突然、夫・妻から離婚したいと言われた後で夫婦仲を修復して離婚を回避するための対処法を解説しています。離婚したくない場合の奥の手と離婚を回避するための注意点をアドバイスいたします。
離婚したくないなら今すぐやるべきこと
夫や妻から突然「離婚したい」と切り出されたとき、まず何より重要なのは感情的にならずに冷静に対応する姿勢です。
相手が離婚を決意した理由を十分に理解しようとする姿勢を示すことで、相手との関係がさらに悪化してしまうのを防ぐことにつながります。
相手がなぜ離婚を考え始めたのか、どんな不満を抱えていたのかを理解することが第一歩です。結婚生活の中で相手が感じていたストレスや苦痛を察しようとする態度をとることで、「まだ話し合える」と思ってもらえる可能性を高められます。
相手の言い分をきちんと聞き、そのうえで自分が離婚したくない理由を冷静に伝えていきましょう。
また、離婚問題に対しては時間との闘いになることも多くあります。相手の離婚意思が固まってしまう前に、まずは話し合いの場を設けられるかどうかを確認するのが賢明です。
冷静さを保つだけでなく、相手からの提案や話を受け止めるために、精神的な余裕を持つ努力をしてみてください。

離婚回避したいなら気を付けたいこと
離婚の話が出た直後ほど、感情の高ぶりによってより関係をこじらせてしまいがちです。そのため、何よりも落ち着きを取り戻すことに全力を尽くす必要があります。
相手の気持ちを尊重し、いきなり自分の意見を押しつけるようなアプローチは避けてください。相手が話す理由を途中で否定したり、「そんなのあり得ない」と否認してしまうと、かえって溝が深まります。
相手の離婚の意思が固まっているようにみえる場合でも、お互いに冷静に会話ができるようになれば問題解決の糸口が見えることがあります。
あくまで対等に話し合う姿勢を示し、「同居を続けながらでも、今後のことを一緒に考えてみよう」という提案ができると理想的です。

離婚回避は気持ちを受け入れることが重要
離婚の意思を切り出された場合、無理に説得しようとするよりも、まずは「離婚を望むほど不満を抱えていたんだね」ということを受け止めることです。
相手の気持ちを最初に受け入れる姿勢を見せることで、話し合いがしやすい雰囲気を作りやすくなります。
相手が心理的な壁を感じずに自分の気持ちを話してくれるよう意識してみてください。
焦りすぎて「自分は離婚したくないから、なんとしても説得しよう」という態度をとると、相手が心を閉ざしてしまいかねません。
自分の要望を主張するのではなく、「なぜ相手はそう感じたのか」に目を向けて共感し、日常の会話の機会を少しずつ増やすことが大切です。

離婚回避できた夫婦の80%以上は話し合いで修復できている
実際、多くのご夫婦は離婚危機に陥っても、最終的には話し合いを重ねることで関係を修復しています。感情的ないざこざを経ながらも、最終的にやはり「一度は一緒に暮らしを選んだ仲」だという意識が芽生え、夫婦としての絆を再確認することが多いのです。
離婚を回避できた夫婦の共通点をいくつか挙げると、下記のようになります。
・感情の衝突があっても連絡を絶たずに話し合いの場を模索した
・離婚条件など具体的な金銭や親権の話は早期に持ち出さなかった
・別居中でも全く連絡しないわけではなく、タイミングを見ながら接点を維持した
今は相手が冷めきっているように見えても、話し合いを諦めなければ状況を変えられる可能性があります。

離婚したくない場合の奥の手を解説
夫婦関係が深刻に悪化している状態でも、どうしても離婚を回避したい、子どもの将来を考えて今は離婚したくないという場合もあるでしょう。そのような状況では、思いきった「奥の手(最終手段)」を利用することも検討してみてください。
具体的には以下の5つが代表例です。
①説得しない話し方で結論を保留してもらう
②夫・妻の親に仲裁を頼む
③手紙で離婚したくない理由と誓いを伝える
④離婚協議や別居をしない
⑤離婚届不受理申請書を提出する

① 説得しない話し方で結論を保留してもらう
離婚を切り出されたとき、自分の思いだけをぶつけると、相手は閉じこもってしまいがちです。
最初から「離婚しないで」「やり直してほしい」と迫ると、相手に「理解されていない」と感じさせてしまいます。そこで重要になるのが「フット・イン・ザ・ドアテクニック」です。
これは「まずは小さなお願いから始めて、徐々に了承範囲を広げていく」心理学のコミュニケーション手法です。
相手が頑なな姿勢をとっているときでも、決めつけずに「なぜそう思うか聞かせてほしい」「話を聞かせてくれてありがとう」という言葉から始めると、相手の心を尊重している姿勢が伝わりやすくなります。
まずは結論を保留してもらい、相手に「まだ判断を先延ばしにしてもいいかもしれない」と思ってもらえるようにしましょう。これは離婚せずにやり直せる可能性を高めるうえでとても有効な手段です。

② 夫・妻の親に相談して仲裁をお願いする
夫婦で何を話しても平行線、あるいは別居が長引いて全くコミュニケーションが取れない状態なら、相手の親に助けを求める方法を検討してみてください。
とくに、相手が自分とは顔を合わせたくないと感じているとき、親の存在を頼ることで第三者からの仲裁を期待できます。 ただし、親を交えた場合は感情的な衝突を生むリスクもあるため注意が必要です。
協力的な親であれば夫婦の仲を修復するうえで大きな助けになる可能性があります。

③ 手紙で離婚したくない理由と誓いを伝える
相手との直接的な会話が難しいときや、言葉で話すと感情的になりすぎることが多いケースでは、手紙に思いを込めて伝える方法も効果的です。
手紙は一方的なメッセージになりがちですが、あなた自身がどれほど離婚を回避したいと考えているのか、どんな改善策を実行するつもりでいるのかを冷静にまとめられます。
ただし、「本当に申し訳ない」「感謝している」などの曖昧な言葉ばかりを並べても、相手が納得することは難しいでしょう。
「どうして離婚したくないのか」「これからどのように行動を変え、夫婦としてやり直したいと思っているのか」を具体的に書くことが大切です。

④ 離婚協議や別居をしない
離婚したいと迫られたときでも、「わかった。ではどういう条件で離婚する?」とすぐに離婚の具体的な話を進めてしまうのは得策ではありません。
本当に離婚を避けたいならば、相手から離婚後の条件や別居の段取りなどを切り出されてもできるかぎり応じず、「修復を目指したい」という立場をはっきりと伝えることがポイントです。
- 結論を急がず、まずはお互いに気持ちが落ち着いてから再度話し合う機会を設ける
- 同居を継続し、離婚話を一方的に進めないようにする
- たとえ「離婚届を書いて」と言われても、今は離婚に同意しない旨を伝える

⑤ 離婚届不受理申出書を提出する
相手が離婚届を勝手に役所へ提出してしまうリスクがある場合、あるいは夫婦喧嘩の勢いでサインした離婚届を既に相手の手元に渡してしまったようなケースでは、「離婚届不受理申出書」を提出しておく方法があります。
これは役所に「私が承諾するまで離婚届を受理しないでほしい」と申し出る制度です。先走りされるのを防ぐ最終手段とも言えますが、相手から「なぜ勝手にそんなことをしたの」と反発されるリスクもあります。
状況を見極めて慎重に判断してください。
不受理申出とは、離婚届などが知らない間に市役所・区役所に提出された場合に、私が承認するまで受理しないでくださいと事前に役所に申し出ておく制度のことです。

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離婚回避が手遅れになる前にできること
愛情がなくなった、出て行きたい、もう一緒に暮らせない……そんな言葉を投げかけられたら、すぐにショックを受けるかもしれません。
しかし、決定的に拒絶されていないうちは、冷静に相手の気持ちを確認し、何が嫌で何を求めているのかを聞き出す努力が有効です。 ひとたび暴言をぶつけ合ったり、感情的に説教じみた口調で相手を責め立てたりすると、修復しようにも糸口さえ見えなくなってしまいます。
まずは話し合いができるのであれば「なにがあったのか、詳しく聞かせて」と問いかけ、共感を示す姿勢が肝心です。
離婚を考え直してもらうためには、あなたが「相手の気持ちを受け止める存在」であると理解させることが、何よりも先に必要となります。
- 離婚を決意させた理由を聞き取る⇒結婚生活での自分の良くないところを自覚する
- 自分との結婚生活で何が嫌だったのかを聞き取る⇒お互いの価値観の違いを理解する
- 離婚を回避するために何をするべきか?⇒離婚したいと思わせた原因を知る

離婚回避するための話し合いの進め方
離婚を避けたいなら、相手を一方的に説得するよりも「相手の気持ちをしっかりと聞き取ること」を最優先に考えましょう。話し合いで自分の意見ばかり先行していると、相手は「話しても通じない」と感じ、心を閉ざしてしまいかねません。
まず相手の言いたいことを受け止め、感情を汲み取ってあげることが大切です。
特に離婚寸前の大きな亀裂がある場合、一度で長時間にわたる話し合いは避けた方がよいでしょう。
1回に30分程度を目安に数回に分け、呼吸を整えながら少しずつ本音を聞き出す形で進めると効果的です。
- 相手の言い分や気持ちを最初にじっくり聞く
- 焦らず、相手が言い終わってから自分の考えを話す
- 感情的にならないよう、話し合いの時間と回数を区切って進める
不満を完全に吐き出してもらって初めて、あなたの謝罪や今後の改善点に相手が耳を傾けやすくなります。じっくりとした話し合いの環境づくりが離婚回避の大きな鍵です。

離婚回避が目的の話し合いの内容
離婚を切り出された理由は人によってさまざまです。理由を正しく整理して受け止めることで、相手に感じさせてしまっていた問題を明確に理解できるようになります。
- 離婚を決意させた理由を聞き取る ⇒ 結婚生活で自分にどんな欠点や問題があったかを自覚する
- 「何が嫌だったのか」を聞き取る ⇒ 相手と自分の価値観の違いを理解する
- 離婚を回避するほどの修復策を考える ⇒ 離婚したいと思わせた原因を認識して改善を試みる
一度、自分の悪い点を素直に認め、「どうすればもう一度、夫・妻にやり直してもらえるか」を考えましょう。
自分の誤りをしっかりと言葉にして謝罪し、これからの意識や行動を改めると具体的に提案できれば相手の心が動くかもしれません。

離婚回避が目的の話し合いで伝えること
話し合いの場を持てるようになったら、次の3点を特に意識してみてください。
- 「離婚せずに修復したい気持ち」を明確に伝える
- 「今後どう行動を変えていけるか」という具体的な改善策を示す
- 「まだ言っていない不満があれば教えてほしい」と相手に質問して理解を深める
相手はすでにあなたへの不満や不信感をかなりため込んでいるかもしれません。「そうだったんだね」と真摯に受け止める姿勢を示し、必要に応じて謝る気持ちをはっきり伝えましょう。
相手に寄り添って話し合いを重ねることで、「離婚を今すぐ決めなくてもいいかもしれない」と感じてもらいやすくなります。

離婚回避したいならやってはいけないこと
離婚したくないにもかかわらず、相手をさらに怒らせてしまうNG行為があります。
以下の点は特に注意してください。
- LINEやメールでしつこく説得を続ける(相手を追い詰め、既読スルーやブロックにつながりやすい)
- 相手の発言を途中で遮り、自分の主張を押し通す
- 離婚を切り出したことで夫・妻を一方的に責め責任追及をする
- 相手の親や友人に勝手に相談する(相手の許可なく周囲を巻き込むと逆効果の場合も多い)
- 浮気を疑う発言を乱用しない(証拠のない浮気疑惑は関係の悪化を招く)
- できない約束や曖昧な謝罪を繰り返してしまう
- 重ねてしつこく説得をする(相手の意思が固まって逆効果になりやすい)
無駄に「あなたをこんな目に遭わせてごめんなさい」と繰り返すより、相手の気持ちを掘り下げていくことが先決です。

自分に原因がある場合は説得しない
もしあなた自身が原因で相手に「離婚したい」と言われているなら、今はいくらしつこく謝罪しても簡単に許してもらえないかもしれません。
とくに、自分ではすでに忘れてしまったような言動やトラブルが、相手に強い心の傷を残している場合もあるのです。
そんなときは、ただ謝り倒すのではなく、「なぜそんなに嫌な思いをさせてしまったのか」を理解し、再発を防ぐために何をすればいいのかを相手に問いかけてみましょう。
相手の言い分を受け止め、どうやって改めていくか具体的に伝えることで誠意をより示しやすくなります。
- 「何も話すことはありません」⇒自分の気持ちをわかって欲しいという心理
- 「あなたは悪くない」⇒今は話し合いを避けたい心理
- 「もう決めたから」⇒あなたからきちんと謝ってもらいたい心理

離婚したくない場合のケース別修復方法
離婚を切り出される原因は夫婦によって多岐にわたります。経済的理由や性格の不一致、浮気、長年のすれ違い、とくに子どもがいる家庭では子どものことを理由に離婚したくないというパターンもあるでしょう。
それぞれのケースで検討すべき対処法は変わります。
- 夫婦喧嘩が多い ⇒ 喧嘩の“言い方”を変えて謝り方を工夫する。感情的にならないために一呼吸おく。
- 子どものために離婚を避けたい ⇒ 夫婦のどちらかが感情的になり、子どもを巻き込む発言をしないよう注意する。お子さんに聞かれて困る内容を見直し、親としての責任を再確認する。
- 経済的理由 ⇒ 家計を見直す、収支を整理して今後の改善策を具体的に提案する。相手に安心感を与える。
- 夫・妻の浮気 ⇒ 浮気を問い詰めるより先に、「これからはどうしたいのか」「本当はどう思っているのか」を聞く。
- 家庭内別居が続く ⇒ 朝や帰宅時のあいさつなど小さなコミュニケーションをコツコツ継続し、少しずつ会話を増やす。
- 妊娠中に離婚を切り出された ⇒ マタニティブルーの可能性も視野に入れ、相手の不安や要求を聞き出す努力を惜しまない。
それぞれの状況に応じて、必要な話し合いの内容やアプローチ方法が異なってきます。
大切なのは「あなたにとっての当たり前」を相手も「当たり前」だと思うのはおかしいかもしれない、と理解することです。相手がどんな思考で、どんなタイミングでつらい思いをしたかに目を向けてください。

離婚回避についてよくある質問
ここでは、離婚問題で悩む方からよく寄せられる質問と、その対処法のポイントを紹介します。相手の気持ちを把握してこそ、離婚回避の糸口は見えてきます。
- 夫(妻)から離婚したいと言われました。
離婚したくない場合にやってはいけないことを教えて下さい。 - ①まだ同居中であればできるだけ別居はしないで下さい。
②離婚後の条件(金銭のことや子供の親権のことなど)について自分から話しをしないで下さい。
③離婚届けへの署名・捺印を求められても応じないで下さい。
④手紙やLINEで謝り過ぎないように気を付けて下さい。
⑤夫(妻)の承諾を得ずに相手の親に相談をしないで下さい。
⑥浮気を疑う発言は絶対にしないで下さい。
⑦できない約束は絶対にしないで下さい。
⑧無理に話し合いを求めたり、しつこく説得をしないで下さい。
- モラハラが我慢できないと言って妻が家を出てしまいました。離婚したくないならどうすればいいですか?
- しつこく電話を鳴らしたり、LINEやメールを送り続けないで下さい。
まずは返事を待って下さい。
LINEやメールでは返事がもらえないケースが多いです。
無視が続いても奥様の親族や共通の友人・知人への連絡は1週間程度は待って下さい。
奥様からの連絡をきっかけに話し合いをお願いするようにして下さい。
- 夫婦喧嘩の後で妻が離婚すると言い出して子供を連れて出て行きました。離婚したくないのですが、どうすればいいですか?
- 1通だけ短いメッセージをLINEかメールを送って謝って下さい。1週間程度そっとしておいて下さい。その後でLINEで電話で話したいと伝えて下さい。電話では帰宅をお願いする前にきちんと謝るようにして下さい。
- 実家に別居した妻にLINEを送っても未読で放置されています。妻に手紙を書いて郵送したいのですが、どんなことを書けばいいですか?
- 別居後のLINEを無視されている状態では手紙が逆効果になるケースが多いです。
謝りたいことは話し合いで伝えて下さい。直接、謝罪を伝える方が安心感と説得力が高まります。
- 離婚調停を申し立てられました。もう離婚に応じるしかないですか?
- 離婚調停を申し立てられても離婚になるとは限りません。不成立になった後で夫婦の話し合いを継続して離婚を回避できている夫婦も多いのです。
参考:離婚調停を申し立てられた側の初期対応とポイントと修復事例を解説
(法律に関する記事は弁護士の監修を受けております)
- 夫から離婚を切り出されました。別居や離婚を避けるにはどうすればいいですか?
- 感情的にならず、まずは夫の言い分を聞くことです。
夫が離婚を考えるようになった理由をしっかりと受け止めることが重要です。
焦って結論を急ぐのではなく、冷静な話し合いを継続して下さい。
絶対に浮気を疑うような言い返しはしないで下さい。
- 夫・妻の浮気が怪しいと思ったらどうすればいいですか?
- 夫・妻に対して浮気を疑っていると言わないで下さい。夫・妻の親族や友人に浮気を疑っていると言わないようにして下さい。行動を詮索しないようにして下さい。
警戒されて用心深くなり証拠を隠されてしまうリスクもありますが、浮気をしていなかった場合は夫婦としての信頼を壊してしまいます。スマホやカバン、財布を無断で確認することは信頼関係を壊してしまうリスクがありますので控えて下さい。
参考:妻が浮気をしているサインとは?
参考:夫の浮気の兆候のサインとは?
- 夫・妻の浮気が発覚しても離婚を回避しないならどうすればいいですか?
- 夫・妻の浮気が発覚した後で関係を再構築するつもりなら許すと伝えてそっとしておくことが理想です。
浮気が原因で別居になってしまい夫・妻からLINEを無視されている場合はしつこく送り続けないで返事を待って下さい。
職場や親族、友人への連絡は控えて下さい。離婚したいと言われて浮気相手が原因と決め付けないことが大事です。まずは冷静に言い分を聞く目的で話し合いをお願いして下さい。
浮気相手への慰謝料請求は本当に離婚が決まってから法律の専門家である弁護士さんにやり取りをお任せするようにして下さい。絶対に自分から夫・妻の浮気相手に連絡をしてやり取りをしたり会って話さないで下さい。
- 相談をすると何をしてくれますか?
- 離婚を切り出した夫・妻の心理と気持ちについて分析いたします。
離婚回避のための対処法とやるべきこと、やってはいけないことを提示いたします。
・離婚を回避できる可能性と修復に必要な期間の目安がわかります。
・夫婦仲を修復するための心構えと取り組みの流れがわかります。
・夫、妻が離婚を切り出した心理と理由がわかります。
- 離婚回避までの期間の目安とサポートの実績を教えて下さい。
- 離婚回避までの期間は、ケースによって異なります。
相手の状況や性格、家庭環境によっては数週間で状況が改善する例もあれば、数カ月単位で粘り強く取り組むケースもあります。
お引き受けした案件の離婚回避の成功率は約91.7%です。
離婚回避成功の件数は1410件中1268件
夫との離婚回避成功は586件中497件で84.8%
妻との離婚回避成功は824件中771件で93.5%
※結果のご報告いただけた案件の統計です。
(1993年から2025年11月末まで)
※ご相談者の方とのやり取りについて、修復に近い状態まで回復できたことをきっかけに当方との連絡が途切れてしまわれるケースがあり、すべてのご相談者の集計ではございません。
- 離婚回避サポートの料金について教えて下さい。
- 復縁専科では離婚回避サポートについて難易度別の料金設定を行っております。
参考:離婚回避サポートの難易度別の料金
調停で離婚したくない【弁護士監修】
離婚問題がこじれ、家庭裁判所で調停を行うことになったからといって、必ず離婚が成立するわけではありません。
調停の目的は、夫婦が抱える問題を第三者の調停委員が客観的に整理し、離婚か修復か何らかの妥協点を見いだすことです。
家庭裁判所で行われる「夫婦関係調整調停」は、離婚そのものだけでなく、夫婦の双方が抱えるさまざまな問題を調整し、解決への糸口を探す場です。夫婦のどちらの言い分が正しいかなど有利、不利という判定をすることはありません。
調停で話し合われるのは以下のような内容です。
- 離婚の可否(本当に離婚を進める必要があるのか)
- 子どもの養育や親権・監護権に関する話し合い
- 財産分与・慰謝料・年金分割などお金に関する問題
- 夫婦関係の修復が可能かどうかの模索
離婚を絶対にしたくないと望む場合に意識しておくべきポイントは以下の通りです。
- 調停委員はあくまでも中立。一方の肩をもつための存在ではない
- 家庭内の愚痴や不満ばかりを話すと「修復は難しい」と判断される恐れがある
- 具体的な改善策や行動計画を示すと、調停委員経由で相手にも誠意が伝わりやすい
- 出会いから現在までの夫婦の歩みや出来事のタイムラインを整理して持参するのも有効
離婚調停は公的な場となるため、冷静さを失わないことが非常に大切です。
もし離婚になりたくないなら「夫婦でこう変わっていきたい」「だから自分はこんなふうに行動を改める」など筋道を立てて、調停委員と相手にわかりやすく伝えましょう。

離婚の種類と法定離婚事由
日本の法律で定められた離婚には、以下の種類があります。
- 協議離婚:夫婦間で合意できれば、役所に離婚届を提出して成立
- 調停離婚:家庭裁判所での調停を経て、調停委員を交えた話し合いによって成立
- 審判離婚:調停で合意寸前まで至ったにもかかわらず、正式な署名前に問題が起きた際など、裁判所の審判によって決まる場合
- 裁判離婚:調停が不成立になった場合など、訴訟の判決で離婚が確定
また、民法770条では離婚を認める場合(法定離婚事由)として「不貞行為」「悪意の遺棄」「3年以上の生死不明」「回復見込みのない強度の精神病」「その他婚姻を継続しがたい重大な事由」が挙げられています。
法定離婚事由とは、以下の5項目が定められています。
・不貞行為があった場合
・悪意の遺棄
・3年以上の生死不明
・回復が見込みがない強度の精神病
・その他の婚姻を継続しがたい重大な事由があるとき。
相手がただ「性格の不一致」を理由に離婚裁判を起こす場合は、この法定事由に当てはまるかどうかを判断されることになります。

調停委員はあなたの味方ではない?
調停でも「離婚がイヤだ」とひたすら言い続けるだけでは話し合いが進まない場合があります。調停委員はあくまで中立的立場であり、それぞれの言い分を整理して合意点を探るのが役割です。
自分の主張ばかりをぶつけても、「こじれているのは両者の問題」と見なされ、不成立となってしまうことも考えられます。 真剣に「離婚を回避したい」と思うなら、感情的な非難合戦ではなく、「自分はどう改めるのか」「相手のどの部分に寄り添おうとしているのか」を具体的に調停委員に示してください。

円満調停の申し立て
夫婦が険悪になり長期別居していると、3年から5年ほど経つと婚姻関係が破綻していると判断されるケースがあります。
そこで、相手が無視を続けていても「円満調停」を申し立てることで公式に話し合いの場を作る道があります。これは離婚文字通りの調停ではなく、「夫婦関係を再構築するための可能性を探る」ための手続きです。
もし相手が離婚を進めようとしていても、円満調停を活用すれば中立的な第三者の前でお互いの事情や言い分を冷静に見直すチャンスが得られます。

もし離婚調停が不成立でも修復を望むなら
離婚調停が不成立となり、そのまま裁判へ進むケースも一部あります。ですが、実際には裁判までいく夫婦は決して多くはありません。
調停委員の言葉を聞いたうえで改めて話し合う時間を取り、途中で相手が離婚を再考してくれることもあるからです。 裁判はお互いに書面や証拠を提出し合い、非常に精神的な負担も大きいです。さらに弁護士費用などの金銭的な問題もあり、時間もかかります。あなたが離婚を避けたい場合、裁判まで行くことは得策ではないと感じるかもしれません。
それでも相手がどうしても決断を翻さない場合は、裁判でも粘り強く「修復の意思」を示し続けることが考えられます。

離婚問題に関する法律の見解については弁護士が答える離婚問題に直面した時の法律の知識に関するQ&Aのページの記事を参考にして下さい。
離婚したくない場合の奥の手のまとめ
ここまで紹介してきたように、離婚したくないときにはさまざまな手段や方法が存在します。中でも大切なのは、やはり相手の気持ちを正面から受け止めようとする姿勢です。焦りすぎて相手を追いつめることのないように、「一緒に解決したいんだ」という気持ちが伝わる進め方・声かけを心がけましょう。
- 「話を聞かせてほしい」「詳しく教えてほしい」という姿勢を見せる
- 相手の発言を決して途中で否定しない
- 具体的な改善策や行動計画を持って、誠意を示す
- 家族や親族の仲裁、そして専門家への相談を状況に応じて活用する
- 本当の気持ちを察し、離婚届の不受理申出書や円満調停などの制度も視野に入れる
離婚問題は非常にデリケートで、人生を大きく左右する出来事です。相手も「もう一緒にいるのが辛い」と感じるほど追いつめられているかもしれません。だからこそ配慮のあるアプローチが必要になります。
むやみに「自分の味方を増やそう」と思って相手の周囲の人に相談するのではなく、まずは夫婦という関係の中で話を噛み合わせる努力をすることが大切です。
さらに状況によっては法律家(弁護士)や心理カウンセラーなどプロの力を借りることも視野に入れてください。
お互いが納得できる形で夫婦関係を続けるためには、どうしても双方の意識のすり合わせ仕事が必要になります。ともに冷静さを保ちながら、話し合いの糸口を探っていきましょう。

離婚理由について
近年、日本では離婚件数が増加傾向にあると言われています。お互いが共働きで忙しく、コミュニケーション不全からすれ違いが生じるケースや、性格の不一致を理由に別れを考える人が増えているのも事実です。
しかし、性格や価値観の違いは夫婦である以上、どうしても起こり得ること。だからこそ、その違いをどう調整し合うかが重要となります。 結婚当初はささいに感じた不満も、長く暮らしているうちに積み重なり、爆発することがあります。これを「性格の不一致」とひとくくりにしてしまうのは簡単ですが、実際にはさらに根深い原因が存在します。
お互いの言い分を互いにまったく受け入れられないとなれば、離婚を回避するのは容易ではありません。
しかし、夫婦関係を修復していくための行動を少しずつ積み重ね、相手ともう一度向き合っていく道を選択する夫婦も多いのです。
・休日の過ごし方について夫婦で考え方が違う(夫は一人で過ごしたい、妻は外出したい)
・子供の教育について考え方が合わない(夫は家計の出費を抑えたい、妻は教育費を多く使いたい)
・夫婦の時間よりも友達付き合いを優先する
・親戚付き合いなど親族との関わり方の相違
・家計の管理のことで意見が合わない
・夫婦で会話がしたい夫と話したくない妻
このように、離婚を話し合う段階であっても、また離婚調停に進んでいる最中であっても、自分の言動や行動次第で関係が好転することはじゅうぶんにあり得ます。相手の心情に最大限寄り添いつつ、自分の立場を冷静に説明していくことで、離婚を回避する選択肢が見えてくるはずです。
配偶者が離婚を決断してしまった背景には、さまざまな傷つきや蓄積された不満があります。そこを知らないまま、あるいは知られないまま一方的に離婚を迫られたと感じると、自分だけが苦しいと思うかもしれません。ところが、相手には相手なりの言い分があり、それをあなたがしっかり受け入れられるかどうかが、これからの修復結果を左右します。
離婚を回避したご夫婦の多くは、「意見の食い違い」があっても相手の話を一度受け止めることから始めました。怒りを抑え、相手に十分に話してもらうことで、初めて本音をぶつけ合えたのです。
その過程で初めて気付くこともたくさんあります。 相手が嫌がる事柄をそのままにしていれば、夫婦関係が自然と修復されることはありません。今からでも手を打つこと、相手ができるだけ生きやすい気遣いに努めることが、離婚回避の大きなカギになるでしょう。
ぜひ、ここまでご紹介した対処法や奥の手を参考に、適切な対応を意識してみてください。 最後まであきらめない強い意志と冷静な話し合いへの取り組みが、あなたの望む結論へと近づく一歩となることを願っています。

【記事監修】弁護士法人プラム綜合法律事務所・梅澤康二弁護士
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