下さい。
- 実家に別居した妻にLINEを送っても未読で放置されています。妻に手紙を書いて郵送したいのですが、どんなことを書けばいいですか?
- 別居後のLINEを無視されている状態では手紙が逆効果になるケースが多いです。
謝りたいことは話し合いで伝えて下さい。直接、謝罪を伝える方が安心感と説得力が高まります。
- 離婚調停を申し立てられました。もう離婚に応じるしかないですか?
- 離婚調停を申し立てられても離婚になるとは限りません。不成立になった後で夫婦の話し合いを継続して離婚を回避できている夫婦も多いのです。
参考:離婚調停を申し立てられた側の初期対応とポイントと修復事例を解説
(法律に関する記事は弁護士の監修を受けております)
- 夫から離婚を切り出されました。別居や離婚を避けるにはどうすればいいですか?
- 感情的にならず、まずは夫の言い分を聞くことです。
夫が離婚を考えるようになった理由をしっかりと受け止めることが重要です。
焦って結論を急ぐのではなく、冷静な話し合いを継続して下さい。
絶対に浮気を疑うような言い返しはしないで下さい。
- 夫・妻の浮気が怪しいと思ったらどうすればいいですか?
- 夫・妻に対して浮気を疑っていると言わないで下さい。夫・妻の親族や友人に浮気を疑っていると言わないようにして下さい。行動を詮索しないようにして下さい。
警戒されて用心深くなり証拠を隠されてしまうリスクもありますが、浮気をしていなかった場合は夫婦としての信頼を壊してしまいます。スマホやカバン、財布を無断で確認することは信頼関係を壊してしまうリスクがありますので控えて下さい。
参考:妻が浮気をしているサインとは?
参考:夫の浮気の兆候のサインとは?
- 夫・妻の浮気が発覚しても離婚を回避しないならどうすればいいですか?
- 夫・妻の浮気が発覚した後で関係を再構築するつもりなら許すと伝えてそっとしておくことが理想です。
浮気が原因で別居になってしまい夫・妻からLINEを無視されている場合はしつこく送り続けないで返事を待って下さい。
職場や親族、友人への連絡は控えて下さい。離婚したいと言われて浮気相手が原因と決め付けないことが大事です。まずは冷静に言い分を聞く目的で話し合いをお願いして下さい。
浮気相手への慰謝料請求は本当に離婚が決まってから法律の専門家である弁護士さんにやり取りをお任せするようにして下さい。絶対に自分から夫・妻の浮気相手に連絡をしてやり取りをしたり会って話さないで下さい。
- 相談をすると何をしてくれますか?
- 離婚を切り出した夫・妻の心理と気持ちについて分析いたします。
離婚回避のための対処法とやるべきこと、やってはいけないことを提示いたします。
・離婚を回避できる可能性と修復に必要な期間の目安がわかります。
・夫婦仲を修復するための心構えと取り組みの流れがわかります。
・夫、妻が離婚を切り出した心理と理由がわかります。
- 離婚回避までの期間の目安とサポートの実績を教えて下さい。
- 離婚回避までの期間は、ケースによって異なります。
相手の状況や性格、家庭環境によっては数週間で状況が改善する例もあれば、数カ月単位で粘り強く取り組むケースもあります。
お引き受けした案件の離婚回避の成功率は約91.7%です。
離婚回避成功の件数は1410件中1268件
夫との離婚回避成功は586件中497件で84.8%
妻との離婚回避成功は824件中771件で93.5%
※結果のご報告いただけた案件の統計です。
(1993年から2025年11月末まで)
※ご相談者の方とのやり取りについて、修復に近い状態まで回復できたことをきっかけに当方との連絡が途切れてしまわれるケースがあり、すべてのご相談者の集計ではございません。
- 離婚回避サポートの料金について教えて下さい。
- 復縁専科では離婚回避サポートについて難易度別の料金設定を行っております。
参考:離婚回避サポートの難易度別の料金

調停で離婚したくない【弁護士監修】
夫婦の対立が深刻化すると、家庭裁判所で「夫婦関係調整調停」が行われる場合があります。調停はあくまで第三者である調停委員が間に入り、夫婦の問題を冷静に整理して互いに合意点を探す場です。
家庭裁判所で行われる「夫婦関係調整調停」は、離婚そのものだけでなく、夫婦の双方が抱えるさまざまな問題を調整し、解決への糸口を探す場です。夫婦のどちらの言い分が正しいかなど有利、不利という判定をすることはありません。
調停で話し合われるのは以下のような内容です。
- 離婚の可否(本当に離婚を進める必要があるのか)
- 子どもの養育や親権・監護権に関する話し合い
- 財産分与・慰謝料・年金分割などお金に関する問題
- 夫婦関係の修復が可能かどうかの模索
離婚調停という名称でも、必ずしも離婚に至るとは限りません。
- 離婚の可否だけでなく、子どもの養育、財産分与、慰謝料などが話し合われる
- 調停委員は中立の立場であり、どちらか一方の味方にはならない
- 夫婦が納得できる解決策を調停委員とともに模索する
離婚を回避したい場合には、自分の非を認めるべきところは認め、どう行動を変えるのか、具体的な計画を示しましょう。調停委員を通じて相手に誠意を伝えることが可能です。

離婚の種類と法定離婚事由
日本では、以下の4つのタイプで離婚が成立すると定められています。
- 協議離婚:夫婦間で合意できれば、役所に離婚届を提出して成立
- 調停離婚:家庭裁判所での調停を経て、調停委員を交えた話し合いによって成立
- 審判離婚:調停で合意寸前まで至ったにもかかわらず、正式な署名前に問題が起きた際など、裁判所の審判によって決まる場合
- 裁判離婚:調停が不成立になった場合など、訴訟の判決で離婚が確定
民法770条では、以下の5つが「法定離婚事由」として挙げられています。
法定離婚事由とは、以下の5項目が定められています。
・不貞行為があった場合
・悪意の遺棄
・3年以上の生死不明
・回復が見込みがない強度の精神病
・その他の婚姻を継続しがたい重大な事由があるとき。
単に「性格の不一致」という理由だけだと、裁判離婚が認められるかどうかは事由に該当するかを検討されます。

調停委員はあなたの味方ではない?
調停委員は夫婦のどちらかを支援する存在ではなく、紛争を調整する中立的な立場にいます。調停の場でただ「離婚は嫌だ」と感情を強く訴えても話が進まず、不成立になる可能性があります。
- 相手の愚痴や責任追及ばかりを述べると「修復は難しい」と判断されるリスク
- 具体的に「こう改めるから、こうしてほしい」と提案する姿勢が有効
- 裁判所という公的な場だからこそ、冷静さと誠意が求められる
「自分はどう改善するのか」「もう一度夫婦をやり直すために何をできるのか」を明確に示すことが、離婚回避につながる道です。

円満調停の申し立て
相手が離婚を強く望んでいる場合でも、「円満調停」という手続きを申し立てることで、公式に夫婦の関係修復を追求する場を作ることができます。
これは離婚を前提とせず、夫婦関係を継続する道を探るための調停です。
相手が話し合いを拒んでいても、裁判所が主催する公の場に美点があるため、耳を傾けてもらいやすくなることがあります。

もし離婚調停が不成立でも修復を望むなら
離婚調停が不成立になると、裁判への道が開けます。しかし裁判まで発展してしまうと精神的・金銭的負担が大きくなり、時間もかかります。離婚を本気で回避したいなら、なおさら裁判に進む前に、話し合いを続けることが大切でしょう。
相手が本気で決断を翻さない場合でも、あなたが粘り強く修復の意思を示し続けることで、時間経過とともに再検討の余地が生まれるケースもあります。可能な限り対立を深めないように配慮しつつ、相手の心情変化を待つという選択肢もあるのです。

離婚したくない場合の奥の手のまとめ
離婚したくないときにできる対策は、多岐にわたります。最も大切なのは「相手の気持ちを理解しようとする姿勢」です。勢いで離婚に合意させまいとするより、相手に「もう少しだけ時間をかけてみてもいいかもしれない」と思わせるのが、回避への入り口です。
- 「離婚するかどうかの正式な結論を少し先延ばしにしてほしい」とお願いする
- 親族や第三者の仲裁を適切に利用する
- 離婚届不受理申出制度を視野に入れる
- 相手の本音を受け止めたうえでの具体的な改善策を提示する
- 焦らず互いに納得できる形を目指す
お互いがアップアップの状態で押し問答を続けても、溝が深まるばかりです。相手の言い分こそをまず深く聞く。それが離婚回避を実現するための鍵と言えます。

離婚理由について
最近は共働きやライフスタイルの多様化により、夫婦の時間のすれ違いによって離婚危機が起こるケースが増えています。
同じ家に住んでいても、お互い忙しくてまともに会話ができない。家事や育児分担で不満が募る。そんな日々が続けば、どちらか一方が離婚を切り出すのも珍しい話ではありません。
しかし、性格や価値観が異なるのは、そもそも別々の人生を歩んできた二人なら当然です。違いを排除するのではなく、受け止め方を少し変えられないか考えてみてください。
- 休日の過ごし方が異なる夫婦
- 子どもの教育方針に温度差がある
- 家計管理やお金の使い方の価値観が違う
- 夫婦の時間を持ちたい側と、一人の時間を大切にしたい側
新婚当時は些細なことでも、歳月を経て大きな不満に育ってしまうことがあります。それを「性格の不一致」とすぐにまとめるのではなく、何が本当のストレスなのかを掘り下げることが、離婚を回避するステップとなります。
配偶者が離婚を決断した背景には、多くの場合長期にわたる不満の蓄積があるものです。あなた自身にも思い当たる節があるなら、相手の感じていた苦痛をしっかり共有してみてください。
その姿勢だけでも相手の心に変化をもたらすことがあります。 一方、相手が一方的に無視を続けるなどしてなかなか話し合いができないときは、専門家のお力を借りるのも一案です。
互いに感情的になりやすい夫婦ほど、第三者の視点を取り入れることで客観的な解決策が見いだしやすくなります。
「自分たち夫婦はこういう関係だから無理」と決め付けず、今の状況を変えられるかどうか、少し時間を置いて考えてみてください。一度は衝突が激しかった夫婦でも、話し合いを重ねるうちに相手の大切さを思い出す例は多くあります。

【記事監修】弁護士法人プラム綜合法律事務所・梅澤康二弁護士
離婚問題に関する法律の見解については弁護士が答える離婚問題に直面した時の法律の知識に関するQ&Aのページの記事を参考にして下さい。
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離婚を避けたい思いが少しでもあるなら、どうか最後まであきらめずに行動を続けてみてください。
あなたの真摯な姿勢と、相手の気持ちを受け止める努力が重なり合えば、夫婦関係の修復はけっして不可能ではありません。話し合いのたびに一歩ずつでも歩み寄りを重ね、また一緒に暮らすための道を見つけ出すことを、心から応援しています。
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